連載ビジネス基礎研修 -実体験に結びつける-

「記憶のメカニズム」を普段の生活に活用する方法とは?

今月の研修:記憶のメカニズム

皆さんは記憶とは何か、そのメカニズムを知っているでしょうか?
この記事をお読みになる方はこのことに既に興味を持ち、調べている方もいらっしゃるかもしれません。またはメカニズムのことを知らなくても、忘れやすいものと忘れにくいものの違いや覚えるための復習の重要性を直感的に理解している方も多いでしょう。

では、記憶のメカニズムを普段実生活において有効に使えていますか?
「勉強するときには役立っているけど、それ以外は特に……」なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。せっかくの知識を使わずに腐らせておくのはもったいないですよね!

この記事では、記憶のメカニズムを活かすことの出来る場面を1つ例として提示します。この機会に是非、記憶のメカニズムを生活に役立てるためにどのような行動ができるか、一緒に考えてみましょう!

より良いアドバイスのための工夫

さっそく、記憶のメカニズムを活かすための場面を考えます。皆さんが誰かにアドバイスをするような状況を思い浮かべてみてください。仕事の助言でもいいですし、サークルの指導でもいいでしょう。相手の助けになれるような声掛けの場面です。今回はこのことに記憶のメカニズムを適用したいと思います。

そもそもアドバイスとは、相手に伝える必要があるような「重要な内容」です。それを相手に重要だと感じ取ってもらうこと、つまりそのことを記憶に残してもらうことが肝要となります。

では、相手の記憶に残るような伝え方とは何なのでしょうか?皆さんもここで一度読む手を止めて、是非考えてみてください!
以下に初めて記憶のメカニズムに触れる方へ向けた参考として、記憶のメカニズムを過去の研修で学んだメンバーの記事を挙げました。それぞれの記事が別個の記憶のメカニズムについて、その説明と活用法を説明しています。思考の一助としてご活用ください。

参考:
記憶に残る話、残らない話。そのメカニズムに迫る!!|A&PRO
可能性は無限大!記憶のツボは「扁桃体」にあった!!|A&PRO
アウトプットが記憶定着に効果的な理由とは。「記憶の3ステップ」の先が肝心!|A&PRO

私がここで用いる記憶のメカニズムは、扁桃体の活動と記憶の固定化との関係です。

一度扁桃体の活動について皆さんと確認しておきましょう。扁桃体は脳にあり、喜怒哀楽等の感情が引き起こされた出来事について記憶を促す役割を持ちます。皆さんも楽しかった出来事や怖かった夢など、当時の感情まで今でも手に取るように思い返せるようなエピソードがありますよね。そのような記憶を残す際に役立っているものが扁桃体なのです。

ここから、相手の感情を動かすような話は強く記憶に残ることが分かります。つまりアドバイスを伝える際には、相手の気持ちに訴える伝え方をすることでその記憶を残すことができるのです。

このメカニズムを活かす伝え方の例として、相手の想像を活用することが挙げられます。相手の持つ課題が改善できなかったときにどう思うか、またアドバイスを活用して課題が改善したときにどう感じるか、それらをイメージさせるのです。

このように既存の知識を活用すれば、より良い振る舞いが何かを考えることができます。皆さんは今回、記憶のメカニズムを活かした伝え方としてどのようなものを考えましたか?そしてそれを実際に役立てるためにはどのような工夫ができますか?冒頭でも述べた通り、せっかく持っている知識を使わずにいるのはもったいないです。是非、記憶のメカニズムを実生活で活用してみてください!

これから研修を受ける方々へ

この研修では記憶のメカニズムを一から学ぶことができるだけでなく、所属するプロジェクトにおいて記憶のメカニズムをどう活用するか、どのような取り組みを行えるかを様々な人と話し合うことができます。そして他の人がどのような取り組みをしてきたか学ぶことができたり、自分の取り組みをブラッシュアップするためのアドバイスを貰えたりします。

この記事を読んで「このような活用法を思いついた!」或いは「実行してきた!」という方はそれを是非、私たちにも教えてください。記憶のメカニズムの効果的な活用法を皆で創り出しましょう!

研修で学んだこと

  • 重要な刺激、強い刺激、繰り返しの刺激ほど長期記憶へ←生きるのに必要だと脳が認識するため
  • 手続き記憶を残すために、はじめは本人のペースで取り組ませ、その後最終的に人が導くと効果的
  • 扁桃体への刺激は、恐怖より好奇心の方が効果的←恐怖による刺激は慣れるため、続けて刺激するためにはより強い刺激をしなければならない
  • 小さなシナプスはつながりが弱くなる←他のものにエネルギーを割く方が動物として効率的だから

この記事の著者/編集者

野澤 一真 東京理科大学 理学部  

大学・学部:東京理科大学 理学部第一部  部活・サークル:吹奏楽団(中学・高校・大学)  アルバイト:飲食 (居酒屋)  趣味:楽器演奏

この連載について

ビジネス基礎研修 -実体験に結びつける-

連載の詳細

頭で理解するだけでは不十分。参加者自ら実践し、習慣化するまで責任を持つ30の研修プログラム。各クライアントの課題・ニーズに合わせて個別に設計。

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