人間関係を豊かにする!感謝のトレーニング。

クレド1. 周囲の人・物事すべてに感謝

私達が社会で生きていけるのは、周りの人・物事のおかげです。相手から感謝される人は自分自身が周りに感謝している人。すべてに感謝し、豊かな人間関係を構築し、社会貢献していきます。

「ありがとうと言いましょう」、「感謝しましょう」とは何度も聞いた言葉ですよね。大切なことだとわかっていても、感謝の気持ちが生まれないと感謝できないもの。「すべてに感謝し、豊かな人間関係を構築する」ために日頃からできることはあるのでしょうか。

感謝の機会をつくる

あなたは、1日のうちでどのくらい感謝する機会があるでしょうか。
感謝は大切なことだとはわかっていたとしても、自然と感謝が出てくるのはありがたいと思った時のみ。ですがそれは言い換えれば、「感謝をする機会」があれば感謝できるのではないでしょうか。

実は、「感謝」はトレーニングで鍛えられるといいます。また、感謝するスキルを身につけることで自分自身も幸福感を得られる(well-being)ことがわかっています。well-beingは「いい状態(であること)」「幸福(な状態)」という意味です。「一過性の幸せ」ではなく「幸せで在る」ことや豊かさの概念として世界で注目されている概念です。

「トレーニング」というと少々ハードルが高いように感じますが、日常の中に感謝の機会を見つけられる回数が増えるならば、試してみる価値はあるのではないでしょうか。

感謝するスキルを上げるために実際に行われているトレーニングは以下の通りです。

•感謝すべきことについての日記を書く
•感謝している人について考える
•感謝の気持ちを込めて手紙を書く
•今感じる感謝の気持ちに意識を向ける
•「感謝したことがらを数える」演習を行う(感謝した3つのことを書き留める)
•何かしてもらったら小さなことでもお礼状を書く

色々と出てきましたが、私にとっては「今感じる感謝の気持ちに意識を向ける」というものが、最も生活に結びつけやすそうだったので実践してみることにしました。例えば移動中、普段なら何気なくSNSを開いたり、作業をしたりしていますが、この1週間は意識して感謝の気持ちに目を向けてみます。

実際に行動してみて、1週間では無意識に感謝が生まれるというのは少々難しかったです。しかし、意識して相手がしてくれたことを思い出して感謝するだけで温かい気持ちになる上に、自分も同じように行動できる機会が増えたと感じます。例えば、お釣りをもらう時に目を見てお礼をいったり、雨の日に自分の傘で他人を濡らしてしまわないようにしたりといったことです。小さなことかもしれませんが、無意識にできる小さなことを今後も増やしていこうと思いました。移動時間の数分程度では思いつかないことも多々ありますが、少しずつ、当たり前のことにもできる限り自覚的になれたらと思います。

また、この「感謝のトレーニング」はオランダのトゥウェンテ大学で実験されており、実際に高い効果を得られることが証明されています。実験のグループは、なんと3カ月後も高いwell-beingを保ったままだったそうです。トレーニング期間を設けて身につけた感謝のスキルは一過性のものではなく、長期間にわたって恩恵をもたらしてくれると期待できそうですね。

こちらに実験について書かれた論文のリンクを掲載しますので、ご興味がある方はご覧ください。

これからどう活かすか

クレドの一文にある、「感謝をすることで人間関係が豊かになる」とは言うだけなら容易いですが、頭でわかっていても実行するのはなかなか難しいこと。「感謝をしなきゃ!」と気を張ったり、思ってもないことを言ったりするのではなく、今後も「感謝の機会をつくる」ことに意識を向けてみようと思います。

また、今回ご紹介したのは「感謝の機会をつくる」一例です。あなたもぜひ、自分に合う形で「感謝すること」に向き合ってみてください。周囲の人々や物事に感謝する習慣ができれば、今よりさらに豊かな人生を歩めるのではないでしょうか。

この記事の著者/編集者

向井七海 早稲田大学 文学部  

小学生の頃からずっと世界平和を目指しています。平和を考える中で哲学に惹かれ、高校時代ドイツに留学。そこでシリア難民に出会ったことをきっかけに、大学では中東・イスラーム研究コースに所属。多文化共生や日本語教育を学びながら、大小問わず「平和をつくりだす」ことを目指して活動しています。

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