連載ビジネス基礎研修 -実体験に結びつける-

責任を持つために必要なこととは何なのか?権限・義務との関係性とは

今月の研修:責任・権限・義務

責任を果たすための権限。権限を得るための義務。自ら義務を明示し権限をかき集める。

 皆さんは、「責任感のある人」と聞いてどのような人を思い浮かべますか?仕事に対して忠実に取り組む人、というイメージは共通して持っているかもしれませんが、それは具体的にどのようなことなのでしょうか。私は、この研修を通じて次のように考えました。

業務において自分がすべきこと(責任)に対して、それを実行するために必要なもの(権限)とそれを得る際に不可欠なこと(義務)の分析が出来ており、その責任を果たしながら必要に応じて人にその説明が出来るような人

 皆さんに納得のいくものとなっていますでしょうか?
 今回の記事では研修で得た学びを基に、責任を持つときにこのような人であることが大切だ、ということを示していきたいと思います。

責任を漠然と捉えるのではなく、分析して先々を想定する必要があります。

 今回の研修では、責任・権限・義務の関係について学びました。そして、自分の所属するプロジェクトにおいて自分が持つ責任とは何なのか、そこに付随する権限・義務とは何かを考えました。

 私がこの研修の中で特に印象に残ったのは、自分の責任を果たすために、自ら積極的にそのための権限をかき集めなければならない、ということです。責任を果たすためには自分に十分な権限が必要で、それを得るためには自ら行動する必要があるのです。
 では権限をかき集めるためにはどのようなことをすれば良いのでしょうか?

 具体的な行動としては、その権限を得るときに果たすべき義務を予め上司(:自分に権限を与える人)に明示する、ということが挙げられます。上司が安心して権限を与えられるように、自分がその権限を与えられた際には何をするべきなのか、何をしてはいけないのか理解していることを示す必要があるのです。
 例えば、小学生である自分の子供が料理を手伝いたい、と申し出たとしましょう。単に「野菜を切りたいから包丁を貸して!」と言われるよりも、「必ず猫の手にしてまな板の上で切る。持ったら絶対に手を離さないし、振り回さない。約束する。」と予め言われた方が、幾分か安心感を持って包丁を渡すことが出来ると思います。
 権限を得るためには、自らそれを使って何をするのか、何をしないのか提示することが大切になるのです。

何事をするにも義務は存在します。義務の明示は、その理解を相手に示す行為へと繋がるのです。

 私は、今回学んだことをプロジェクトの後輩育成に活かしたいと考えています。後輩育成という取り組みには当然責任があり、その責任を果たすために必要な権限、果たすべき義務が存在します。
 例えば、後輩の書く記事をより良いセルフブランディングとするために、私から後輩の記事に対するアドバイスを行う権限があればその責任を果たすことが出来るようになります。そしてこの権限を得るために必要な義務の一つは、本当に後輩のためになる指導とは何かを検討し尽くすことです。自分の指導を通じて最大限後輩やその記事をより良くすることが求められるのです。
 今後後輩育成をするにあたって、そこで果たすべき責任とは何なのか、そして必要な権限とそのための義務を考えて行動を実行へ移せるよう、心がけていきたいと思います。

これから研修を受ける方々へ

 この研修では、責任を持つとはどういうことなのか、その仕組みやそこから導ける私たちがすべきこととは何かを理解することが出来ました。今後働くことになる方に必ず得ることのある研修だと思います。特に社会でリーダーとして活躍したいと思っている方や、実際に今現在重要な業務を請け負っているには、是非この研修を受けてその業務に活かしてほしいです。

研修で学んだこと

  • 義務を全うできない人は、権限を与えれられない。
  • 自分から義務を提示して、相手を安心させなければならない
  • リーダーは、メンバーに権限を渡したい。
  • 責任は取るものではなく、持つもの、全うするもの、果たすもの
  • 先々のことを対応できる状態にする
  • 正常な判断が出来ずに決断することは仕事において害になり得る
  • 報告:決断に対する確認、相談:判断に対する確認、連絡:判断・決断に対する確認を求めない

この記事の著者/編集者

野澤 一真 東京理科大学 理学部  

大学・学部:東京理科大学 理学部第一部  部活・サークル:吹奏楽団(中学・高校・大学)  アルバイト:飲食 (居酒屋)  趣味:楽器演奏

この連載について

ビジネス基礎研修 -実体験に結びつける-

連載の詳細

頭で理解するだけでは不十分。参加者自ら実践し、習慣化するまで責任を持つ30の研修プログラム。各クライアントの課題・ニーズに合わせて個別に設計。

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