顧客ではなく、まずはメンバーを組織のファンにする

10.顧客に感動を~高水準のサービスを追求し続ける~

感謝だけではなく、感動を与えてこそ、顧客に真の満足が生まれます。顕在ニーズに迎合せず、常に潜在ニーズにアプローチし続けます。顧客にファンになってもらう為に、まずは自分たちが組織のファンになるよう責任ある行動をしていきます。(責任・権限・義務の活用、頂いた金額の3倍の価値を提供する)

はじめに

皆さんは自分の所属する組織のファンになれていますか?

自分の所属する組織のファンになるってどういうことだ?と思う方も多いかと思います。顧客に組織のファンになってもらうために工夫することはよくあることだと思いますが、メンバーが組織のファンになるために工夫するという話はあまり聞かないのではないでしょうか。

この記事では、組織のファンになるとはどういうことか、またファンになることのメリットを紹介します。

組織のファンになるとはどういうことか

組織のファンになることは、自分の所属する組織に興味を持ち、組織の発展のために貢献する人になることだと考えています。端的に表現すると、組織の理念を理解し実践することです。

理念とは、組織の目的を示したものであり、組織が意思決定をする際に最も重要視されます。

例えば、A&PROでは以下の内容が理念となっています。

  1. 顧客・メンバーごとに、適切な指導効果がある教育機関であること (手法)
    目的・目標を確実に達成するためのマインド・スタンス・スキルを個別設計で教育
  2. 顧客・メンバーの期待を、目標達成と人間的成長によって実現する教育機関であること (領域)
    成果はもちろん、人間性も重視(目先の損得よりも、誠実に約束を守ることを重視)
  3. 顧客・メンバーに尊敬され感謝される教育機関であること (深さ)
    愛情・合理性を持って限界に挑戦できる厳しさのある文化を優先

理念とは組織がそうであろうとしている姿であり、その姿を実現し続けることが組織の本来あるべき姿でしょう。そのため、組織の理念を理解し、それを実践しようとすることは組織が本来あるべき姿であることに貢献することであり、組織の発展に貢献することになります。

そのため、理念の意味を理解し、日々実践しようとすることで組織のファンになるのです。組織全体のことを考えると、リーダーや特定のメンバーだけでなく、全てのメンバーが組織のファンになることが必要だと考えます。

メンバーが組織のファンになるメリット

ここまで組織のファンになることの意味を述べてきましたが、なぜメンバーは組織のファンになるべきなのでしょうか?

それは、顧客にも組織のファンになってもらうためです。

顧客はメンバーを見て組織を判断します。組織の目指す姿で対応するメンバーと、組織の目指す姿を理解せず独自の理念に基づいて対応するメンバーが混在していたとします。このとき、対応したメンバーにより、顧客の持つ組織に対する印象が大きく変わるでしょう。そのため、顧客の持つ組織の印象も顧客により変化してしまい組織のブランディングが困難になってしまいます。顧客の持つ組織のイメージが1つに定まらなければ、組織のブランドも確立できずファンを増やすことが難しくなるのです。

そのため、まずはメンバーが組織のファンになることが、顧客を増やすことに繋がり組織にとっては大きなメリットとなるのです。

組織のファンになる

A&PROでは理念とクレドの両方が存在します。クレドは理念をより具体化しメンバーが理念を実践しやすくしたものだと考えています。私もA&PROにおいて、組織のファンになるため、理念・クレドを実践してきました。この記事もその活動の一環です。過去の経験を基にクレドを深掘りします。この記事執筆を通して、クレドの内容を正しく把握し、クレドを実践しやすくすることができたのです。

また、毎週のセルフブランディング研修でクレドの唱和を行うのですが、これは1週間に経験したクレドに関する話を他のメンバーに共有します。この活動を通して、他の人がクレドをどのように捉えているのか、実際にクレドの実践ができているのかを確認することができます。挙手制で発表を行うのですが、私は毎週必ず発表するようにしています。理念の理解が深まるだけでなく、人前での発表の練習にもなり、他者に気づきを提供できる機会でもあるからです。

A&PROではこのような活動を通してメンバーがクレドを理解し実践できるような仕組みが作られています。私もその仕組みを活用しながら成長し、今では組織のファンになれたと思っています。

A&PROの研修に参加される方や、学習塾部門の生徒と接する際は理念を実践するよう細心の注意を払っています。上で述べたような活動があるからこそ、いざというときに理念に従った行動が取れるようになるのだと思います。

今後新しい組織に所属することもあると思いますが、どこの組織に行っても理念を確認し自分の取るべき行動を考えて活動します。また、自分以外のメンバーも理念を実践できるような仕組み作りにも目を向けていきます。このような活動を意識することで、組織の発展に貢献できる人財を目指します。

この記事の著者/編集者

長谷川拓志   

東京都出身。高校時代はハンドボール部に所属していました。大学に入ってからはバドミントンサークルに所属しています。趣味はスノボや山登りなど、自然に触れながら体を動かすことです。毎回の研修で得たものを実践し、価値ある記事を作っていきます。

するとコメントすることができます。

新着コメント

最新記事・ニュース

more

そもそもプロジェクトとは何か。それを知ることによって、あなたが現在取り組んでいる活動をもっと豊かにすることができるはずです。プロジェクトの基本を学び、そのプロセスについて考えてみましょう。

大庭彩 上野美叡 2Picks

タスクには明確に優先順位が存在し、正しい優先順位でタスクに向き合うことが締め切りへの余裕につながります。緊急度と重要度のマトリックスを用いて改めてタスクへの優先順位をつけることを意識したいです。

大庭彩 1Picks

皆さんがリーダーを務める組織にはMVVやスローガンと言ったメンバー全員が認識している「共通目標」はありますか? そして、今その「共通目標」を何も見ずに口ずさむことができますか? もし、一度決めたことがある共通目標が形骸化してあまり浸透していない場合は私と同じ苦悩を経験するかもしれません。

大庭彩 1Picks

たとえ意見が対立しても、プロのコンサルタントやコーチは相手を導くことができる。 基礎1~3を通じて、科学的なメカニズムから築き上げた実践型コーチングについて、ロールプレイを中心に活用方法をトレーニングしていきます。 現場の活動と有機的に結びつける知恵と、今後のプロジェクトに活かす行動力。 これらを大切にするリーダーのための研修です。

たとえ意見が対立しても、プロのコンサルタントやコーチは相手を導くことができる。 基礎1と基礎2を通じて、科学的なメカニズムから築き上げた実践型コーチングについて、ロールプレイを中心に活用方法をトレーニングしていきます。 現場の活動と有機的に結びつける知恵と、今後のプロジェクトに活かす行動力。 これらを大切にするリーダーのための研修です。

「自分と仕事をしたいか」と思われているかどうかは他者の言動を大きく変化させます。相手方の時間を頂いているという認識があなたの評価を変えるでしょう。適切な準備を行うことで周囲と豊かな関係性を築きたい方に必見の記事です。

大庭彩 香山 渉 谷口 宗郁 3Picks

たとえ意見が対立しても、プロのコンサルタントやコーチは相手を導くことができる。 基礎1と基礎2を通じて、科学的なメカニズムから築き上げた実践型コーチングについて、ロールプレイを中心に活用方法をトレーニングしていきます。 現場の活動と有機的に結びつける知恵と、今後のプロジェクトに活かす行動力。 これらを大切にするリーダーのための研修です。

「周りの声を意識して思っていることを伝えられず、自分だけが辛い思いをしている...。」「それもあって、周りに対して愚痴が溜まっている...。」この悪循環を引き起こすコミュニケーションを、A&PROではPassive(受身的)なコミュニケーションと捉えます。そして悪循環を解決させるには、「Passive(受身的)」を「Assertive(自己主張的)」へ変容させていくことが重要です。

矢後慶樹 前田佳祐 大庭彩 3Picks