「今お時間よろしいでしょうか?」と何気なく言っていませんか?

クレド5.時間の有限性を理解する

限りある時間を有意義に活用するために、準備を徹底していきます。自分の時間を大切にしなければ、他者の時間も大切にすることはできません。他者(顧客・提携先・メンバー)の立場に立ち、一歩先行くサービスを提供します。

はじめに

「今お時間よろしいでしょうか?」というフレーズをよく耳にします。

ビジネスシーンで相手に話しかける際によく使われるフレーズですが、その意味を考える機会は少ないのではないでしょうか?

今回の記事では、社会に出て活動する上で大事な意識を紹介した上で、このフレーズの意味を深掘りしたいと思います。

相手の時間をいただくということ

多くの場面で、私たちは他人の時間をいただいています。

たとえば、部下が上司に相談をしている間、その上司は業務に取り組むことができません。多忙な上司の貴重な時間を、部下からの相談に充てているのです。

このように、相手の時間をいただくことで私たちの活動が成り立っている場面が多くあります。したがって、相手の時間を使っているという意識を持ち、相手に対して配慮することが重要なのです。

以上を踏まえると、「今お時間よろしいでしょうか?」は「今あなたの時間をいただいてもよろしいでしょうか?」という意味を持っていると言えます。

アルバイトでの行動を振り返って

ここでは、「今お時間よろしいでしょうか?」に関する実体験を紹介します。

私は、昨年の6月から塾講師のアルバイトをしています。正職員の方々は積極的にアルバイトをサポートしてくださっていて、些細なことでも丁寧に対応してくださいます。

私も生徒により多くの価値を提供するため、正職員の方にアドバイスを求めることがよくあります。
しかし、以前の私は「今お時間よろしいでしょうか?」と形式的に言っていました。特にその意味を考えることなく、決まり文句のように捉えていたのです。

私はリーダーシップゼミに参加し、時間の有限性について学びました。そこで、それまでの私には相手の時間をいただくという意識が欠けていたことに気づきました。
そして、以下のように行動するようにしました。

  • 要件を伝えるのに時間がかかるとき
    →要件の概要+◯分ほどお時間よろしいでしょうか?

    ex)Aさんの指導方針に関して相談があるのですが、5分ほどお時間よろしいでしょうか?
  • 数秒で要件を伝えることができるとき
    →本題から伝える

    ex)教材のコピーが終わりました。

要件を伝えるのに時間がかかるとき

要件を伝えるのに時間がかかるときは、「要件の概要+◯分ほどお時間よろしいでしょうか?」という形で伝えるようにしました。なぜなら、今時間があるかどうかは要件によるからです。

緊急性の高い要件であれば、業務を中断してでも対応するべきかもしれません。一方で、緊急性の低い要件であれば、書面で共有して後で確認するのが適切な場合もあります。

そこで、要件の概要を簡潔に伝えることで、相手に判断材料を提供するようにしました。

数秒で要件を伝えることができるとき

数秒で要件を伝えることができるときは、本題から伝えるようにしました。なぜなら、「今お時間よろしいでしょうか?」と言う間に要件を伝えることができるからです。

「今お時間よろしいでしょうか?」というフレーズを言うこと自体が目的ではありません。相手の時間を大切にすることが目的であり、要件から伝えることで不要な時間を取らずに済むのです。

おわりに

この記事を書くにあたって、時間を大切にすることの重要性を再認識することができました。時間は有限であり、大切にしなければなりません。常に他人の時間をいただいているという意識を持ち、自分だけでなく相手の時間もより一層大切にしていこうと思います。

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