答えの型「PREP法」を習得して、小論文と面接の基礎を固めよう!【小論面接】

学習塾ヘウレーカ・小論文面接講座担当の遠藤です。

医学部を受験する生徒向けに、小論文と面接についての記事を毎月連載しています。ご参考いただけると嬉しいです。

※掲載している内容は小論文・面接の基礎知識です。これをもとに自身でアウトプットし、添削を受けて修正することで、スキルを向上させましょう。

今回は、小論文・面接どちらにも使える「答えの出し方」についてご紹介します。

明快な答えを出すために

小論文と面接のどちらにおいても重要なのは、相手(採点者や面接官)にとってわかりやすく、論理的な答えを出すことです。

そのためには、どのような答え方をすればいいのかを理解し、それを常に実践できる状態にしなければなりません。

ところで、皆さんは「守破離」(しゅはり)という言葉を聞いたことはありますか?

「守破離」とは、芸術や武道において技を習得する過程のことです。

  • 守:教わった型を確実に実践できるようになる(=型を守る)
  • 破:新しく様々な方法を学んで、型を改良する(=型を破る)
  • 離:自分に最適な方法として、新しい型を生み出す(=型から離れる)

これは芸術や武道にかかわらず、どんな物事の習得にも共通する過程なのではないかと思います。

よって、小論文や面接の対策としては、まずは答え方の型を覚え、それを守って答えられるようになるところから始める必要があります。

それでは、小論文・面接における答え方の型を見てみましょう。

構成の基本型「PREP法」

代表的な型の一つは「PREP法」(プレップほう)というものです。

下記のように、答えの構成要素とその順番を示したもので、構成要素それぞれの頭文字を取って名付けられています。

  1. Point:結論
  2. Reason:理由・背景
  3. Example:具体例
  4. Point:結論(最初のPと同内容)

1~4をそれぞれ説明していき、最後に全てつなぎ合わせた例文をご紹介します。

1. Point:結論

構成を立てる上で非常に重要なことは、常に「結論ファースト」であることです。

結論を伝えないまま理由や具体例を並べてしまうと、相手としては「結局この人何が言いたいの?」と思ってしまいます。

結論を知らずして、背景情報はうまく理解できないのです。

よって、まずは端的に結論を答えましょう。

例えば「理由は何ですか」と問われたら、「〜〜からです。」と答えます。

もしくは「理由は◯個あります。」と答えてから、「第一に、〜〜からです。第二に...」と続けていくこともできます。

2. Reason:理由・背景

結論を伝えた後には、その結論になる理由や背景を伝えましょう。

理由を伝えることで、結論に説得力が加わります。逆に理由や背景を伝えないと、結論が十分に伝わらない場合もあります。

結論と一貫性を持たせた理由付けを行いましょう。

理由であれば「なぜなら〜〜だからです。」と続け、理由というよりも背景の説明になる場合には「というのも、〜〜という現状があります。」などと続けるとスムーズです。

3. Example:具体例

具体例があると、相手に対して自分の主張をよりイメージさせやすくなります。

必要とされる回答の長さによっては省くこともできますが、特に抽象度の高いことを結論にしている場合は、具体例を入れることをおすすめします。

ここで注意すべきことは、結論と具体例の一貫性です。

結論で提示した内容とずれた具体例を出してしまうと、相手を混乱させてしまいます。

結論で主張したかったことと具体例が表していることが一致するように、慎重に具体例を選びましょう。

4. Point:結論(最初のPと同内容)

最後に、改めて結論を伝えて締めます。

ここで重要なのは、最初に述べた結論と同じ内容にすることです。

そうすることで、内容全体に一貫性を持たせながら、結論をさらに際立たせることができます。

最初の結論と全く同じ言葉を使っても問題はありませんが、表現を言い換えたほうがより賢さのある精巧な答えになります。

PREP法を用いた解答例

それでは、PREP法を用いて設問に答えた場合の解答例を、解説と併せてご紹介します。

設問

小学生への英語教育は必要だと考えますか。

解答例

私は、小学生への英語教育は必要だと考えます。
なぜなら、幼い頃から英語に触れることで、英語の知識をより吸収しやすくなるからです。
例えば、英語は日本語と発音が異なりますが、聞く頻度や量を増やすことで英語の発音を聞き分けやすくなります。
よって、小学生から英語を学習すべきだと私は考えます。

構成要素ごとの解説

1. Point

私は、小学生への英語教育は必要だと考えます。

必要か否かという問いに対して、結論を一言で述べます。

2. Reason

なぜなら、幼い頃から英語に触れることで、英語の知識をより吸収しやすくなるからです。

必要だと考える理由を端的に述べます。

今回は「小学生」という学習時期の早さに重きを置いていますが、

「なぜなら、昨今のグローバル化する世界では、世界共通言語とも言える英語のスキルは国語のそれと同じくらい重要だからです。」

といったように、英語教育の重要性に重きを置いた理由付けも可能です。

3. Example

例えば、英語は日本語と発音が異なりますが、聞く頻度や量を増やすことで英語の発音を聞き分けやすくなります。

ここでは、Reasonの中の「英語の知識」という抽象部分を「発音」という形に具体化し、子どもが発音の知識を吸収しやすくなるということを述べています。

4. Point

よって、小学生から英語を学習すべきだと私は考えます。

Reasonで述べたように、小学生という早い時期から学ぶことの重要性に焦点を当てて論を展開したので、それに合わせて結論を言い換えます。

型を武器にしよう

以上、小論文や面接において明快な答えを出すための型についてご紹介しました。

これは基礎中の基礎ですが、基礎が固まっていない人は応用もできません。

まずはこの「PREP法」を使いこなせるようになった上で、自分なりの最適な答え方ができるよう練習していきましょう!

この記事の著者/編集者

遠藤 七海 東京外国語大学(国際社会学部)卒  

大学・学部:東京外国語大学 国際社会学部 スペイン語専攻 
部活:男女バスケットボール部 マネージャー(高校) 
趣味:海外旅行(観光よりもサバイバル)、ミュージカル鑑賞 
アルバイト:浦安の某有名テーマパーク、大学進学塾での講師 
その他の活動:メキシコに短期語学留学(衝撃のサボテン料理を体験) 
現在お住いの地域:千葉県(総武線沿線) 
研究:教育社会学 「将来の夢」についての研究 
家族構成:父、母、犬のももさん、私 
その他:好きな食べ物は麺類(こだわりはラーメンの海苔を食べるタイミング)苦手な食べ物はパクチーとレーズンです

するとコメントすることができます。

新着コメント

最新記事・ニュース

more

復習回数を闇雲に増やしたり、ノートいっぱいに何度も書かせる記憶法は、社会に出てから通用しない。 多忙なリーダーは、重要事項を一発で覚える。 たとえそれができなくても、復習回数を最小限にし、効果的・効率的に記憶することが大切。

「やばい、キャパオーバーしていて仕事を回しきれていない・・・。」成果を生み出すためにリーダーを務め、多くの責任を引き受けたのはいいものの、こうした悩みを抱く方は少なくないと思います。本記事は、リーダーの方の中でも、「仕事を回しきれていない。」と実感している方、経験した方、キャパオーバー対策したい方に届けていくことを想定して進めていきます。キャパオーバーは解決できます!

そもそもプロジェクトとは何か。それを知ることによって、あなたが現在取り組んでいる活動をもっと豊かにすることができるはずです。プロジェクトの基本を学び、そのプロセスについて考えてみましょう。

大庭彩 上野美叡 2Picks

タスクには明確に優先順位が存在し、正しい優先順位でタスクに向き合うことが締め切りへの余裕につながります。緊急度と重要度のマトリックスを用いて改めてタスクへの優先順位をつけることを意識したいです。

大庭彩 1Picks

皆さんがリーダーを務める組織にはMVVやスローガンと言ったメンバー全員が認識している「共通目標」はありますか? そして、今その「共通目標」を何も見ずに口ずさむことができますか? もし、一度決めたことがある共通目標が形骸化してあまり浸透していない場合は私と同じ苦悩を経験するかもしれません。

大庭彩 1Picks

たとえ意見が対立しても、プロのコンサルタントやコーチは相手を導くことができる。 基礎1~3を通じて、科学的なメカニズムから築き上げた実践型コーチングについて、ロールプレイを中心に活用方法をトレーニングしていきます。 現場の活動と有機的に結びつける知恵と、今後のプロジェクトに活かす行動力。 これらを大切にするリーダーのための研修です。

たとえ意見が対立しても、プロのコンサルタントやコーチは相手を導くことができる。 基礎1と基礎2を通じて、科学的なメカニズムから築き上げた実践型コーチングについて、ロールプレイを中心に活用方法をトレーニングしていきます。 現場の活動と有機的に結びつける知恵と、今後のプロジェクトに活かす行動力。 これらを大切にするリーダーのための研修です。

「自分と仕事をしたいか」と思われているかどうかは他者の言動を大きく変化させます。相手方の時間を頂いているという認識があなたの評価を変えるでしょう。適切な準備を行うことで周囲と豊かな関係性を築きたい方に必見の記事です。

大庭彩 香山 渉 谷口 宗郁 3Picks

たとえ意見が対立しても、プロのコンサルタントやコーチは相手を導くことができる。 基礎1と基礎2を通じて、科学的なメカニズムから築き上げた実践型コーチングについて、ロールプレイを中心に活用方法をトレーニングしていきます。 現場の活動と有機的に結びつける知恵と、今後のプロジェクトに活かす行動力。 これらを大切にするリーダーのための研修です。