連載ビジネス基礎研修 -実体験に結びつける-

災害時、人の命をどう守る?

今月の研修:災害時・緊急時の対応

皆さんは今この瞬間地震が起きたらどう対処しますか?火事だったら?強盗がガラスを割ったらどう行動するでしょうか?

先日、Twitterで次のような漫画を見かけました。
参照:いつかの深夜の火災警報の話

大まかな内容としては、深夜マンションで火災警報が鳴ったため子供2人と外へ避難する、そのときとっさに用意したものは貴重品といくつかの日用品のみで普段から十分な準備ができていなかったことに気づく、というお話です。私はこれを見たときに強い危機感を覚えました。私は災害時、その場でどう行動すべきか分からずあたふたしてしまうのではないか。特に、自分以外の人の命も預かる立場だったらどうだろうか。

その数日後、災害が起きた時の責任者としての対応についてA&PROの研修で学ぶことができました。ここで人の命を守るために必要な行動とは何かを考える機会が得られたため、今回は私が感じた緊急時の対応で必要な行動を皆さんに共有したいと思います。皆さんも是非この記事を読んで、緊急時にどう身を守るか、どう人の命を守るか、考えてみてください。

人を安心させられるレベルまで、徹底的な訓練を

今回の研修では、地震が発生した際の動き方、特に自分が責任者の立場になった場合の対応をトレーニングしました。
私がこの研修を受けて感じた、緊急時の適切な対応のために特に必要な行動は次の3つです。

  1. 予め対応を体に覚えさせること。いつ危機迫る状況になっても自然に動くように。
  2. 緊急時だからこそ、平静を保つこと。周りの状況に合わせた対応を冷静に選択できるように。
  3. 周りの人との対話を図ること。安全確認や協力をすると共に、その人に安心感を与えられるように。

自分が責任者として緊急時の対応に当たる際、この中で一番重要だと感じたのは3です。例えば、周りに相談せず独断専行する人がその場の責任者になることには不安が伴うと思います。緊急時自分が一人の責任者に従うということは、自分の命をその人に委ねることに他なりません。安心できないと感じれば単独行動を選ぶ人もいるでしょう。つまり自分が責任を持って皆の命を保証するためには、その人に自分への安心感を持ってもらう必要があるのです。

しかし一方で3は、1と2を完全に達成できていないと成し得ません。行動に頼りなさが見えてしまうことにより、相手に不安を抱かせる原因となってしまうからです。例えば1ができていない状態、つまり準備が十分でない状態のときは、動きにまごつきがあったり、指示が不明瞭なものになったりします。また2ができていない状態では、冷静さを欠いたような態度を見せてしまうことになります。

つまり緊急時であっても人に安心感を持って行動してもらうためには、予めその対処の流れを完璧に練習した上で落ち着いた行動・指示が求められるのです。
これが冒頭の話に繋がります。普段から災害を想定せず、実際に起こった際にあたふたしてしまっているうちは、緊急時に人の命を預かることはできないのです。

周りに安心感を持ってもらうために特に必要だと感じた行動は、緊急時に自分たち(責任者)が何をしているのかを周りの人に対して逐一伝えることです。何をしているのか分からない状態だと不安感が高まります。例えば「今避難経路の安全を確認してもらっています。」などと伝えることで、安心してその場に留まってもらうことができるのです。

私が研修時に訓練した際は、まだ周囲に安心感を持ってもらうに足らない行動をとっていたと思います。特に周囲への声掛けが不十分で、何も宣言せずに非常袋を探すなどの行動をしていた場面がありました。

自分が周囲を巻き込んで緊急時の行動ができるよう、日頃のイメージトレーニングや周囲の観察が必須であると感じます。特に、より素早く動くためには何ができるか、周りに危険な場所があるか、これらを考えながら周りの観察を行うことが自分に必要だと思いました。より素早く動くための方法を考え、準備しておくことではじめて、危機迫る状況の中自然な行動ができます。また危険な場所を把握していることで、平静を保ちながらよりよい行動を選択することができるのです。まずはこれらを意識して、周囲の安心できる行動を取れるようにしたいと思います。

これから研修を受ける方々へ

この研修は、これから社会人になる方、既に社会で活躍している全ての方にとって役立つ研修だと思います。自分が、例えば上司だとしたらどう部下の命を守るか。例えば顧客との商談中だとしたらどう相手の命を守るか。
災害や事故は、起こる前に完全に準備を整えることが重要です。皆さんも是非、この研修を通じて人を守るための行動を考える機会にしてみてください。

研修で学んだこと

  • 責任を持つ:起こりうることを想定し、想定外にも対応できる状態でいること
  • 瞬時に動かなければいけない災害、マニュアルを見て動くことのできる災害
  • AEDの場所、それを使える条件の把握
  • 失敗は許されない

この記事の著者/編集者

野澤 一真 東京理科大学 理学部  

大学・学部:東京理科大学 理学部第一部  部活・サークル:吹奏楽団(中学・高校・大学)  アルバイト:飲食 (居酒屋)  趣味:楽器演奏

この連載について

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