連載ビジネス基礎研修 -実体験に結びつける-

理論で物事を見つめ直す、その重要性について

今月の研修:社会人が持つべき習慣 基礎1

何故そうなった?経験を振り返って見えたこと

 皆さんは社会生活を送る中で、自分で心がけている習慣などあるでしょうか?

 今回の研修では、社会人として持つべき習慣として、スティーブン・R・コヴィーによる書籍『7つの習慣』から「主体性を発揮する」「目的を持って始める」「重要事項を優先する」 という観点を挙げ、その習慣に関する実体験 (その習慣を持っていたことによる成功体験、その習慣を活かしきれなかった経験)をメンバーと共有しながら、社会人としてどうあるべきかを探っていきました。

 私はこの研修を経て、人生で体験した自分の学びを、この3つの観点から深められることに気づきました。理論を通して自分の素朴な意識や考えを見直すことで、それらの体験はそれまでと全く違った視点での見方が出来てしまうのです。

 この記事では具体例として、「重要事項を優先する」という観点について私の体験を共有したいと思います。

 私は中学生の頃、定期テストにとても嫌な印象を持っていました。直前に迫る定期テストに対して「勉強をしなければならない」という緊張・義務感が原因でした。そして試験が終わるとその緊張感から開放され、読書やゲーム等に取り組み、遊んでいるうちに次の定期テストが近づき、また緊張する。そのような生活になっていました。

 高校生になり私の中で受験に対する意識が強まると、まずこの状況を変えるべく、授業の復習・該当範囲の演習をなるべく毎日取り組むように意識するようにしました。これにより試験前に「勉強しなければならない」という意識が消え、定期試験の度に抱いていた気分の沈みもなくなったのです。

 この体験について、「重要事項を優先する」という観点から考えてみます。

 仕事は、四の領域に分割することができます。

  • 第一領域: 緊急性があり、かつ重要な仕事
    ※その場ですぐに取り組む必要がある。取り組みに自由度がなく束縛される。
  • 第二領域: 緊急性は無いが、重要な仕事
    ※スケジュールを立てることができる。時間的に自由度が生まれる。
  • 第三領域:緊急性はあるが、重要でない仕事
  • 第四領域:緊急性もなく、重要でもない仕事

 自分にとっての試験勉強について、中学生のときは第一領域だったと考えられます。上記のように第一領域のものは、時間に束縛され、そしてその束縛はストレスとなります。また、人は第一領域の仕事で手一杯になってしまうと、それが終わった際にストレスを発散するべく第四領域(この場合、読書やゲーム)のものに取り組んでしまいます。一方、高校生のときの試験勉強は第二領域でした。第二領域は、時間が経てば必ず第一領域になります。その前に取り組むことで、仕事でのストレスを軽減することができるのです。

 「私の試験へ抱いていた負の感情が高校になって無くなった」という体験がこの理論と結びつき、私の中でより学びがある経験となったのです。

 このように、理論を元に物事を捉え直すという実践を行ったことで、私は今後社会生活を送る中でこの作業が必ず必要になると感じました。理論による物事の捉え直しで、誤った方向へ向かってしまった自分の行動を見直し、正すことが出来るからです。

 自分の行動が誤った方向へ進んでしまう例を考えてみましょう。皆さんは「仕事を頑張っている人」と聞いて、どのようなイメージを抱くでしょうか?私はそのような人に「忙しい」という印象を持ちます。このイメージ自体は間違っていないかもしれませんが、自分がその「頑張っている人」のイメージに近づこうとする際に、「勘違い」をしてしまうことがあります。例えば、わざと予定を詰めたり、期限ギリギリになっているものに真剣に取り組むこと等があります。

 この例を 「重要事項を優先する」 という理論で見つめ直すと、何が相応しい行動なのかがわかります。この勘違いを持ってしまっている人は、如何に自分が頑張ろうと思って実際に上記のように努力をしているとしても、仕事一つ一つの期限がストレスになり、最終的に体が持たなくなります。一方本当に仕事を頑張っている人、つまり社会人として相応しい人物は、予定を先送りにしません。その結果心に余裕ができます。理論を元にしたことで、どちらが相応しいかわかりやすくなったと思います。

 私は今後、この例のように「本当に大事なのはどのような行動か」を 考えて行動しそれを自省することで、社会人として相応しい、望ましい習慣とは何か、それを探究していきたいと思います。

 

これから研修を受ける方へ

 この研修は、社会人としてあるべき姿と比較して、自分の現状はどうあるか、あるべき姿にどうやったら近づけるか、そのような観点を持って自分の生活を見直すきっかけになりました。またそれを省みることにより、必要な習慣が何なのか、はじめて他の人に対する適切なアドバイスを考えることができます。自分を更に高めたい人、人を指導する立場にある人は是非、この研修を受けてみてはどうでしょうか。

研修で学んだこと

  • 自立・自律している人とは、 自分に対し責任を持ち、権限を最大限活かし、義務を全うできる人
  • 自立・自律していることは、 メンバーが組織において、相互に協力し、お互いに高め合うことへの必要条件
  • まずは自分を変える、次にメンバーの信頼を得る、そして組織・マネジメントを変革する
  • 主体性を発揮する
  • 目的を持って始める
  • 重要事項を優先する

この記事の著者/編集者

野澤 一真 東京理科大学 理学部  

大学・学部:東京理科大学 理学部第一部  部活・サークル:吹奏楽団(中学・高校・大学)  アルバイト:飲食 (居酒屋)  趣味:楽器演奏

この連載について

ビジネス基礎研修 -実体験に結びつける-

連載の詳細

頭で理解するだけでは不十分。参加者自ら実践し、習慣化するまで責任を持つ30の研修プログラム。各クライアントの課題・ニーズに合わせて個別に設計。

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