妥協ではなく、両者にとってより良い選択を!

今月の研修:社会人の持つべき習慣(基礎2)

チームワークを発揮するには第4・第6の習慣が不可欠さんはチームワークを

突然ですが、読者の皆さんはチームワークを発揮する上でどのような要素が重要だと思いますか?

今回の記事ではチームを指揮し、チームワークを発揮する上で重要だと感じた2つの習慣を紹介するとともに、具体例として私の体験談をあげながら執筆します。

第4の習慣「win-winを考える」

上記の表は人間関係の6つのパラダイムを表しています。社会人として、リーダーとして目指すのはwin-winな関係です。お互いが共に勝ち、双方の利益や満足な結果を求める姿勢を習慣化することを第一に行動することが大切です。

この習慣は身近なところだけでなく、企業同士のパートナーシップにも見受けられます。

例えば、三井住友銀行と三菱UFJ銀行はお互いの会社のATM利用手数料を無料にしています。これにより、お互いのユーザーがATMを使いやすくなるため双方に利益があります。他にも、東京メトロのPASMOとJRのSuicaがお互いの改札で利用できると言うのも例として挙げられます。

第6の習慣「相乗効果を発揮する」

AとBの意見がお互いに食い違った時、多くの人は防衛的になり、左の図のように妥協案を探します。これではAとBが協力しあっても、効果を生むことができず、場合によってはむしろ効果がなくなってしまいます。

しかし、相違点を尊重し相乗効果が発揮できれば、単なる妥協案ではなく、右の図のように1プラス1が3にも10にもなる可能性があります。

まとめ

私は、チーム活動を行う上で、第4の習慣「win-winを考える」と第6の習慣「相乗効果を発揮する」双方が必要不可欠であると考えます。

この観点がなければ、チームとしての成果が向上しないからです。自分だけの「win」を考えて行動していたら、チームワークなんてまず発揮できません。メンバー同士の意見が食い違った時に双方が防衛的になってしまうと結果的により良い案を出すことにつながりません。

忙しいメンバーへ向けた解決策

私とチームのメンバーがこの2つの観点を大事にして、解決案を見出した経験を書きます。

私は1・2年生向けに企業案件を訴求するチームで活動してます。私以外のメンバーは1つ学年が下の2年生で構成されています。

一見食い違ったように見えたお互いの主張

メンバー:課外活動や授業の課題が忙しく仕事量を減らして欲しい
リーダー(私):仕事をある程度振らないとチームとして活動が回らない

チームを立ち上げてから数ヶ月後に当たる去年の5月ごろ、私はリーダーの立場として二つの意見の間で悩んでいました。私はリーダーとして、チームでの活動の成果は上げたいと思っていましたが、一方で必要以上にメンバーに負担を与えたくないとも思っていました。今回の研修でいう「win-win」の意識があったのだと思います。

お互いが納得できる解決策を

そこで、もう一度メンバーが何を目的にエンカレッジに参加したのかを考え、またメンバーにヒアリングを行いました。その結果「就活で使えるエピソード作りがしたい」というメンバーのニーズが浮かび上がってきました。

「メンバーへの仕事量を減らす」こと、「メンバーに役立つエピソード作りをさせる」ことの両方を実現し、さらにチームとして一定の活動の成果を上げる方法を考える必要がありました。

私が考えた解決策は「メンバーに裁量権(1つのプロジェクト)を与える」というものです。この案を導入することでそれぞれのニーズが妥協することなく解決できます。

①裁量権を持つことで、プロジェクトの中で発生する仕事を計画立てて自己管理することができます。課外活動や授業が忙しい時期に被らないよう自分で調整することができます。

②自分の頭で考え、悩み、課題を解決したエピソードは就職活動に大いに活かすことができます。

③メンバーの成長と共にチームとして成果が向上するようになります。

このように、リーダーとメンバー双方のニーズを満たすと共に、より良い方向へ向かわせる解決案ができました。

結果的にこの取り組みを行ったことで上記の通り、仕事量に対してメンバーから不満が入ることはほとんどなく無くなりました。更に、メンバーの自己管理能力も上がりました。仕事の面でも成果が上がりました。自分達で1・2年生向けの長期インターンの案件を取ってくることができ、それを実際に1・2年生ユーザーに向けて発信することができました。

最後に

今回の記事では社会人の持つべき第4の習慣「win-winを考える」と、第6の習慣「相乗効果を発揮する」に焦点を当てて執筆してきました。過去の体験を振り返って、改めて重要であると気付かされたと同時に、これからもこの考えを大切にしていきたいと思いました。

これから研修を受ける方へ

今回の研修では、前回の研修の続きで、「社会人が持つべき習慣」をテーマに一つ一つの習慣についてワーク形式で意見交換をして理解を深めました。社会人の方だけでなく、社会人に向けて準備したい学生の方にもお勧めできる内容となっています。

研修で学んだこと

・第四の習慣「win-win」を考える
 人間関係の6つのパラダイム
 lose-loseの人には勇気を持って、no-dealを選択することも重要。
 自分と相手のお互いの利益を確保することが重要
・第五の習慣「理解してから理解される」
 人の心の扉は内側からしか開かない
・第六の習慣「相乗効果を発揮する」
 創造的な協力の習慣
 妥協案ではなく、第3案を見つけることで相乗効果をはかることが可能
・第七の習慣「刃を研ぐ」
 自己の能力を維持向上させるためには肉体・知性/情緒・精神の四つを絶えず改善することが必要

この記事の著者/編集者

小川勇 早稲田大学 政治経済学部  

サークルの後輩や同期のキャリアの関心度が低いことを課題に感じ、それを変えるべくキャリア支援NPO法人『エンカレッジ』に加入。現在は1・2年生に向けてオンラインイベントを通してキャリア支援を行なっている。加えて、長期インターンの分野で学生と企業のマッチング事業の立ち上げのリーダーとしても活動している。

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