小論文で高得点を狙うには?問題を提示し、解決策を提案しよう【小論面接】

学習塾ヘウレーカ・小論文面接講座担当の遠藤です。

医学部を受験する生徒向けに、小論文と面接についての記事を公開しています。ご参考いただけると嬉しいです。

※掲載している内容は小論文・面接の基礎知識です。これをもとに自身でアウトプットし、添削を受けて修正することで、スキルを向上させましょう。

今回は、議論の展開のしかたのひとつである「問題の提示と解決策の提案」についてご紹介します。

これは、小論文を書く際には特に役立ちますが、面接でも医療問題や社会問題について聞かれることがあるので、活用できる場面はあるでしょう。

どんな小論文の設問に適しているか?

問題の提示と解決策の提案は、小論文ではどのような設問に使えるのでしょうか。

キーワードタイプのテーマ型小論文

テーマ型小論文の中では、キーワードタイプ、つまり「〇〇について論じなさい」という設問であれば、問題の提示と解決策の提案という構成で書くことができます。

※テーマ型小論文とタイプ別分類についてはこちらをご覧ください

テーマ型の中で、クローズドクエスチョンタイプ(賛否を問う)や、オープンクエスチョンタイプ(何が、なぜ、などを問う)では、聞かれていることに答えるのが優先になるため、解決策の提案までは書かないほうがよい場合が多いです。

意見論述を求められる設問

課題文型資料型の小論文でも、「〜についてあなたの意見を述べなさい」という設問の場合は、問題の提示と解決策の提案が使えます。

課題文型では、課題文で述べられている状況からわかる問題を提示し、それについて解決策を考えるという構成にすることができるでしょう。

資料型の場合も、資料から読み取れる現状からそのまま社会問題を記述できるということが多いです(65歳以上人口が増加するという資料なら、超高齢社会という状況が表されているなど)。

よって、その状況によって生じる問題を説明した後に、自分なりの解決策につなげることができます。

それでは、ここからは「問題の提示」と「解決策の提案」に分け、それぞれどのように記述すればよいかを説明します。

問題の提示

まず「問題の提示」とは、何が問題であるのかを示すことです。具体例として、以下の例題と解答例をご覧ください。

《例題》

超高齢社会における医療問題について述べよ。

《解答例》

超高齢社会に突入している日本では、医療従事者不足が問題となっている。これは、単純な労働力人口の不足に加え、高齢者ほど医療を必要とするという点にも起因している。

このように、起こっている問題について記述します。

書き方の工夫として、いろいろな問題を雑多に書くのではなく、特定の問題に絞って詳しく書くようにしましょう。扱う問題が多すぎると、論点がわかりづらくなったり、その後に提案する解決策では対応しきれなくなったりします。

特定の問題について、深く、かつわかりやすく書くためには、PREP法が有効です。

  • P:問題は何か
  • R:なぜ問題なのか
  • E:問題が発生している具体的な場面
  • P:問題は何か

※PREP法についてはこちらをご覧ください

解決策の提案

次に、「解決策の提案」です。自分で提示した問題の解決策となるものを挙げ、詳しく説明します。

ここでのポイントは、対策の内容がある程度具体的であることと、現実的であることです。

まずは、先ほどの医療従事者不足の問題を再度例にとって、あまり適切ではない解答例をご覧ください。

《不適切な解答の例》

医療従事者不足を解決するために、私はAIを積極的に活用することが重要だと考える。AIを使えば、医療従事者の代わりに、正確に速く医療業務を行うことができる。よって、医療従事者の人数が少ない中でも、医療を実施できるだろう。

この解答例では、「有能なAIで解決」ということしか読み取れず、どのようなAIをどのように使うのか、どのように導入するのかなどが書かれていないため、具体性に欠けます。

また、AIを医療に導入するにはいくつもの障壁が考えられますが、それを考慮せずに「導入すればいい」と安直に述べているように聞こえてしまいます。

小論文で提示するような問題は、解決するのが難しい問題であるからこそ、社会問題になっているのです。したがって、「これをすれば解決する」といった安易な考え方をしていると思われないように気を付けましょう。

そこで、具体性を持たせ、かつ現実味のあるように対策を記述すると、このようになります。

《より適切な解答例》

医療従事者不足を解決するために、私は科学技術を積極的に活用することが重要だと考える。機械やロボットに任せる業務が増えれば、少ない医療従事者でも医療を実施できるだろう。よって、医療技術の開発を行う民間企業が医療機関と連携したり、技術の導入のために国や自治体が医療機関へ補助金を提供したりすることが必要である。

1文目に対策の概要、2文目に少し具体的な対策とその効果、3文目にはより具体的な開発・導入方法を記述しています。

特に3文目は、対策を実施する具体的な方法、つまり誰が何をすればよいのかを明記することで、対策内容をよりイメージさせやすくしています。

こちらの書き方のほうが、問題解決に向けたより建設的な提案となるため、小論文としても評価が高くなるのです。

他の受験生との差別化を狙おう

以上が、「問題の提示と解決策の提案」の述べ方についてのご紹介でした。

わかりやすく問題を提示できるだけでなく、解決策を説得力のある方法で提案できると、大幅な加点が期待できます。

なぜなら、提示できる社会問題は受験者によって大きく変わるものではありませんが、提案できる解決策やその言い表し方は多岐にわたるため、他の受験者と差別化できるからです。

解決策の提案がうまくできれば、議論の構成、専門知識、教養、社会への関心など、さまざまな点で評価される可能性があります。

問題の提示から解決策の提案まで一貫して述べられるよう、練習してみましょう。

この記事の著者/編集者

遠藤 七海 東京外国語大学(国際社会学部)卒  

大学・学部:東京外国語大学 国際社会学部 スペイン語専攻 
部活:男女バスケットボール部 マネージャー(高校) 
趣味:海外旅行(観光よりもサバイバル)、ミュージカル鑑賞 
アルバイト:浦安の某有名テーマパーク、大学進学塾での講師 
その他の活動:メキシコに短期語学留学(衝撃のサボテン料理を体験) 
現在お住いの地域:千葉県(総武線沿線) 
研究:教育社会学 「将来の夢」についての研究 
家族構成:父、母、犬のももさん、私 
その他:好きな食べ物は麺類(こだわりはラーメンの海苔を食べるタイミング)苦手な食べ物はパクチーとレーズンです

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