待っているだけでは学びは得られない、自発的に動くことで学びを手に入れる

クレド7. 好奇心旺盛・常に学ぶ

我々の活動における身近な事柄に興味を持ち、深く学ぶことを大切にしていきます。(報連相・記憶のメカニズム・ブランドマネジメントなど)教え上手は当たり前、学び上手であれ。仕事を通じて、人生を豊かにする人間へと成長していきます。 

はじめに

他人に何か教えてもらうとき、本を読み知見を広めたとき、様々な場面で学びを得ることが可能です。皆さんも小学校、中学校、高校、大学の授業を通して様々なことを学んできたことでしょう。これらの過程で学んだことは実践的でしたか?今まで学んできたことを活かせていますか?

もちろん、活用できたこともあると思います。しかし、ほとんどのことは実践的ではなく、使う場面の限られたものばかりなのではないでしょうか。

私は本当の”学び”とは困難にぶち当たり、あがくことで得られるものだと考えています。

学びを得る方法

困難にぶち当たったとき、あなたはどのような行動をしますか?

他人に助言を求め、助言に従って動くことはありませんか?そのような行動は”学び”を得る機会を逃す、もったいない行為だと考えます。

”学び”を得るために大切なのは困難への対応方法を見つけることでなく、解決策を考えることです。

困難にぶち当たり、解決策を論理的に考え実践することで”学び”は得られます。知識や、他人の助言により、理屈も分からずに困難を乗り越えてもそれは”学び”にはなりません。

そもそも”学び”とはどのようなものでしょうか?

私は、「自発的に手に入れた、応用できる経験」だと考えています。

理屈も分からずに実施する対応と、理屈を理解した上で実施する対応の差は今後への応用力にあります。前者は、同じ場面でないと活用できないのに対し、後者は、異なる場面でも応用し活用することができるでしょう。

また、自発的に手に入れることも大切だと考えています。学校で得る学びの多くは受動的です。それ故に、活用場面を考えることがないため、実践的にならないのです。一方で、自発的に手に入れた経験は何か目的があり、活用する場面を想定しているでしょう。活用する場面を想定することも”学び”には欠かせません。

私が得た”学び”

私は過去に家庭教師をしたことがあるのですが、その中の一人に発達障害の生徒がいました。何度論理的に説明しても覚えられず、その場では理解できても、数分後には忘れてしまっていることが多々ありました。もちろん、忘れることを防止するために、実施する日を指定して宿題を出したり、私が説明したことを本人にも説明してもらうことで知識の定着を図ったりしました。それでも、大きな効果を得ることはできず、指導は難航していました。

保護者も本人も成績を上げることを望んでおり、私としてもそれに貢献したいと考えていました。発達障害の子供への声かけ方法など、専門家の提供する情報を調べ実践しましたが、中々成績を上げることはできませんでした。

過去に障害を持たない生徒を指導したことがあったのですが、その際は生徒の成績を上げることができました。しかし、その経験もあまり役立てることはできなかったのです。

そこで、基本に立ち返り生徒を観察し生徒の特徴を捉えようとしました。私が指導をしていて気づいた点を以下に示します。

  • 長時間は集中できない(30分が限界)
  • 宿題の存在自体を忘れていることがある(わざとではない)
  • ゲームなど好きなことには集中できる
  • パフォーマンスはそのときの気分に大きく影響される
  • 得意・不得意の差が激しく、習得に時間がかかる

ここから以下のような授業をすることで、より効果的な授業ができると考えました。

  • 休憩をこまめにとる
  • 一日に一度、宿題をやるよう親に声かけしてもらう
  • 話を好きなことに例える
  • できた部分に焦点をあて、できるだけ褒める
  • 全てをできるようにしようとは思わない

その結果、生徒のことを少しずつ理解することができ、今までよりは効果的な授業を実施することができるようになったと思います。自発的に行動し、論理的に解決策を考えることができました。

この経験から得た”学び”として主に以下の二つがあります。

「上手くいかないときほど基本に戻ることが大事」

「対人問題であれば相手を理解することが効果的」

この”学び”は今後も応用していくことができるでしょう。専門家や本に書いてあることだけを当てにしていては、表面的なことしか学べず、”学び”を得ることはできなかったと思います。

まとめ

人に与えられるのを待つのではなく自分から掴みに行く、その姿勢を大切にすべきでしょう。そのような姿勢がなければ、本物の”学び”を得ることはできません。

困難にぶち当たりもがくことで、実践的な学びを手に入れることができます。私自身も一つひとつの経験を大切にし、今後に活かしていこうと思います。

この記事の著者/編集者

長谷川拓志   

東京都出身。高校時代はハンドボール部に所属していました。大学に入ってからはバドミントンサークルに所属しています。趣味はスノボや山登りなど、自然に触れながら体を動かすことです。毎回の研修で得たものを実践し、価値ある記事を作っていきます。

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