記憶に残る話、残らない話。そのメカニズムに迫る!!

■今月の研修■ 記憶のメカニズム

消耗型から蓄積型の学習へ。記憶力と睡眠の深い関係。

 私は現在、直営塾ヘウレーカにて、サポートルームメンバーとして活動しています。

※サポートルームとは、生活指導も含めた生徒・保護者対応、一般事務業務、塾全体のサービス設計を担う中核部署

 学校の宿題や部活動、そして受験勉強を両立していかなければならない状況の中、睡眠時間が十分に確保できていない生徒が多くみられます。レム睡眠・ノンレム睡眠を交互に繰り返す私達の眠り。深く分析してみると、前半は身体の休息に有効なノンレム睡眠が中心で、後半は記憶の固定化(長期記憶)に有効なレム睡眠が中心となってきます。つまり、短い睡眠時間だと、たとえ身体は休めても、長期記憶に有効なレム睡眠が十分に確保できず、生徒の学習効果は下がっていきます。そのため睡眠不足の生徒については、睡眠時間を確保すべき根拠を伝え、睡眠の優先順位を上げさせることが、まずは記憶力を鍛える上で重要です。

 私自身、試験前などは睡眠を削ってしまうことが多かったのですが、生徒のお手本として、短時間で勉強に集中し、その分睡眠を確保していけるよう工夫したいと思います!先日ヘウレーカの生徒向けガイダンスにて「睡眠をとって、余った時間に勉強!!」と、先生方が断言されていたのが身に沁みました…。

 また、エビングハウスの忘却曲線からも分かるとおり、機械的に覚えた内容では、たとえ必死に努力しても翌日には半分以上が忘れられてしまいます。これを防ぐために有効な手段を具体的に学び、実際の活動にどう活かすのかをグループで議論しました。中でも私が重要だと感じたのは、エピソード記憶です。私も現在大学で多くの講義を受けていますが、実際にあったエピソードや身近に感じやすい話題を交えながら話してくださる教授の授業はやはり面白く、強く印象に残っています。エピソード記憶等を用いて記憶の固定化(長期記憶)の工夫を行いつつ、ヘウレーカ独自の定着確認テストなどで、しっかり復習を行うことの大切さを改めて実感しました!

これから研修を受ける方々へ

 「記憶のメカニズム」では社会人として知っておくべき記憶や睡眠についてメカニズムを学びます。大学生活においても、社会人となっても、物事を覚える・記憶するという場面は数多くあると思います。ただ暗記するだけでは大変だと思いますが、記憶のメカニズムを押さえて、覚え方を工夫し、復習を行い、定着させることを楽しめると、勉強や仕事が更に充実したものになるのではないかと思います!!

研修で学べた事(キーワード)

  • 睡眠の前半は身体を休める、後半は記憶を定着させる
  • 長期記憶にはレム睡眠が有効
  • 復習を行うことで定着率を上げる

この記事の著者/編集者

松崎 佑希乃 埼玉医科大学 医学部  

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