連載ビジネス基礎研修 -実体験に結びつける-

自分の気持ちを隠してはいけない?アサーティブになるために

今月の研修:アサーティブコミュニケーション

パッシブコミュニケーションの恐さ

 今回の研修では、まず現状どのくらいアサーティブコミュニケーションが行えているかを確認し、そもそもアサーティブとはどのような状態か、他に類別されるパッシブ・アグレッシブと比較しました。その後アサーティブにおけるマインド(4つの柱)、スタンス(7つの基本姿勢)、スキル(DESC法)について学び、ロールプレイを通じ実際に様々な場面でアサーティブであるためのコミュニケーションを検討し合いました。

 この研修を通して私は、アサーティブでないコミュニケーションは双方の望まない効果を生んでしまうという恐さを学びました。

 私が特に恐ろしいと感じたことは、パッシブなコミュニケーションは結果的にアグレッシブなコミュニケーションへ変貌してしまうということです。私は研修を受ける前、パッシブなコミュニケーションは自分の気持ちを押さえているだけで、チーム内の他の人には迷惑とならないだろう、と考えていました。実際はチームの中で誰かひとりでもパッシブでいてしまうと、その人から「なんとか自分の気持ちを伝えたい」という意思が生まれ、まずは遠回しに、そして最終的には強引に(アグレッシブに)自分の気持ちを伝えようとしてしまう、そしてそれがチームにとって足を引っ張るものになる、ということに今回の研修で気づくことができました。

 例えばグループで食事会を行うことを考えます。本当は焼き肉を食べたい人がそのことを(遠慮して)伝えず、結果食事会が寿司屋に決まってしまったとき、その人は食べたいものを食べることができないその食事会に少し嫌な感情を持つかもしれません。食事会がその後何度も寿司屋になってしまうと我慢の限界が来てしまい、「今度の食事会は別の店がいいな」とグループに伝えてしまったり、場合によっては無理やり次の食事会を焼肉屋に変更してしまうかもしれません。

 チーム内でそのようなコミュニケーションをしてしまうと、チームの目的、方向性や決定事項を後になって再考することになるということから、結果的にチームの足を引っ張ることになります。

 私が今後、パッシブにならず、アサーティブなコミュニケーションを行うため特に心がけたいこととして、「自分の気持ちや感情を自覚し、本当の要求が何かを明確にすること」があります。私がパッシブになってしまうときの一つの原因が、その場において自分の本当の要求が何なのか、それを認識できていないことにあると私は気づきました。その場その場で、私は相手に何をして欲しいのかを意識することで、今後アサーティブコミュニケーションの訓練をしていきたいと思います。

これから研修を受ける方々へ

 この研修の内容は、人と話し合う必要がある場、例えば自分と相手で異なる意見を持っている場や相手に提案する場等で特に生かすことができます。自分の意見や気持ちに寄り添いながら相手の気持ちに答えるというアサーティブコミュニケーションを身に付けることで、より誠実な人間へ成長することが出来ると思います。

研修で学んだこと

  • パッシブコミュニケーションは自分の気持ちや意見を適切に伝えることの出来ない状態
  • パッシブはプロジェクトにおいて、適切な目標をたてられず、活動自体も後手になる危険性がある
  • アグレッシブコミュニケーションは判断材料もなく説得力がないにも関わらず、一方的なコミュニケーションをとる状態
  • アサーティブコミュニケーションは相手の権利を侵害せずに、誠実・率直・対等な立場で自分の意見を分かりやすく伝えること
  • 自分と相手の気持ちを理解(特に相手の気持ちは何度も確認する)、建設的な提案を行う⇒人に何かを依頼するときアサーティブは活かされる
  • 自分の感情を、そのまま会話に乗せるのではなく、言葉として相手に伝える⇒自身が怒りを抑えられないときアサーティブは活かされる

この記事の著者/編集者

野澤 一真 東京理科大学 理学部  

大学・学部:東京理科大学 理学部第一部  部活・サークル:吹奏楽団(中学・高校・大学)  アルバイト:飲食 (居酒屋)  趣味:楽器演奏

この連載について

ビジネス基礎研修 -実体験に結びつける-

連載の詳細

頭で理解するだけでは不十分。参加者自ら実践し、習慣化するまで責任を持つ30の研修プログラム。各クライアントの課題・ニーズに合わせて個別に設計。

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