自他ともに弱みに向き合える、誠実な組織を

研修を通じて気付けたこと、今後に役立てられること

①有限である時間を最大限活かすために、コミットメント型に切り替えていく

経験を活かすことは大事ですが、過去は変えられない以上、囚われ過ぎてしまっては逆効果であることに気がつきました。
過去を振り返って暗くなるのではなく、得た経験を未来に向けてより良く活かしていくためにも、「やらなければ」という意識ではなく、「やっていきたい」という熱が肝心なのだと強く感じました。
振り返ってみると、研修中にもノルマ的な意識を強く持って構えてしまったがゆえに、逃したり無為にしてしまったチャンスがあったことに気がつきました。
また、果たすべき目標をノルマとして自身の外に置き、自分自身と目の前にある課題を天秤にかけてしまっていたからこそ、場に応じてパフォーマンスの質が大きく変わってしまっていたのではないかということにも気づきました。
目的・目標や、あるべき姿・目指す姿に立ち返りながら、様々な課題にコミットメントしていけたらと思います。

②正直であるのは大前提で、誠実であることが大事

正直であることは現状を肯定しているだけで、改善には向かわないということにハッとさせられました。
誠実であるためにすべきことは、自分の時間を管理したりキャパシティを把握したりと当たり前にすべきことですが、一方で頭を働かせていないときは当たり前のことすらできていない自分もいたのだと、頭を働かせることの重要さをひしひしと感じました。
自分の理念や時間、人生に誠実であることが、巡り巡って組織に対して誠実であることに繋がるのだと気が付くことができました。

③経験を分析し、未来への材料にする

準備する機会は、学んでいる時間だけではなく、他者のやり取りなど全ての時間に眠っているということが、この研修において一番刺激的なことでした。しかし、本当は日常生活においても見方を一つ変えるだけで、日々ひとつひとつの経験を学習機会にすることが可能であったことも強く感じました。
リーダーは様々な背景を持つ人と助け合いながら組織を導いていく必要があります。そのなかで、より良い方向に導き、またモチベートしていくためにも、得た知見を構造化し分析し、貪欲に自分の糧としていく事が大切だと感じました。

研修参加前後での心境の変化、研修講師やA&PROメンバーへのメッセージ

今まで流れでリーダーを務めることが多かった中で、自分ができなかったこと、やりきれなかったことについての心残りが多く、しかしそれらについてどのようにすればよかったのかの答えが見つからないままといったことも多くありました。それらの反省について、森口さんや研修に参加するメンバーからヒントや自分なりの答えを探し出すため参加させていただきました。
参加させていただく中で、自分の中にはトレード・オンの考えがかなり欠けていたことに気が付きました。目標達成を重視しすぎたり、あるいはモチベーションを重視しすぎたり、適度な塩梅でのコミュニケーションができていなかったことが、今までの失敗要因の最たるものであったように感じます。
そこに対して自身の弱みをオープンにして省みる環境を作り出してくださったことにも感謝します。同時に、自分もこれからは弱みや悩みをかかえるメンバーがそれを共有しやすいような、風通しの良い組織づくりができるよう、コミュニケーションの取り方を改善していきます。
森口さんが私たちに教えてくださることをお話の中で体現し、また実践の機会を与えてくださることで、Gmap-Cを繰り返しながら参加することができました。
2日間の間でこれからもずっと大切にしたい学びをたくさん得ることができました。この研修を作り上げ、サポートしてくださり、共に励んでくださった森口さん、そしてA&PROの皆様に深く感謝申し上げます。

これからリーダーシップゼミを受ける人へのメッセージ

リーダーを務める・務めた中で後悔が残る人、それに対する改善意欲が強い人にとって効果が強く出る研修だと感じます。実際に私がそうだったからです。
研修中には、リーダーを務める人にとってはもちろん、組織の一員として活躍し、組織を率いていくリーダーをサポートするにあたって勉強になることが沢山ありました。
前のめりになって参加して、巡ってきたチャンスは取り逃さないために準備をすること、そしてチャンスを掴んだら自分の最大限の知恵と活かしながら考えて考えて取り組んでいくことを大切にしてください。自分のものはもちろん、参加する仲間の体験も全部吸収すると意気込みで、常に主体的に参加してほしいです。

推薦してくれた方へのメッセージ

須賀さん
この度は推薦していただきありがとうございました。参加できたことで、今までの経験を、様々な視点から論理的に振り返ることができました。研修中に感じた悔しさや不甲斐なさの根底にある、現状の自分に対する改善意欲をこれからも大切に何度も思い出しながら、できたことはさらなる成長を、できなかったことはまずはできるようになることを目指し、日々の経験に対して準備をしながら全力で取り組んでいきます。
研修中のサポートやアドバイスといった面でも大変お世話になりました。二日間ありがとうございました。

研修を通じて学んだこと

  • あらゆる仕事はコミュニケーションと結びつけると豊かになる
  • Gmap-Cにのっとりよかった点は再現できるように、改善すべき点が見つかるようにする
  • 目標設定はSMART+Cに則って行うことで、自分のキャパシティを尊重しながらさらなる高みを目指すことができる
  • 正しく伝えるためには、構造化、PREP法、共通認識の取りやすい例示など相手が受け取りやすい話し方をする
  • 正しく受け取るためには、積極的な反応を示し、ダブルチェックをする
  • 時間は相手にとっても自分にとっても有限であることを念頭に置く
  • ノルマ型ではなくコミットメント型の思考に切り替えていくことで、自分も仲間もモチベートしていく
  • リーダーとして、組織の理念を重んじながらトレード・オンの関係性を作り出していく
  • 準備ができている人がリーダーになる
  • 義務を守ることで権限を行使できるようになり、結果責任を果たすことができるようになる
  • マインドやスタンスについて見直し高めていくことで、コーチングする人の能力以上の能力を相手が発揮できるようになる
  • 物事は塩梅が大切である

この記事の著者/編集者

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新着コメント

  • 須賀渉大

    2022年12月30日

    3日間お疲れ様でした。研修で得た学びを自分の中で言語化している姿から、研修に真剣に向き合ったことやこれからも誠実に努力しようとする意思が伝わりました。

    ”自分の理念や時間、人生に誠実であることが、巡り巡って組織に対して誠実であることに繋がる”

    自己に誠実に向き合える方は周囲や組織に対しても誠実に向き合い、信頼を積み重ねていける方だと思います。

    また、地に足ついて誠実に努力出来る方が、周囲や組織に好影響を与えていくことで素晴らしい組織が創られていくと思います。

    研修で得た学びを最大限活かして活動に誠実に向き合い、自己や組織を成長させることを期待しています。上原さんの今後の活動を応援しています。

  • 香山 渉

    2023年01月07日

    上原さんの記事から、私自身の学ぶ姿勢を見直すきっかけをいただきました。「振り返ってみると、研修中に...」の部分から、価値を受けるだけでなく、価値を提供していくこと、課題を自分事として前のめりに向き合っていくの重要性を感じられたのだと思います。応援しています!

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