連載ビジネス基礎研修 -実体験に結びつける-

目標設計に必要な観点は「ブランド」!?その活かし方とは

今月の研修:サービス理論(基礎2)ブランドマネジメント

ブランディングに必要なこと:提供者と顧客でイメージを共有する

 皆さんは、ブランドという言葉を耳にした時に何を思い浮かべますか?
 例えば「ブランド品のバッグ」と聞くと、高級で品質が良いものであると想像すると思います。たとえそのバッグを実際に使用していなくても、バッグに詳しくなくても、人はそれを自然とイメージするでしょう。

 ブランドとは、このように実際に利用していなくても自然と想像できるものの性質、そのイメージであると言えます。注意として、ブランドとは必ずしも「高級」なイメージとは限りません。例えば先日、森永製菓がチョコレートを販売する際「当社の持つブランドは何だと思いますか?」とアンケートを行っている姿を見かけました。私が森永製菓のお菓子に抱くイメージは、「高級」より「親しみやすい」という方が近いです。これもブランドの一つだと言えるでしょう。

 今回の研修では、ブランドを形成するとはどういうことか(つまりブランディングとは何か)を確認し、各々がそれぞれ行っているPJでどのようなブランドを構築していくべきかを話し合いました。

 私がこの研修を通じて得た気づきは、サービスの提供者が顧客とブランドを共有することが、そのサービスの満足度(或いは質)を高めることに有用であるということです。
 ブランドは顧客がサービスに期待するものであり、それを提供者が保障することは顧客の満足度を高めることに繋がるのです。また一方で、提供者がサービスの質を保てているかの確認要項としてブランドを用いることが出来るでしょう。

 この点でブランドは、無形サービスを扱う際に特に役立つと言えるでしょう。無形性が持つ課題(顧客にとって、そのサービスの内容や良さが提供されるまで分からないこと)への対処(その内容やメリットを事前に提示すること)に繋がるからです。例えば「第一志望に合格させる塾」というブランドを維持することで、その塾に通うメリットを示すことが出来ます。受験生やその保護者にとって、これは塾を選ぶ際の判断材料になることが分かると思います。ブランドを意識することで無形サービスの特徴を活かすことが出来るのです。

  私はこの気づきを得たことと同時に、ブランディングに対する準備が足りていない自分の現状を把握することが出来ました。 自分のPJにおける顧客、つまりこの記事の読者は何を期待して・何を目的に記事を読むか等の想像・理解が具体的に出来ていないのです。それが分からない段階では、ブランディングは出来ません。
 というのも、ブランディングとは他を圧倒する優位さを構築し、深く強く顧客に浸透させていくことなのです。私の現状は、他を圧倒する優位さを構築したい思いがあるけれど、しかし自分はどのような優位さをアピール出来るか(つまり、記事を読んでいる人に何を期待させることが出来るか)が分かっていない状態だと言えます。

  研修内でメンバーとPJのブランドについて話し合った際にも、具体的に顧客がどう思うか、その想定がまだ出来ていないと自覚する場面がありました。例えば記事の中にある「これから研修を受ける方々へ」という欄(私はこの項目を、その研修を受ける人にどのようなメリットがあるかを示すための場所として活用しています。)について、次のような意見をいただきました。
 今の書き方だと、記事作成者の気づきをまとめるような役割の文章となっているように見える。自分が得た気づきを他の人が同様に持つとは限らないため、このままだと読者にとって共感を得られる文章とはならないのではないか。
 このアドバイスを頂いた時、私は自分がまだ読者の視点を理解しきれていないことが分かりました。読者にとってはこの項目が共感を得られない場合があることを、私は読者目線を持って想像することが出来なかったのです。

 さて研修の後半では、各々が所属するPJにおいて、その目的と自身の来年度の目標を定めました。
 そこで、私の所属するPJにおける来年度の目標と、それをPJでどう生かしていくか、最後にそれをここで宣言したいと思います。

 私の所属するPJでは、A&PROの研修について、記事を作成していきます。そしてその記事は、「成長したい」という思いを持つ大学生にとって、特に有用なものでありたい。これが読者の皆さんと共有したいブランドです。
 私はこの目的を達成するために、記事作成と後輩育成、2つの立場から目標を定めました。

 記事作成については、私は今後自分が他の記事を読んだ際、そこから何を考えたかを常に意識したいと思います。つまり自分は読者として記事に何を求めるのか、それを自分の経験から考察したいということです。これによって、読者にとってどのような内容が有用であるかを研究したいと思います。そして最終的にはそれを記事の作成で洗練させたいと考えています。

 後輩育成については、私は今後他のメンバーが記事を作成する際、その記事がPJの目的に沿う、より良い記事とするためのアドバイスを積極的に行っていきたいと思います。これによって後輩は、PJの目的を自然と意識して記事を作成するようになるのです。また、これはPJを継続させることに繋がります。後輩がそのアドバイスからより良い記事を作成出来たとき、ブランディングをするためにより良い方法を自ら模索するようになるのです。

 私は記事を作成することで、成長意欲がある人にとっての役に立ちたいと考えています。来年度も引き続き研鑽を積みここに還元していきますので、今後とも宜しくお願いいたします。

これから研修を受ける方々へ

 この研修では、目標に対するブランディングの立ち位置、意義を理解することが出来ました。それはPJという特殊な環境だけでなく、例えば自分の行動に対する目標設計に用いることも出来るものです。よって自身の目標をどう立てたら良いのか、そこに悩んでしまう方はこの研修を受けることが解決の手だてとなるかもしれません。自己ブランディングを意識することで、自分の持つ目的がはじめて明確化し、すべき行動がはっきり見えてくるのだと私は思います。

研修で学んだこと

  • ブランディング:他を圧倒する優位さを構築し、深く強く顧客に浸透させていくこと
  • (A&PROのメンバーとして)例え大学生でも社会人を説得できるような自分であるべき:そのための権限が与えられている。それを活かす義務・責任を持っている
  • 目標は、自分の活動に対するものだけに留まらない。メンバーに対し、組織に対し、そして顧客に対して何が出来るかを考える。

この記事の著者/編集者

野澤 一真 東京理科大学 理学部  

大学・学部:東京理科大学 理学部第一部  部活・サークル:吹奏楽団(中学・高校・大学)  アルバイト:飲食 (居酒屋)  趣味:楽器演奏

この連載について

ビジネス基礎研修 -実体験に結びつける-

連載の詳細

頭で理解するだけでは不十分。参加者自ら実践し、習慣化するまで責任を持つ30の研修プログラム。各クライアントの課題・ニーズに合わせて個別に設計。

話題のニュース

more

皆さんこんにちは!! A&PROの長期インターン生として活動をはじめて2年が経過した、早稲田大学4年の萩原佑太です!! 今回の記事は、本 ...

「あなたが尊敬する人は誰ですか?」 面接などの定番質問ですね。一度は聞かれたことがあるのではないでしょうか。 この質問をされたときにパッと思い浮かぶ人物はいますか? もしかしたら、今近くに尊敬できる人がいないと悩んでいる方もいるかもしれませんね。尊敬できる人に出会うことは自らの成長に繋がります。人との出会いが人生を変えることもあるのです。そこで、この記事では尊敬できる人に出会う方法をお伝えしていきます。

今月の研修:リーダーシップパワー理論 人から信頼される人間になりたい、これは誰しもが思うことではないでしょうか。さらにリーダーという立場であれば ...

今月の研修:災害時・緊急時の対応 皆さんは今この瞬間地震が起きたらどう対処しますか?火事だったら?強盗がガラスを割ったらどう行動するでしょうか? ...

他者に説明をしたり指示を出したりした際に「言っていることをなかなか理解してくれない」、「指示した通りに行動してくれない」と思ったことはありませんか? このような場面では、つい相手に非があるように感じてしまいますが、実は自分の取り組み次第でコミュニケーションの質は格段に上がるのです。そこで今回の研修で学んだ、コミュニケーションを図るうえで人の上に立つ人が心得るべきことについてご紹介します。

今月の研修:リーダーシップパワー理論 Contents リーダーシップパワー理論を人材採用へ活用するこれから研修を受ける方々へ研修で学んだことリ ...

Contents 研修を通じて気づいたこと・今後に役立てられること心境の変化3日間の実践記録研修で学べたことGmap-c(目標設定・成果と課題の ...