連載クレドを掘り下げる -価値を提供できる人材に-

学びの本質は、まさに本質を見抜き応用することだ。

クレド7.好奇心旺盛、常に学ぶ。

我々の活動における身近な事柄に興味を持ち、深く学ぶ事を大切にしていきます。教え上手は当たり前、学び上手であれ。仕事を通じて、人生を豊かにする人間へと成長していきます。

学ぶ≠知る

皆さんは「学ぶ」と「知る」の違いは何かと問われたらどう説明するでしょうか?

私は、知ることはただ対象を事実として捉えるのみであるのに対し、学ぶことは、対象の本質に気付き、他に応用できるようにすることだと考えます。抽象化し、本質を他の出来事や問題に応用させることは同じ失敗の繰り返しを防ぎ、むしろ成功の可能性を高めることでしょう。これを理解していただくために、本質ということを考えていなかった小学校時代の私の失敗を例に挙げることにします。

当時小学5年生だった私は、地元で有名な高さ100mを超える展望台とその周辺施設を使い、クラスの男子全員を誘って鬼ごっこをすることを企画しました。その時の私やクラスメイトたちは大いに楽しんでしまったわけですが、この鬼ごっこは施設には許可を取らずに行っていました。翌日、学校へ行くと施設の方から学校へ「子どもたちがうちの施設を駆け回っていて迷惑している」と連絡があったようで、先生にこっぴどく怒られてしまいました。この時は大いに反省しました。

しかし、その約1年後、6年生となった私はまた似たような過ちを犯してしまうのでした。私がいた小学校では、体力テストの記録測定が県立の陸上競技場で行われていました。そして測定が終わると学年全員が揃って陸上競技場からバス停まで数分歩き、そこからバスに乗って学校まで戻ることになっていました。しかし、小学校の外でのイベントが珍しくはしゃいでしまっていたのか、私はこのバス停までの徒歩の区間で友達と鬼ごっこを始めてしまったのです。先生にすぐ注意され、歩道で立たされ、「お前たちは学校まで歩いて帰ってこい」とまで言われてしまいました。

この1年前、小5だった私は一体何を反省したのでしょうか?
何を「学んだ」のでしょうか?
いえ、何も学んではいなかったのです。ただ「展望台あたりで鬼ごっこをしてはいけない」ということを「知った」に過ぎなかったのです。この一件では「人に迷惑をかける可能性のある行為をしてはいけない」という本質に気付くべきだったのです。そうしていれば小6の私も公共道路で鬼ごっこをしてはいけないと判断するに違いなかったでしょう。

読者の皆さんも似たようなことを経験したことはないでしょうか。同じ理由で試合に負けたこと。テストで同じようなケアレスミスをしたこと。仕事で同じようなミスをしたこと。特に時間があくと、同じようなミスをすることに陥りがちなのではないかと思います。先述した例でも1年という期間があいていました。

本質に気付くためには失敗の原因を深掘りする必要があります。本質に気付くことができ、かつそれを他に応用させようと普段から行動していれば、たとえ時間が経っても同じ過ちは避けることができるでしょう。

価値を生める人間になるために

本質的に学ぶことを今後、どう活かすことができるでしょうか。ここまでで述べてきたのは失敗の原因の本質を探り、同じ過ちを犯さないようにしようということでした。しかしそれだけではただ失敗しない人、いわゆる人在(※)止まりです。

より価値を生める人間になるためにすべきことは、成功した時こそ、その成功の理由の本質を掴むことだと考えます。「よし、うまくいった」と安堵、歓喜するだけでは次の機会にも成功できるかはわかりません。そして今回の成功が偶然となってしまうかもしれません。
成功した時こそ「なんで今回はうまくいった?」「何がよかった?」と追求し、その本質を応用することができれば、コンスタントに成功する人財(※)になれるはずです。


※A&PROが定義する4つの「じんざい」については他のA&PROメンバーが紹介してくれています。こちらの記事もどうぞ!
自分と組織を高めるためには、判断力を磨き続けること

この記事の著者/編集者

藤原穫 東京大学 薬学部  

秋田県出身。高校時代は強豪校でバドミントンをしていました。大学に入ってからは民族舞踊に励み、4年生になった現在は薬物動態の研究をしています。趣味は旅行。死ぬまでにすべての温泉地を回りたいと思っています。これまで複数の組織で培ってきたリーダーシップに磨きをかけるべく、A&PROでの研修に励んでいます。

この連載について

クレドを掘り下げる -価値を提供できる人材に-

連載の詳細

価値を提供できる人財として重要な10のマインドが凝縮されているクレド。A&PROでは、毎日1つのマインドに焦点を当て、メンバー全員でエピソードの共有を行っています。

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