責任を果たすためには?

今月の研修報告、連絡、相談

私たちは、どんな人でも責任を持つ立場にいます。

所属するチームに対して、部下や後輩に対して、自分の人生や発言に対してなど、日々の生活の中で責任を持つ場面はたくさんあります。

私はA&PROで研修を受けて、どうすれば責任を持った行動ができるのかを学んだので、この記事を通して共有します。

私の経験談なども入れながら説明をしているので、是非読んでみて下さい。

責任を果たせなかった過去

私は高校2年生の時に、学校のリーダー学年として硬式テニス部で部員を仕切る立場にいました。

ある日、いつも通り4面を使って練習を行おうと思っていたところ、グラウンドの一部を学校側が使用しているため、今日は2面しか使用できない、と先生からいきなり言われてしまいました。

私が後輩だった時にも少ないコート数で練習しなければならなかった事はあったのですが、その時よりも部員数が多くなっており、当時の部員数(60人)でどうやって2面を使ったら良いかをとても悩みました。

結局、30人で1コートを使うことになり、ほとんどボール拾いしかできない後輩もいて、あまり良い練習が出来ませんでした。

責任とは..?

上記に述べた私の行動は、コートが使えなくなる、という想定外のことが起きてから練習メニューを考えており、責任の無い行動であったと言えます。

ここで、「責任」という言葉について考えてみたいと思います。

責任とは英語で、「Responsibility」と言います。ResponsibilityはResponseabilityから成り立つ英単語です。

つまり、責任とは日本語で、「自分の仕事に対して、どんなことにも対応できる状態のこと」を指します。

想定外を想定内にする

責任をもってどんなことにも対応できるようにするためには、想定外の状況を事前に想定内にする必要があります。

では、想定外を想定内にするとはどのようなことなのでしょうか。

私たち人間は、想定外のことが起こると、慌ててしまい、良い対応が出来ずに失敗してしまうことが多いです。

しかし、「こういうことやあんなことが起こるかもしれない、そういう時はどんな対応をしよう」と事前に頭の中でシミュレーションして想定内にしておくことで、突然の状況に対しても、落ち着いて最善の対応ができるでしょう。

私は、部活動で責任の無い行動をしてしまった日の後日の練習から、活動が始まる前に、様々なコート数に応じた練習メニューを考えるようにして、「コートが少なすぎる、人数が多すぎる」といった想定外を、あらかじめ想定内にしました。

その結果、次に同じような状況になった時には、その日に使えるコート数と参加部員数に応じて効率の良い練習メニューを実践することが出来ました。
(60人を半分に分けて、30人で2面を使って、残りの30人はコート外でランニングや筋トレを行い、時間が来たら交代する、など)

想定の輪を広げる

当時の私は、ただ失敗を改善しただけでした。しかしそれだけではなく、失敗から派生して想定の輪を広げ、いくつかの対策を考えることが大切です。

先ほどのテニスの例であれば、コート数や部員数に応じた練習メニューだけではなく、まだ経験していない状況(リーダー学年の練習不参加、急なOGの先輩の練習参加など)までにも想定を広げていたら、更にワンランク上の責任のある行動ができたかもしれません。

また、自分一人で考えるのではなく、先輩方や他校のテニス部の方から、練習メニューや、今までの成功談、失敗談などを聞くことで、様々な対応を準備することも出来たと思います。

このように、あらかじめ先々のことを予測して、こんなことが起こったらどうしよう、こんなときは…こんなときは…と想定の輪を広げていくことが大切です。また必要であれば、上司や先輩などからアドバイスを頂いて対応の選択肢を増やすことで、どんな状況になっても落ち着いた対応ができ、責任のある行動がとれるでしょう。

これから研修を受ける方々へ

今回の研修を受けて、責任を果たすためには、想定外を想定内にして想定の輪を広げること、が大事だと学びました。また自分の義務をきちんとこなすことで、様々な権限が与えられて、できることの幅が広がるので責任を果たせるということも分かりました。

私の記事では、責任について焦点を置いて説明をしましたが、他のメンバーが権限や義務についての記事を書いているので、そちらも参考にしてみてください。

研修で学んだこと

  • 報告、連絡、相談の違いは何か
  • 報連相は、お互いの成長に繋がること
  • 責任を持つということは想定内で動くということ
  • 報告、連絡、相談があった時にマネジメントや人材育成ができる
  • 「じんざい」は決断力と判断力によって、人財・人材・人在・人罪の4つに分けられる

この記事の著者/編集者

吉野ひとみ   

歯科医師になることを目指して頑張っています。
硬式庭球部に所属しています。

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