教え上手は当たり前。学び上手であれ!

■今月の研修■ 理念のマネジメント

人の成長には「深い理解」と「実践の積み重ね」が必要

 今回の研修では、我々講師の評価基準として実際に使用している「STAGE」について、その意義や有用性を確認しました。また、グループに分かれて、各項目の意味やそれに当てはまる具体的な仕事、得られる気付きについて意見を交わしました。

 それぞれの視点を持つ優秀なメンバーと議論することで、自分1人だけでは見えてこない、貴重な気付きを得ることができました。特に大きかった学びは、人の成長というのは「深い理解」と「実践の積み重ね」の2つからくるということです。つまり、学んだことを人に教えられるレベルまで深く理解し、かつ繰り返し実行してみることが、習得のプロセスだということです。これは、生徒指導やSTAGEの活用などあらゆる「成長」の場面で応用することができます。例えばSTAGEの評価項目の1つに「考えさせるヒントを与え、生徒に説明をさせているか」というものがありますが、これは生徒の「深い理解」のためにある項目であり、また講師にとってもこうした指導方法を「実践」し続けているかを振り返るための項目になっています。

これから研修を受ける方々へ

 STAGEという評価基準を深く理解し見直すことを通して、「成長」とは何かを改めて考えさせられる非常に有意義な機会であったと思います。私が成長のために努力するのは、大切にしたい人を大切にできるようになるためです。尊敬する恩師が危機に直面したとき、親友が壁にぶち当たったとき、将来自分の子どもが悩み苦しんだとき、もちろん仕事でクライアント先の企業が問題を抱えているとき、そうした人々を少しでも助けるために自分にできることを増やしておきたいのです。

 他にも、信頼関係を強く築くこと、人に手を差し伸べられる人間になること、逆にうまく人の助けを借りられる人間になること…。お互いを大切にできる誠実な生き方こそが、私の目指す人生です。もちろん仕事での成功は重要かもしれませんが、仕事、家族、友人、自分、全てを大切にできる人こそが本当の「社会人」なのではないでしょうか。本気で成長に向き合うこの組織でなら、そんな真の「社会人」に近付くことができていると思えています。

研修で学べた事(キーワード)

  • STAGEの目的
  • クレド(企業理念)とSTAGEの違い
  • 学習効果に個人差が出る理由
  • 実践のためには具体的に落とし込むこと
  • 実績には報酬、努力にはチャンスで応える
  • 一貫したメッセージを伝え続ける指導の重要性
  • ゲームと勉強の面白さは共通している
  • 耳の痛い話もできる効果的な指導方法
  • 自分の失敗談も指導に活かす
  • 話す力は賢さに直結する
  • 小さなきっかけを与えるだけで脳は活性化する
  • 生徒ごとの性格まで踏まえた指導
  • 約束することで指導を定着させる
  • 進歩は手本を真似することから始まる
  • 慣れを自覚し常に影響の範囲を広げるか深める
  • 健全な不安感こそ持続的成長の秘訣
  • アサーティブコミュニケーション

この記事の著者/編集者

遠藤 七海 東京外国語大学(国際社会学部)卒  

大学・学部:東京外国語大学 国際社会学部 スペイン語専攻 
部活:男女バスケットボール部 マネージャー(高校) 
趣味:海外旅行(観光よりもサバイバル)、ミュージカル鑑賞 
アルバイト:浦安の某有名テーマパーク、大学進学塾での講師 
その他の活動:メキシコに短期語学留学(衝撃のサボテン料理を体験) 
現在お住いの地域:千葉県(総武線沿線) 
研究:教育社会学 「将来の夢」についての研究 
家族構成:父、母、犬のももさん、私 
その他:好きな食べ物は麺類(こだわりはラーメンの海苔を食べるタイミング)苦手な食べ物はパクチーとレーズンです

最新記事・ニュース

more

タスクには明確に優先順位が存在し、正しい優先順位でタスクに向き合うことが締め切りへの余裕につながります。緊急度と重要度のマトリックスを用いて改めてタスクへの優先順位をつけることを意識したいです。

大庭彩 1Picks

皆さんがリーダーを務める組織にはMVVやスローガンと言ったメンバー全員が認識している「共通目標」はありますか? そして、今その「共通目標」を何も見ずに口ずさむことができますか? もし、一度決めたことがある共通目標が形骸化してあまり浸透していない場合は私と同じ苦悩を経験するかもしれません。

大庭彩 1Picks

たとえ意見が対立しても、プロのコンサルタントやコーチは相手を導くことができる。 基礎1~3を通じて、科学的なメカニズムから築き上げた実践型コーチングについて、ロールプレイを中心に活用方法をトレーニングしていきます。 現場の活動と有機的に結びつける知恵と、今後のプロジェクトに活かす行動力。 これらを大切にするリーダーのための研修です。

たとえ意見が対立しても、プロのコンサルタントやコーチは相手を導くことができる。 基礎1と基礎2を通じて、科学的なメカニズムから築き上げた実践型コーチングについて、ロールプレイを中心に活用方法をトレーニングしていきます。 現場の活動と有機的に結びつける知恵と、今後のプロジェクトに活かす行動力。 これらを大切にするリーダーのための研修です。

「自分と仕事をしたいか」と思われているかどうかは他者の言動を大きく変化させます。相手方の時間を頂いているという認識があなたの評価を変えるでしょう。適切な準備を行うことで周囲と豊かな関係性を築きたい方に必見の記事です。

大庭彩 香山 渉 谷口 宗郁 3Picks

たとえ意見が対立しても、プロのコンサルタントやコーチは相手を導くことができる。 基礎1と基礎2を通じて、科学的なメカニズムから築き上げた実践型コーチングについて、ロールプレイを中心に活用方法をトレーニングしていきます。 現場の活動と有機的に結びつける知恵と、今後のプロジェクトに活かす行動力。 これらを大切にするリーダーのための研修です。

「周りの声を意識して思っていることを伝えられず、自分だけが辛い思いをしている...。」「それもあって、周りに対して愚痴が溜まっている...。」この悪循環を引き起こすコミュニケーションを、A&PROではPassive(受身的)なコミュニケーションと捉えます。そして悪循環を解決させるには、「Passive(受身的)」を「Assertive(自己主張的)」へ変容させていくことが重要です。

矢後慶樹 前田佳祐 大庭彩 3Picks

「メラビアンの法則」や「真実の瞬間」と向合い、各メンバー自身がブランド形成の重要要素であることを自覚していきます。 「目配り」「気配り」「心配り」の各段階を理解し、「マナー」「サービス」「ホスピタリティ」「おもてなし」の違いについて研究。 「マニュアル」「サービス」を理解・実践するのは当然。 「ホスピタリティ」「おもてなし」を顧客・メンバーに提供したいリーダーのための研修です。

メンバーに尊敬されるリーダーは当たり前ですが、メンバーを尊敬できるリーダーは少ないのではないでしょうか? 今回の記事ではメンバーを尊敬することで得られるメリットについてご紹介していきます。

大庭彩 1Picks