連載クレドを掘り下げる -価値を提供できる人材に-

社会貢献にも繋がる!?感謝を意識することの効果

クレド1.周囲の人・物事すべてに感謝

 私達が社会で生きていけるのは、周りの人・物事のおかげです。相手から感謝される人は自分自身が周りに感謝している人。すべてに感謝し、豊かな人間関係を構築し、社会貢献していきます。

「すべてに感謝」とはどういうことか?豊かな人間性と社会貢献への繋がり

 皆さんは、このクレドの文章を見たときに何を考えましたか?
 もしかしたら、「感謝するなんて、当たり前のことだ」と思う人が多いのかもしれません。実際、自分に良いことをしてくれた相手に対し感謝の気持ちを表す行為は、幼い頃から何度も行ってきたことです。例えば、おもちゃを譲ってくれた友達に「ありがとう」と言葉を、卒業する先輩に「ありがとうございました」と色紙を、或いは家族に「いつもありがとう」と贈り物をする人もいるかもしれません。皆さんは自然と感謝を示すことができるのです。

 私にはそんな皆さんにもう一つ、投げかけたい質問があります。
 あなたは日々、誰に感謝をしますか?
 この質問には答えづらい人が多いのではないか、と私は勝手に想像しています。つまり、常に何かしら感謝の気持ちを抱きながら生活するという人は少ないのではないでしょうか。何故なら、感謝の多くは、何かをしてもらった瞬間、或いは物事における一つの大きな区切りの際にすることが多いのです。上記3つの例は全てこれに相当します。直接的なきっかけが無い状態で感謝をするという機会は少ないのです。

 しかし、クレドに沿ってこの質問に答えるとするならば、「周りの人・物事すべてに感謝する」となります。私たちは様々な人のおかげで、また様々な物事のおかげで生きています。これら一つ一つに対して感謝をしよう、ということです。

 これが具体的にどういうことなのか、私の持つエピソードを元に考えてみたいと思います。「すべてに感謝する」ということの意味が分かったとき、それが豊かな人間関係を構築することや社会貢献に一体どう繋がるのかを理解することが出来るでしょう。

 近頃私は欲しいものを買う際、よくネット注文を利用するようになりました。外に出ることなく買い物が出来るので、とても便利です。そこで目に入るようになったのが、注文した荷物を届けてくれる配達員の仕事ぶりです。というのも、注文した物を届けた後、必ず「ありがとうございました!」と一言を添えるのです。

 私は、はじめ違和感を覚えました。感謝の言葉を受けるときというのは、私が「こうしてあげよう」といった意思を持った行動が実際役に立ったときだけだ、と考えていたのです。例えば、私が商品を受け取る配達業者を選択していたならば、(我が社を選んでくれて)ありがとうございますという意味合いとして捉えることが出来ます。ところが実際その業者を選んだのは荷物の発送元であり、荷物を貰う側の私ではありません。こちらの直接的な意図が無い何らかの行為に対して、突然お礼を言われたことになるのです。

 しかし今振り返ると、この「ありがとうございました!」こそが「すべてに感謝している」ということなのだと思います。

 配達員が感謝しているのは何故か、それはネット注文の利用者がいることで、初めてその分の仕事が得られるからだという考えに至ったのです。仮にネットの注文を私たちがしなければ、配達業者に発送元から依頼が来ることは無く、その分収益は少なくなってしまいます。配達員は、自分の仕事が出来るのが直接的な顧客(発送元)だけでなく、実は荷物の受け手のおかげでもあるということに気づいているのです。

 私達もこうでありたい、というのがクレドの「すべてに感謝」なのだと私は考えます。人が生活出来ているのは自分や誰か一人のおかげだけではなく、回りまわれば皆のおかげであることに気づく。そうすると、自然と皆に対して感謝の気持ちが芽生えるのです。

 そして、その気持ちから生まれる行動は人間関係を豊かにし、社会貢献に繋がります。感謝の気持ちを持っていることで、相手は自分と気持ちよく関わることができます。また、自分が皆への感謝の気持ちを表すにはどうしたらいいかを考え実行することで、皆にとって嬉しいことの実行、つまり社会貢献そのものとなるのです。

どうすれば感謝を示せるか?判断の下にしたい

 私はこのクレドの内容を、生活における自分の行動基準として活かせると考えています。自分が今生活出来ているのは誰の・何のおかげなのかを意識することで、実際に自分がどう行動すべきなのか、その判断が出来るということです。例えば私が業務において上司となり、部下に仕事を任せたい、という状況を考えてみましょう。部署の仕事は、部下が協力しているおかげで成り立っています。部下への仕事の頼み方は、決してふんぞり返りながらではなく、部下のことを気遣いながら、丁寧に行うべきだということに気づけるのです。

私もこれから、 社会で生活を送っている皆に感謝しながら、社会の様々なことに貢献していきたいと思います。

この記事の著者/編集者

野澤 一真 東京理科大学 理学部  

大学・学部:東京理科大学 理学部第一部  部活・サークル:吹奏楽団(中学・高校・大学)  アルバイト:飲食 (居酒屋)  趣味:楽器演奏

この連載について

クレドを掘り下げる -価値を提供できる人材に-

連載の詳細

価値を提供できる人財として重要な10のマインドが凝縮されているクレド。A&PROでは、毎日1つのマインドに焦点を当て、メンバー全員でエピソードの共有を行っています。

話題のニュース

more

目次 プロフィール私の経験談初志は唯一無二の研究者志に対する自問自答を繰り返す研究者志向から、事業家志向へ最後の学生生活1年で為すことリーダーと ...

今月の研修:リーダーシップパワー理論 信頼口座・信頼残高について、皆さん知っていますか?簡単に説明すると、信頼口座・信頼残高とは、相手からの信頼 ...

皆さんこんにちは!! A&PROの長期インターン生として活動をはじめて2年が経過した、早稲田大学4年の萩原佑太です!! 今回の記事は、本 ...

「あなたが尊敬する人は誰ですか?」 面接などの定番質問ですね。一度は聞かれたことがあるのではないでしょうか。 この質問をされたときにパッと思い浮かぶ人物はいますか? もしかしたら、今近くに尊敬できる人がいないと悩んでいる方もいるかもしれませんね。尊敬できる人に出会うことは自らの成長に繋がります。人との出会いが人生を変えることもあるのです。そこで、この記事では尊敬できる人に出会う方法をお伝えしていきます。

今月の研修:リーダーシップパワー理論 人から信頼される人間になりたい、これは誰しもが思うことではないでしょうか。さらにリーダーという立場であれば ...

今月の研修:災害時・緊急時の対応 皆さんは今この瞬間地震が起きたらどう対処しますか?火事だったら?強盗がガラスを割ったらどう行動するでしょうか? ...

他者に説明をしたり指示を出したりした際に「言っていることをなかなか理解してくれない」、「指示した通りに行動してくれない」と思ったことはありませんか? このような場面では、つい相手に非があるように感じてしまいますが、実は自分の取り組み次第でコミュニケーションの質は格段に上がるのです。そこで今回の研修で学んだ、コミュニケーションを図るうえで人の上に立つ人が心得るべきことについてご紹介します。

今月の研修:リーダーシップパワー理論 目次 リーダーシップパワー理論を人材採用へ活用するこれから研修を受ける方々へ研修で学んだことリーダーシップ ...