バイアスを持たず、相手の欲求を読み取る
2022.02.17
今月の研修:リーダーシップパワー理論
リーダーシップパワー理論
依存関係が発生した時、自分の欲求に応じて他人から影響を受ける
研修では上記の図のように7種類の影響力について学びました。左が影響力、右が影響を与える人を表しています。
上記の影響力は受け手の成熟度によって変化します。どこに影響を感じるかは受け手によって異なり、「影響」を与える側はこれに留意しておかなければなりません。
上記の影響力において依存関係が発生した時、受け手は自分の欲求に応じて他人から影響を受けます。そして時に影響力はとても強い力を発します。
例えば、テスト勉強の約束をしていた友人Aに「怖い店長からシフトに入ってくれと言われて断れなかった」と言われ約束を断られたとします。この場合、Aはより「懲罰を与える力」に影響力を感じる人物であったと考えられます。本来ならば約束を守ることが道理ですが、この影響力が強いためアルバイトの方を優先してしまったのです。
「影響力」を与える側もバイアスがかかる
実は、他人に影響力を与えようとする側も、自身の欲求に応じて行動してしまう傾向があります。この結果、受け手の欲求と摩擦が生じる可能性や、受け手を上手く導けない可能性があります。
影響力を与えようとする側には「自分だけが正しいとは限らない」ことを知っておく必要があります。「影響力」とは相手の中に生じるものであるからです。
また、与えようとする側は同じカテゴリの影響力でも受け手と相違がある可能性があることも知っておかなくてはなりません。
例えば、下から二つ目の「報酬を与える力」の1つを取っても、それが金銭的なものなのか、賞賛や評価、感謝なのかというように様々あります。
今までの活動を振り返って
今までの記事に書いてある通り、私は1年間1・2年生に向けて長期インターンの募集を発信するプロジェクトを立ち上げ、4人のチームのリーダーを務めていました。
私は一緒に活動をしていた1・2年生のモチベーションを上げるために、裁量権を持たせて仕事を振り分けていました。こうすることにより、「自分が頑張ってきたことが後の就職活動に活かせる」という付加価値を与えることでメンバーのやる気を掻き立てようとしました。
しかし研修を受けた上で当時を振り返ってみると、これは私が最も価値を感じていたことであり、「自分が就職活動に活かすことを念頭に活動に取り組んでいたから、きっと他のメンバーも同じであろう。」というバイアスがあったことに気づきました。
もしかしたらチームのメンバーは他の部分に価値を感じていたかもしれません。例えば、報酬という切り口で見ても、それが「就職活動に活かすこと」だけではなく、「コミュニティ・人との繋がりを増やすこと」や「自分の能力を伸ばすこと」にもあった可能性があります。もしかしたら「就職活動に活かすことができる」というモチベートの方法以外にも、もっと有効な手段があったかもしれないと反省しています。
組織運営に携わるにあたって
私は春から4年生に進級し、エンカレッジでもインターン生としてではなく運営側の10期のメンバーとして活動を始めます。まだ移行期間であるため具体的な仕事内容は決まっていませんが、内人事のポジションで活動をすることが決まっています。
エンカレッジに参加してくるメンバーは私の代では100人を超えると予想されています。ある意味で「分かりやすい」金銭的な報酬がないエンカレッジでは、参加するメンバーそれぞれのニーズを満たすことが組織運営の中で何よりも大切だと思います。
「社会人に備えてビジネス経験をしたい」「漠然と力を入れることが欲しい」「後輩のために就活支援がしたい」「様々な人と交流を深めたい」というようにメンバー各々の目的意識は違うと思います。できる限り多くのメンバーのニーズを満たすためにも、あらゆる手札を持つことが大事だと思います。具体的な施策が思い浮かんでいるわけではありませんが、今回の研修を受けてそれぞれの価値観を大切にしたいと改めて思いました。
これから研修を受ける方へ
グループワークを通して参加者同士で意見を深め合いながら、リーダーシップ・人を動かす力について学びました。リーダーとして周囲の人を巻き込みたい人・引っ張りたい人に特におすすめできる研修です。
今回の研修で学んだこと
・リーダーシップパワー理論
人は依存関係が生じたときに、自分の欲求に応じて他人から影響を受ける。
他人に「影響力」を与えようとする側も、自分の欲求に応じて行動してしまう傾向がある。
→摩擦が生じる可能性や、うまく導けない可能性もある。影響力は相手に中に生じるものである。
・信頼口座
信頼は日々コツコツと積み上げることが必要
損なうことは一瞬
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