本質的な価値を届けられるリーダーになる

研修を通じて気付けたこと、今後に役立てられること

①自分との約束を積み重ねることが自信につながる 

今まで、「自分に自信を持つことができない」ということが自分の弱みだと考えていました。しかし、研修を通じてその考え方は本質的ではなかったと気付かされました。自分に自信を持つことが出来ない理由は、自分が自分と結んだ約束を果たすことが出来ていない状態であり、他者に要因はありません。そのため、今後「自分に自信が持てない」と感じることがもしあれば、目標に繋がる小さな約束を自分と結び、積み重ねていきたいです。

②権限には義務、責任が伴う

「権限を持って満足し、義務や責任を全うできていない人物」はリーダーにはふさわしくないと感じています。今まで部活やサークル、イベントのリーダーを務める人物の多くは義務や責任を果たす人でした。しかし、中には「何となく目立つから」「知り合いが多いから」「声が大きいから」といった不明瞭な理由で選抜されている人もいました。

そういったチームを振り返ると、その下のメンバーで立場が割れるなど、上手く回っていなかった印象があります。自分は「責任と義務」を全うし、権限を行使する際には自ら伝えていくリーダーでありたいです。そのため、常に義務と権利の違いを理解できているか、その選択は責任感を適切に果たすものなのかを振り返り、最適な組織運営をしていきたいです。

③共感はポジティブな感情に寄り添うこと

今までアルバイトや部活動などで行ってきた、相手との向き合い方は「共感」になっていたか、「同情」になっていたかを振り返る機会になりました。相手の相談を受けるロールプレイングでは、「同情」は簡単にできても「共感」は非常に難しかったです。

このロールプレイングを通して、自分が他者と築いてきた関係は「同情」を利用してしまうことがあったのではないか、それは不誠実な他者との向き合い方であったと強く感じました。同時に、誠実な「共感」は他者を成長に導くことが出来ると実感しました。今後メンターとして、またリーダーとして活躍していくうえで、「同情」にはなっていないか「共感」になっているかを常に振り返り、適切なコーチングを行っていきたいです。

研修参加前後での心境の変化、研修講師やA&PROメンバーへのメッセージ

研修参加以前より、「素直にありたい」「誠実にありたい」という想いが非常に強くなりました。研修前までは、自分のなかでの何となくのリーダー像が存在しており、そのリーダー像をめがけて活動や自分自身の振り返りを行っていました。しかし、その自分の中でのリーダー像は自分が「こうありたい」という姿であり、メンバーから、顧客からはどうみられるかといった顧客志向が欠けていました。森口さんからの言葉で、自分が自分と直接関わる目の前の相手のことしか見ることが出来なかったと深く反省しました。

今後は自分よがりのありたい姿ではなく、周りのメンバーや顧客からの視点を、必ず加え、本質的な価値を届けられる人物になりたいです。自分のことをここまで客観視し、自分の弱みに向き合うことが出来たのは、私たちに時間を割いてくださった森口さんが私以上に私に向き合ってくださったからです。私も森口さんの姿勢を見習い、自分にも他者にも真に誠実なリーダーとして活躍していきたいです。本当にありがとうございました。

これからリーダーシップゼミを受ける人へのメッセージ

リーダーシップゼミは単純に考え方のメカニズムや理論を学ぶものではありません。「価値を提供する側」となるうえで必要な自分との向き合い方、他者との向き合い方の核となる考え方を自分事として習得していきます。自分の弱みを見つめなければいけないこと、自分や他者から逃げないことは非常に怖いことだと思います。また、今まで自分と真剣に向き合わず、弱みに蓋をしてきていた分、研修中に辛さを感じることもあります。

しかし、自分と他者に真に向き合い、自分の弱みを受け入れられた瞬間、この研修で得る学びは非常に濃く、ワクワクするものであると気が付きます。また、単なるティーチングや講義ではなく、実際にこの場で実践できるところがこの研修の特徴的なことだと思います。自分から逃げることなく、一つ一つの内容を受け入れていく事で、これから生活していく中で一生大切にしたい学びを得ることが出来ます。最後まで研修をやり遂げたとき、今までの研修や講義では体験したことのない達成感を得ることが出来ると思います。これから参加される方を応援しています。

推薦してくれた方へのメッセージ

この度は私のことをリーダーシップゼミに推薦してくださり、本当にありがとうございました。まだ大きな組織を運営した経験が乏しく、研修での学びを具体的にどう業務に活かしていくか、想像しきれていなかったことから、参加前は不安でいっぱいでした。

しかし、研修を受ける中で自分の弱み、強みが明らかになり、それをリーダーとしてどのように組織に還元していくかを考えることが出来ました。自分が持つ責任を適切に果たすために、そしてメンバー全員の力を引き出すことの出来るリーダーを目指して、これから活動に全力で取り組んでまいります。改めてこのような機会を与えてくださったこと、本当にありがとうございました。

研修を通じて学んだこと

  • あらゆる仕事はコミュニケーションと結びつけて豊かになる
  • 本質の重要性
  • 積極的に約束を守ることが信頼関係構築に繋がる
  • 立場ではなく責任感に固執すること
  • 権限には義務、責任が伴う
  • 自分との約束を積み重ねることが自信につながる
  • 説得力のある意見をリーダーは取り入れる
  • 概念、構成要素
  • 基準化、数値化
  • ダブルチェックは異なる方向からのコミュニケーションである
  • 目標はSMART+Cから構成される
  • 同情はネガティブな感情に寄り添うこと
  • 共感はポジティブな感情に寄り添うこと
  • 共通点をみつける
  • コミュニケーションマップを用いたコーチング
  • コーチングはヘルプではなくサポート
  • 気配りが出来る人は頭が使える人
  • 正直と誠実の違い
  • コーチングが出来る人はセルフコーチングが出来る

この記事の著者/編集者

川村杏   

早稲田大学商学部の4年生。
"新たな価値観を知りたい"という思いのもと、幼少期から多くの挑戦を重ねてきた。
大学時代は様々な方法で将来の進路に悩む中高生のサポートに力を入れてきた。大学4年時は自らができる価値提供先を増やしたいと考え、キャリア支援団体にて就活生の自立支援をおこなっている。団体においては人事部署のリーダーを務め、組織力の向上を目指している。

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新着コメント

  • 本田花

    2022年05月13日

    エンカレッジ(キャリア支援団体)の同じ運営メンバーとして日々ともに活動していますが、「価値を提供する側」として自他に向き合い、相手目線の言葉を発信しつづける川村さんの行動は、研修の実践だったのだと実感しました。
    今後も自他に向き合うまっすぐなリーダーとして頼りにしています。一緒に頑張っていきましょう。

  • 須賀渉大

    2022年05月13日

    「自分の本質的な弱みに向き合う」ことは非常に難しいことで苦しいことかもしれません。しかし本質的な弱みに向き合うことでこそ、得られる成長があると思います。また、自分の弱みを正しく理解して改善し続けることで信頼も得られるのではないでしょうか。メンバーは川村さんが日々小さな約束を大事にして組織運営に向き合う様子を見てくれていると思います。今後も、真に誠実なリーダーとして活躍したいという思いを応援しています。一緒に頑張りましょう。

  • 山田飛翔

    2022年03月10日

    これまで幅広く活動してきた川村さんだからこそ実体験と照らし合わせ、より深い学びを得られたのではないかと思います。
    ぜひ「共感」を活かしてメンバーの主体性を引き出し、成長に導ける誠実なリーダーになってほしいと思いました。応援しています。

  • 西本 明希

    早稲田大学 2022年07月22日

    川村さんが10人以上をまとめ引っ張るリーダーとして活躍しているのは、「共感」ができるリーダーであるからだと思います。研修での気づきを日々に活かしているのだと記事を拝読して感じました。今後も様々なメンバーを率いるリーダーとして、自分と向き合い続ける姿を見習います。

  • 越智 雅彦

    2022年07月22日

    確かに「同情」は簡単に行えても、「共感」をするのは難しいことであると考えています。その理由の一つとして、「共感」をするということは表面的だけでなく本質的に、困っていることを理解する必要があるからです。困っている相手の状況を積極的に知ることが「共感」への一歩になると思いますので、ぜひ心がけるといいと思います。

  • 白石知朗

    2022年03月12日

    自分の本質的な弱みに向き合う、とても難しい事だと思います。私も苦労したからこそ、その大切さは理解しているつもりです。また、責任と義務をしっかり果たせるリーダーであり続ける、そんな意識を強めてもらいました。
    今後も誠実なリーダーとして、頼りにしています。一緒に頑張りましょう。

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