良いモチベーションは結果を生む
2021.02.01
クレド6. 大変なことこそ率先して楽しむ。守るな、攻めろ!
サービス深化・成長に近道なし。大変なことこそ深化・成長のチャンス。悩みながらも楽しむことで人生が豊かになります。
大変なことは実際に大変である
「大変なことを楽しめ」と言われても、実際本当に大変でどうしようもない時ってありませんか?
私たちが大変だと感じる時は、だいたい色々な方法を考え、それでもなお難しい壁に直面した時だと思います。
そのような困難なことに直面した時に人はネガティブになり、モチベーションが下がってしまいますが、実はとても危険な思考なんです。
モチベーションのあり方を見直すだけで、自分だけでなく周囲の環境も改善できることを本日はお伝えしたいと思います。
新規獲得リーダーの悩み
ここで新規獲得をする部署のリーダーとその上司の話を参考にしてみましょう。
あるAさんは難しい壁に直面しています。Aさんは新規獲得の部署でリーダーとして働いていますが、ここ数ヶ月なかなか期待している成果を出せませんでした。すでに考えられる施策を出し、実行をしてみても思うような成果は出ませんでした。
そんな時に上司のBさんから言われました。
「大変な時こそ楽しめ。地道にリーダーとしてやるべきことをやるんだ。」
Aさんは答えます。
「でも既に考えられることを考えて実行してきているつもりです。新規獲得するための経路を洗い出し、有効な施策も打っているつもりです。オペレーションにも問題はないはずです。これ以上何をすればいいかわかりません。」
上司のBさんは言います。
「今の組織の雰囲気はどんな感じだ?」
Aさんは答えます。
「みんな新規獲得に苦しんでいます。組織全体がマイナスな雰囲気に包まれています。」
上司のBさんは言います。
「その精神状態・モチベーションで良い成果が残せると思うか?行動をするメンバーにモチベーションがないならそもそも成果は出ない。」
ここまできてAさんは「ハッ」としました。もしかしたらモチベーションの低下が行動の質を下げ、それが成果の質も下げているのではないだろうかと。
モチベーションと成果の因果関係
私はモチベーションと成果の因果関係において、
モチベーション→行動の質と量→結果→モチベーションのサイクルが存在していると考えています。
つまり良いモチベーションが創出されている時に組織全体の行動の量と質が向上し、最終的に結果も向上するというサイクルが生まれます。
このサイクルが回っている時は組織が円滑に機能している状態です。
一方でこのサイクルは悪い方向にも転がります。
モチベーションが低下してしまうと、行動の量と質も下がってきます。そのような行動からは良い結果は生まれません。さらにはそれ以降のモチベーションも低下してしまうのです。
10月の新規顧客獲得の苦悩
実はさっきのAさんBさんの話は自分の体験談なんです。
私はキャリア支援団体のエンカレッジという団体の早稲田支部に所属しています。少し詳細に話すと、先ほどのAさんは私で、Bさんは社会人のマネージャーという関係性です。
団体での今年の顧客獲得数は早稲田の就活生9000人のうちの3500人でした。その中で10月の新規顧客獲得数のKPIは200に設定していました。
しかし、リファラル(紹介)がメイン経路になる学生団体において10月の時期はリファラルする対象が枯渇してしまう現象の中で活動していました。
組織内の雰囲気は「もう獲得はできない」という状態になっていました。
そのようなモチベーションは小さなところから始まり、いつしか全体に広まっていきました。
そこから徐々に新規顧客獲得に対するアクション量も減少し、目標KPIの200に対して実績は160と未達になってしまいました。
11月モチベーション復活施策の成功
10月のKPI未達のボトルネックとして、
組織に顧客獲得のモチベーションの醸成ができていないことを設定しました。
そのため、以下の3つの施策を実行しました。
- 全体チャットでの獲得共有と称賛文化を徹底化
- チーム成績の可視化
- 先月実績からの未達チームへのコンサル
全体チャットでの獲得共有と称賛文化の徹底化の狙いは2つありました。
- 獲得方法をリアルタイムで共有することによるナレッジ浸透の促進
- 実績の称賛をすることにより組織全体のモチベーションの向上
毎日獲得のナレッジが共有される度に、組織全体で実績を称賛することを文化としました。
その結果、支部全体のモチベーションが復活しました。
目標KPI200に対して、240人の獲得を達成することができました。(先月比の1.5倍の実績です。)
また組織のメンバーから以下のメッセージをもらったりもしました。
佳祐におめでとうって言われたいとみんなで話していました。
とても嬉しい言葉でした。
これから先にどう活かすか
今回は私の経験談でしたが、モチベーションの向上が組織の成果に結びつく経験は誰しもしたことがあると思います。
頭でわかっていても、本当に大変な時や苦しい時には実践できないこともあると思います。
そんな時に私はこの記事を読み直して、「大変な時こそ楽しむ」ことを思い出し、組織にいい影響を与えることができる人材になりたいと思います。
読んでくださっているみなさまにとってもこの記事がそのような記事になっていると嬉しいです。
小川勇 早稲田大学 政治経済学部