理想状態を明確に持ち、達成のためのアクションをしてゆく

今月の研修:社会人の持つべき習慣(私的成功)

突然ですが、皆さんは「受験」をしたことはあるでしょうか。

中学受験・高校受験・大学受験など時期や回数は違えど人生において1度は経験したことがあるかと思います。

どの学校を受験するのか志望校を決め、その志望校に合格するために勉強などの対策をした覚えがあるのではないでしょうか。

つまり受験において、目的地を定め、その目的地にたどり着くために行動していたのではないでしょうか。

これを意識して実践していた人もいれば、無意識に実践していた人もいるかもしれませんね。

上記の例では、「知的創造」「物的創造」という2つの創造を行っており、この2つの創造が個人だけではなくチームや組織で何かに取り組むときに大切であることを今回の研修で学ぶことができました。

2つの創造~知的創造と物的創造~

それでは、知的創造と物的創造とは一体どういうことなのでしょうか。

知的創造(第一の創造)とは、自分や組織が望む結果について計画すること、つまりなりたい自分、目指したい姿、到達したい場所などの理想状態を思い描くことです。

物的創造(第二の創造)とは自分や組織の理想を達成するために、どのような行動をするのかを考え、実際に行動することです。

例えば、「お医者さんになる」ことを事例に考えてみましょう。

  • 将来どんなお医者さんになりたいのか
    • どんな専門分野を学びたいのか
    • どこの病院で働きたいのか

このような理想状態を描くことが知的創造です。

次に、思い描いたお医者さんになるためにはどのようなことをしなければならないでしょう。

  • 理想のお医者さんになるためにどこの大学の医学部に進学するのか
    • その大学に合格するためには、自分は何を重点的に試験勉強するのか
    • 英語が今合格ラインを下回っているから、どのように勉強を行うのか

他にも考えられることはたくさんあると思いますが、このような理想の達成のための行動を考え実行することが物的創造です。

常に理想を明確にして行動する

最近、私が所属しているキャリア支援団体で2つの創造が大切であることを改めて実感しました。

先日、来期の組織を引っ張る後輩たちが、組織においてより良いリーダーになるための研修があり、私はその研修のサポート役として研修に参加しました。

そこでは、2日間にわたって組織が成長するための課題と改善策について考えるワークを行い、後輩たちが知恵を絞り全力で思考・行動していました。

しかしお題の問いに対して理想の組織状態をチームの中で共有できていないことやそのワークで求められたアウトプットを出すために、どのような論点についてディスカッションするのか、それを踏まえてどのように時間を配分するのかを意識せずにワークを進めていました。

まさに目的地も決めずにたださまよっている状況で、2つの創造が全くできていませんでした。

そこで私は答えをただ示すのではなくて「それは何のためにやっているのか」、「どのようなゴールを設定しているのか」というような質問を随時投げかけ自分たちの目的や方向性を明確にしてもらいました(知的創造)。そして、理想が定まったら「そのために今何をするべきなのか」、「本当にその行動が理想に近づける方法・行動なのか」といった問を投げ、その理想を達成するためのアクションを明確にしてもらいました(物的創造)。

ワーク後には「しゅうじさんのおかげで、なんとか時間までに今できる自分たちの満足いくアウトプットをだせました、ありがとうございます。」という言葉をいただけて非常にうれしかったです。

この経験から、何を理想(目的や目標)とするのかそのために何をするのかという2つの創造を意識して日々の活動に取り組み、成長してゆきたいと考えています。

これから研修を受ける方々へ

7つの習慣を実際に読むことによって、社会人として必要な習慣を学ぶことができると思います。しかし、この研修のなかで所属している組織や自分の具体例を参加するメンバーと当てはめながら考えることで、自分事化でき、より理解しやすくなります。そして、自分の課題がどこにあったのかを明確にしやすく、改善のためのアクションまで落とすことができる研修です。

研修で学んだこと

  • 問題が発生したときに、初めに行動やシステムプロセスに対して何か変化を起こすのではなく、パラダイムに着目する
  • 強いチームを作るために、依存(他責にする状態)から脱却し、自立と自律を行い、相互協力・相乗効果を生み出す
  • 第一の創造において、ビジョンを自らで描き策定し、みんなに納得してもらうこと
  • 望む結果を実際に創り出すうえで、目先の目標や課題だけでなく、起こりうる課題・長期課題に目を向けてゆくこと
  • 影響の輪を広げる際は、相手と責任権限義務を話し合うことを徹底する
  • 理想のために、自分を変え、人を変え、組織を変えてゆくこと

この記事の著者/編集者

野村修史  早稲田大学 法学部 

大学・学部:早稲田大学 法学部
部活:ソフトテニス部(中学・高校)
サークル:テニス・法律サークル
趣味:キャッシュレス決済の学習、ビールを飲むこと
アルバイト:マクドナルド、法律事務所、試飲試食販売
その他の活動:ロンドン留学、キャリア支援団体(大学3年生のキャリア支援、21卒同期採用、22卒採用・組織設計統括)

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