緊急事態に備えるリーダーの心構え

今月の研修:災害時・緊急時の対応

私たちの生活はいつ災害に巻きこまれるか分かりません。時に、災害により大切な人々の命が奪われることもあります。災害は常に身の回りにあり、無視することが出来ません。今回の研修ではその災害に関して学びを深めました。

  • 災害対策には優先順位があること
  • 災害に対応するための型、マニュアルの重要性
  • 災害に対応するリーダーとしての意識


災害が起こった際の被害を最小限にとどめるため、私たちは災害時・緊急時の対応方法を考える必要があります。

災害・事件における対策の優先順位

災害時・緊急時に該当する災害や事故は多くの種類が存在します。その中でも、今回の研修では特に地震が起きた際の対応に力を入れました。様々な災害・事故はそれぞれ遭遇率が異なり、対策の重要性が異なっています。下の表は東京都千代田区において今後30年以内に私たちが災害・事故・事件等に遭遇する確率を示したデータです。表から分かるように、今後30年以内に私たちが地震に遭遇する確率は他の災害などに遭遇する確率にくらべ非常に高いです。そのため地震対策の重要性が高いことが読み取れます。

私たちは全ての災害・事故に対して十分な対策をとることは出来ないため、優先順位をつけて対策する必要があります。よって、今回の研修では特に地震対策を重点的に行いました。

地震対策の型

地震対策として、地震対策5行動という型が存在します。この型を守ることで被害を最小限にとどめることが出来ます。今回の研修では塾での避難活動を想定し、生徒を講師として導く場面を考えました。

  1. 安全確保、出口確保:生徒を机の下に隠れさせ、講師は出口の確保を行う、さらに現場責任者を決定する
  2. 安全確認:生徒の安全を確認する、大きな声を出すことで生徒を安心させる
  3. 情報収集・避難準備:生徒には携帯と貴重品を持たせ、けが人と行方不明者の確認をし避難経路を確認する
  4. 一次避難:点呼、捜索班の設置
  5. 二次避難:点呼、役割分担・マニュアル確認

これらの行動を行う際に、声に出して行動することで生徒に安心感を与えることが出来ます。それにより、最も危険な状態である混乱を避けることが出来ます。

災害・事故に限った話ではありませんが、まず型を正しく覚え使いこなせるようにならなければなりません。実際の現場ではマニュアルだけに頼ることは出来ませんが、マニュアルが頭に入っていなければ選択に戸惑ってしまいます。スピード感を持って安全に避難を行うためにも型を正しく覚える必要があります。

震災時にリーダーが持つ責任

私たちは、震災が起きた際のリーダーとしての責任を確認した後に、実際に地震が起こったと仮定し責任を全うする訓練を行いました。

責任を持つということは、震災時に自分の指示が原因で人が大怪我を負ってしまった際や亡くなってしまった際に想定外であったことを言い訳にせず、普段から震災の想定を繰り返すことで想定外の事態を減らし想定外の事態にも対応できるようにすることです。

震災への対策として、定期的に避難訓練を行い震災が起きた際のマニュアルの確認を行う方は多いと思います。ですが、本当に責任を持ち他人に信用されるリーダーの行動はこれにとどまりません。

他社や出張先を訪れる際に事前に訪問先のAEDの場所の確認を行ったことがあるでしょうか。他人の命に責任をもつ人間は例え短時間の訪問であっても有事の際に備え、可能な限りの準備をしています。自社の周辺のAEDの場所を確認をすることはもちろん、訪問先のAEDの場所を事前に把握しているのです。私はこの緊急事態への意識の高さに感嘆しました。このような高い意識があるからこそ緊急時にリーダーシップを発揮できるのです。

自宅周辺のAEDの設置場所すら確認できていない人が多く存在すると思います。まずは自宅周辺や勤務先など過ごす時間の長い場所付近のAEDの設置場所を確認しましょう。何気ない小さな行動を積み重ねることで意識を変えていくことが出来ます。

震災が起きた際に非常に重要な存在であるマニュアルですが、完璧なものではありません。マニュアルに載っておらず、現場にいる人がその場で考え判断しなければならない事態が発生することがあります。震災現場でリーダーシップを発揮するためには型を正しく覚えたうえで、日ごろから高い意識を持ち震災に備えている必要があります。いざ震災が起こった際に自分がリーダーとなれるよう普段から準備をしておくことは、人の命、自分の命を守るために必要なことです。

これから研修を受ける方へ

「災害時・緊急時の対応」の研修では、本気で訓練を行うことでマニュアルとその場での判断の違い、またそれら二つが共に重要であることを肌で感じることが出来ました。また震災が起こった際に周りの人々を引っ張るリーダーの心構えを学ぶことが出来ました。指示を出すリーダーは人の命を預かっており、ささいな判断ミスが命取りになります。そのようなプレッシャーのかかる環境で、誰かがリーダーシップを発揮しなければなりません。避難などの訓練をただマニュアルにそって行うのではなく、真剣に震災と向き合いたい方に非常にお勧めできる研修です。

研修で学んだこと

  • 責任を持つ
  • 災害・事故・事件の遭遇率と重要性
  • 地震対策5行動
  • 周りの人を安心させ、混乱を起こさない
  • リーダーシップは日頃の準備からうまれる

この記事の著者/編集者

長谷川拓志 早稲田大学 創造理工学部 大学生 

東京都出身。高校時代はハンドボール部に所属していました。大学に入ってからはバドミントンサークルに所属しています。趣味はスノボや山登りなど、自然に触れながら体を動かすことです。毎回の研修で得たものを実践し、価値ある記事を作っていきます。

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