メンバーをその気にさせ、成長させられるリーダーへ

プロフィール

【氏名】

中都 智仁(なかと ともひと)

→全国に80人しかいません。父親の話によると、江戸時代に中島姓の先祖が京都に学びに行って中島姓の島を「都」に改姓して中都になったのだそうです。

【大学・学科】

早稲田大学教育学部数学科(代数学専攻)

→尊敬する人は数学者のガロアです。彼は5次以上の方程式に解の公式がないことを全く新しい概念を用いて示した天才です。しかし、革命家でもあった彼は決闘により20歳の若さで亡くなります。天才的な頭脳とこの数奇な運命に魅了された私はガロア理論を学ぶために代数学を専攻しました。

【趣味】

筋肉トレーニング、読書(自己啓発本、ビジネス書)

→成長することに対してモチベーションを感じるため、自己研鑽が大好きです。私の「世の中の負の偏見を無くしたい」という思いに通ずる点と、私の得意な数字に基づくファクトが見事に描かれている点で「FACT FULNESS(ハンス・ロスリング著)」という本がおすすめです。

【他人から言われる私の性格】

真面目、社交的

→特にギャップは感じないです。根は真面目ですが、常にワクワクしたいとか笑わせたいとか考えていて、仲良くなるとウケを狙いにいきます。小中高では修学旅行などの学校行事に有志として舞台に出場し、学年全員の前でコントをしました。

コント『殺人事件』:アリバイが不自然なほど正確で動揺している明らかに犯人に見える女性と、その女性に恋をしてしまった刑事のコント。ラストのスピード感あるオチに会場は大爆笑(?)

【その他活動】

起業のビジネススクール

事業を発案し、立ち上げ、収益化するという活動を行っていました。行った事業は不用品回収事業と動画編集代行サービスです。実際にマネタイズして自力でお金を稼いだ時はとても嬉しかったです。

チームで行った不用品回収事業のチラシ。読売新聞や朝日新聞に挟みました。

教育実習

3週間高校1年生の数学を担当しました。学力や性格がバラバラな40人を相手に授業をするのはとても大変でした。発問の仕方や授業のメリハリをつけることの大切さなど、考えさせられる場面も多かったです。実習後にはチームで議論する議題を考える際に、『発問の意図がわかりやすいか』『議論の方法(個人ワークかグループワークか。発散か収束か。など)は適切か』という観点を意識するようになりました。

教鞭を執る中都先生。みんな数学の授業を寝ないでちゃんと聞いていました。

3000人規模のキャリア支援団体en-courageでの活動

早稲田生の後輩を中心にキャリア支援活動を行なっています。1,2年生を対象にイベントを企画、運営しているセクションに所属し、10人規模のリーダーを務めています。数値達成の戦略や組織のマネジメントをしています。現在はより多くのことを後輩に受け継ぐべく、ラジオプロジェクトなど、新しい取り組みも行っています。私が企画した「夢を語ろう」のイベントではワークを通じて参加者がイキイキと夢を発表していて私まで熱くなりました。

夢を語ろうイベントのスライドの一部。「とても楽しかった」「夢について考えたことがなかったが、自分を見つめ直すきっかけになった」という声をいただきました。

これまでの私

惰性で生きていた20年間

中学生の頃私は将来教員になりたいと思っていました。理由は教員の指導力が様々で、教えるのが上手い教員もいれば、生徒にうまく指導できない教員もいて、校内でも格差があったからです。私自身が指導力のある教員になり、校内の同じ科目の教員と連携していくことで校内の格差をなくしたいと思っていました。

(教育実習を終えた今思えば、教員はみな大変な教職課程科目を取り、実習も行っていたと考えると、表向きの教員だけを見て判断していたのはとても失礼だったなと反省しています)

大学3年生になるまでは、漠然と教員を目指すこと以外にはキャリアのことや将来像を一切考えず、20年間惰性で生きていました。大学3年生になったタイミングで新型コロナウイルスが流行し、初めて自分の人生について真剣に向き合いました。

そこで感じたことは「私がこのまま数学を続けていても社会に価値を提供できない」です。私がやっている数学は代数学という中枢の数学であり、社会とは少し離れたところにあるため、新しいことを発見するのはなかなか難しい分野です。

今まで数学しかやってこなかった私は気がつくと何も残ってなかった気がして強い絶望感を感じました。

絶望する私を救ってくれた友人の一言

数学をこのまま続けることへの不安と、数学を諦めることにより今までの時間が無駄になることへの恐怖で葛藤していました。そんなとき、相談したある友人の一言が私を救ってくれました。

”挫折するまで数学をやったからこそ、次の選択肢に納得して進めるのではないか

この言葉にとても納得しました。同時に新しくやりたいことを見つけようと思い、挫折から立ち直ることができたのです。(アドバイスをくれた友人へ:もしこの記事を見ていたらその節はありがとう)

私のやりたいことについて考え直したところ、アルバイトの相場が時給1000円ほどと決まっていることを窮屈に思ったため、自力でお金を稼ぎたいという結論に至りました。そして思い切って私は起業のビジネススクールに入塾しました。この行動が私の人生を大きく変え、以来ずっと「リーダーシップとは何か」を考え続けています。

ビジネススクールでは座学とそれを実践するという二つのカリキュラムがあり、営業スキルやマーケティング、登記の方法などのハードスキルを網羅的に学びましたが、それ以上にビジネス経験の中でリーダーシップなどのソフトスキルが身につきました。

ビジネス経験の中でのリーダーシップ

最初に行った不用品回収事業ではリーダーを務めました。チラシを撒いて集客し、不用品を無償で回収し、ECサイトで販売することで利益を上げるというビジネスモデルで行っていました。

当時の私はとにかくコミットして背中で見せることがリーダーシップだと思っており、今までもそのようにリーダーシップを取ってきました。しかしチームは機能せず、空中分解寸前に。

炎天下の中一軒一軒チラシを撒き、100着以上の衣類や何点もの家具を回収しました。各家のインターフォンを鳴らしてニーズ調査をするなんてこともやりましたし、その中でご叱責のお言葉をいただいたこともありました。

結果は私が14件の依頼の中で13件回収するなどワンマンプレーで収益が立ったもののリーダーとしての役割は全く果たせませんでした。

次に動画編集代行サービスを行いました。前回の反省を踏まえてメンバーにタスクを振ることを徹底しました。

しかし、タスクを振っているのにやってくるメンバーがいない。ここでもワンマンプレーが起き、全責任がリーダーである私に降りかかってくるような辛い孤独感とメンバーを動かせないことへの大きな挫折を感じました。リーダーとして適正がないだけだと自己防衛で納得する自分もいました。

しかし社会人からアドバイスをいただき、考え方を変えてチームに向き合ったところ、チーム状況が改善され、私にとって大きな成功体験となりました。

社会人からのアドバイス

社会人からのアドバイスは2点でした。

  • ”人に興味を持ちメンバーの変化に敏感になれ”
  • ”モチベートする仕組みを作るのがリーダーの本質である”

メンバーの心情を汲み取れていなかったと反省し、メンバーのパフォーマンスを最大化する環境を整える大切さを教わりました。

リーダーは声が大きい人でもユーモアがある人でもなく、メンバーに向き合い戦略を立てて人を導ける人がなるべきです。タスクに裁量を持たせ、工夫した点を共有する文化を作ったところメンバーが楽しく自発的にタスクをこなすようになりました。私だけでは思いつかないアイデアもたくさん出てきました。

少額の収益化しかできませんでしたが、この経験はチームメンバーを戦略的に動かした成功体験として今でもよく覚えています。

やる気にさせるのではなく、その気にさせる。

教育実習でもキャリア支援団体でもリーダーシップを発揮する場面がありました。ビジネススクールでの挫折経験からずっとリーダーシップとは何かという問いを考え続け、答えはまだ出ていません。

現在はもう一つの軸で「メンバーを成長させる」という軸が必要だと考えています。人を導くのがリーダーだからこそ、メンバーに向き合い成長させていきたい。より良いリーダーになるためにずっとリーダーシップとは何か問い直して今後活動していこうと思います。

”やる気にさせるのではなく、その気にさせる。”

これは私のこれまでの経験に基づいて大切にしている言葉です。こちらが表面上でモチベートしてタスクをこなしても再現性は少なく、効果も短い。より大切なのは本人が自発的に頑張りたいと思えるようにするべきだし、リーダーはその環境を提供しなければいけないと考えます。

現在もキャリア支援団体の方でセクションのリーダーを務めていますが、ボランティアで給料が発生しない組織だからこそ、メンバーが主体的に動きたくなるように働きかけ、メンバー全員が成長実感を持てる組織を作っていきたいと思い、日々行動しています。

これから成し遂げたいこと

世の中の負の偏見を無くしたい

私は世の中の負の偏見を解消したいと思っています。というのも、負の偏見が解消される時、人はとても大きなワクワクを感じると考えるからです。例えば、私自身電動シェーバーは危険だと思っていたがむしろカミソリよりも安全だし、プロテインの中にはジュースのように美味しいものもあります。

私は曇った色眼鏡を外して感動を与えるようなことを成し遂げたいと思っています。

これからの目標

私は横文字ばかりのパソコン用語が理解しにくいことに加え、説明書も十分に存在しないという観点からソフトウェアに対して苦手意識を持っていました。

就職先のベンチャー企業はITをもっと使いやすくということをモットーにしており、誰でも操作できるようなソフトウェアを開発しています。これが“ITは難しいもの”という負の偏見を取り除くことにつながると考えて非常に共感しています。

新規事業にも力を入れているので、もっと負の偏見というものを広義的に考えて、ゆくゆくは色々な負の偏見を取り除いていきたいです。

そのために学生のうちからリーダー経験を積んで当たり前の基準を上げていき、社会人になったらまずは目の前のことから意欲的にコツコツと行う、リーダーシップを持ったメンバーとして会社で必要とされる人材になりたいです。

そして将来はメンバーを“その気”にさせ、成長させられるリーダーになります。

この記事の著者/編集者

中都智仁 早稲田大学 教育学部数学科 

早稲田大学在籍。サークルとバイトだけの大学生生活を送っていたが、コロナ禍になり自分のキャリアを見つめ直し、ビジネススクールに入校。
『もっと早くからキャリアを考えればよかった』という後悔からキャリア支援団体のen-courageで早稲田生のキャリア支援をしている。1、2年生向けのイベントを企画する部署のリーダーを務めたり、メンバー採用の最終フェーズの担当者を務めたりしていた。
メンバーの成長を促進する一流のリーダーになるべく、リーダーズカレッジに参画。

するとコメントすることができます。

新着コメント

  • 藤原穫

    2021年09月18日

    数学をとってしまったら何も残らない気がしたという絶望感から前を向いてビジネス経験に挑戦したこと。その挑戦の中で試行錯誤した末にリーダーシップにおける信念を見つけられたこと。中都さんの豊かな経験を知ることができました。

    中都さんは新たにリーダーズカレッジに参画されましたが、私はここのリーダーとして、中都さんが「メンバーを“その気”にさせ、成長させられるリーダー」になるための努力を応援し、力になれればと思います。

    共に成長していきましょう!!

  • 信宗碧

    早稲田大学 文学部 美術史コース リーダーズカレッジ リーダー 2021年09月17日

    中都らしさが出ているとても良い文章でした。
    特に数学やITに対するこだわりは、今までの人生やこれからのキャリアを見据えたとても筋の取った主張に感じられました。

    理想のリーダー像である“やる気ではなくその気にさせるリーダー”というのは、メンバーに対して表面的に接することでは絶対に成し遂げられません。だからこそ中都はメンバーに本当の意味で誠実に向き合い、成長や人生に責任を持てるリーダーになれるかと思います。応援しています!

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