過去はもう死んだ時間、未来はまだ生まれていない時間、じゃあ今は?

クレド6. 大変なことこそ率先して楽しむ。守るな、攻めろ!

サービス深化・成長に近道なし。大変なことこそ深化・成長のチャンス。
悩みながらも楽しむことで人生が豊かになります。

大変な時ってどんな時?

生きていれば、大なり小なり困難にぶつかるものです。

あなたにとって大変なことは何ですか?
大変な時とはどんな時でしょう?

もしかしたら今、大変なことに直面しているかもしれませんね。

実際、世間は今が大変な時です。新型コロナウイルスが猛威を振るい、世界の感染者数は7,000万人超え。死者は160万人に上ります。(2020年12月現在)
国内でも一旦は終息の兆しが見えたものの、感染者が0になることはありません。
コロナが原因で解雇された人は第1波の時だけで3万人もいるそうです。解雇どころか、入社直前になって内定取り消しになった新卒の方も大勢います。
間違いなく一大事です。

ですが、私はこうも思います。

大変な時は「大きな変化」の時であると。

大変なことに相対するということは、すなわち大きく変われるということではないでしょうか。
実際、社会は今までの在り方から大きく変わろうとしています。「新しい生活様式」としてテレワークの普及やオンライン授業の本格化、宅配サービスの充実など、多くの試みが為されています。
このような分かりやすい変化ではないかもしれませんが、私たちが何かしらの困難に直面している時というのは、まさに変化を遂げるチャンスなのです。

ですが、大変なことに出会うだけでは不十分。それを乗り越えなければ大きな変化は得られません。では、どのように乗り越えていくと良いでしょうか?

その答えが楽しむことです。

「嫌だな」、「やりたくないな」と後ろ向きな気持ちで臨むよりも、丸ごと楽しんでしまった方がより早く乗り越えられますし、より大きな結果を出せるでしょう。
人間とは面白いもので、考え方一つで物事の見方やモチベーションが変わるのです。楽しんだ方が成果は上がり、気持ちも楽になります。

だからこそ、大変な時は楽しみを見出すことを一番に頑張るべきだと思うのです。

とはいえ言うは易し、行うは難し。

今まさに大変な時期にあって、途方に暮れている人、頑張りすぎて疲れている人にとっては、楽しむこと自体が難しいかもしれません。

さて、そんな場合でも楽しむためにはどうしたら良いのでしょうか。私は以下の3つのことが大事だと思います。

1つ目はにっこり笑うこと。

・笑いが多いと、心身ともに健康になります。
・笑いが多いと、脳が活性化して、肯定的な思考になってきます。
・笑いが多いと、アイデアが生まれやすくなります。
・笑いが多いと、性格も明るくなって、悩みにくくなります。
・笑いが多いと、楽しい仲間が集まってきます。
・笑いが多いと、人生が楽しくなります。
・笑いが多いと、自分が幸せだと思えるようになってきます。

感情は「5秒」で整えられる:一流のビジネスマンが実践 仕事はメンタルで決まる!/鈴木雅幸/プレジデント社/2016.5.28

笑顔にはこれだけの効果があります。もちろん、笑いたい状況ではない時もあるでしょうが、作り笑いをするだけでも作業効率が上がったり、ストレスが緩和されたりすることは科学的に証明されています。
大変なことに向き合う時は、まず口角を上げてにっこりしてみてください。最初は作り笑いでも、続けていくうちにだんだんと心からの笑顔に変わっていくでしょう。

2つ目は一人で抱え込まないこと。

一人でできることには限りがあります。反対に複数人で取り組めば、自分にはなかった気づきを得られたり、適材適所で働くことでより効率よく成果を上げたりできます。
ですが、真面目な人や優しい人ほど、誰かを頼った方が良いと分かっていても、何でも一人で抱え込んでしまいがち……。
そんな人は仕事や悩み、自分の気持ちなどを一度紙に書き出してみると良いです。自分の頭の中を整理し、置かれた状況を視覚化することで、客観的な判断がしやすくなります。
すると「この仕事は○○さんが得意な分野だ」、「この悩みは△△さんに相談してみようかな」と思えることが見つかるでしょう。

3つ目は無理しすぎないこと。

「大変だ、大変だ!」と駆け回っているうちに、自分の限界を超えてしまうことがあります。そうなっては元も子もありません。体や心を壊してしまったり、重大なミスをしてしまったり、取り返しのつかないことになるかもしれないからです。無理が祟ると望んだ変化は得られないでしょう。

また、楽しんでいるうちについつい無理しすぎてしまうこともあります。その場合は無理していることに気がつかないケースも……。
無理が重なると楽しむどころではなくなってしまいます。そうならないためにも、休憩時間を決めてしっかり休む習慣をつけましょう。適度な休息を取ることは、物事を楽しむための大前提とも言えるくらい大切なことです。

これからの人生にどう活かすか

「大変なことこそ率先して楽しむ」ことは、公私にわたって活かせることです。

たとえば今回のコロナの例で言うと、私は自粛期間のおかげで少し凝った料理を作ったり、苦手だったお菓子作りを始めたりできました。確実に以前よりもQOL(クオリティ・オブ・ライフ)は上がったと思います。
仕事の面でも転換期を迎え、さまざまな試みをしているので以前よりやることが増えました。しかし、できることが増えていくのは純粋に楽しく、自分たちで作り上げた成果物に対して反響を頂くことにやりがいを感じています。

プライベートでも仕事でも楽しむことを忘れず、何事にも積極的に今後も挑戦していくつもりです。うじうじイライラして過ごすより、にこにこワクワクして過ごす方がずっと素敵だと思いますから!

過去はもう死んだ時間、未来はまだ生まれていない時間。生きている時間は「今」しかありません。
今の自分の捉え方次第で、過去は悲劇にも美談にもなります。今をどう生きるかで、未来の可能性は狭くも広くもなります。すべては今のあなたに委ねられていると言っても過言ではないでしょう。
たった一度きりの人生です。どうせなら楽しく朗らかに、変化し成長し続ける最高の人生を生きたいとは思いませんか?

この記事の著者/編集者

久保井美愛   

上智大学外国語学部卒。社会人として仕事に必要なノウハウや心構えを学ぶためにA&PROの研修に参加。大の読書家で、のべ5,000冊以上の本を読んできた本の虫。かつて「図書室の門番」という異名を付けられたことも(笑) 本から得た知識や自身のスキル・経験を活かして、皆さんに価値あるものをお届けします。

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