良いモチベーションは結果を生む

クレド6. 大変なことこそ率先して楽しむ。守るな、攻めろ!

サービス深化・成長に近道なし。大変なことこそ深化・成長のチャンス。悩みながらも楽しむことで人生が豊かになります。

大変なことは実際に大変である

「大変なことを楽しめ」と言われても、実際本当に大変でどうしようもない時ってありませんか?

私たちが大変だと感じる時は、だいたい色々な方法を考え、それでもなお難しい壁に直面した時だと思います。

そのような困難なことに直面した時に人はネガティブになり、モチベーションが下がってしまいますが、実はとても危険な思考なんです。

モチベーションのあり方を見直すだけで、自分だけでなく周囲の環境も改善できることを本日はお伝えしたいと思います。

新規獲得リーダーの悩み

ここで新規獲得をする部署のリーダーとその上司の話を参考にしてみましょう。

あるAさんは難しい壁に直面しています。Aさんは新規獲得の部署でリーダーとして働いていますが、ここ数ヶ月なかなか期待している成果を出せませんでした。すでに考えられる施策を出し、実行をしてみても思うような成果は出ませんでした。

そんな時に上司のBさんから言われました。

「大変な時こそ楽しめ。地道にリーダーとしてやるべきことをやるんだ。」

Aさんは答えます。

「でも既に考えられることを考えて実行してきているつもりです。新規獲得するための経路を洗い出し、有効な施策も打っているつもりです。オペレーションにも問題はないはずです。これ以上何をすればいいかわかりません。」

上司のBさんは言います。

「今の組織の雰囲気はどんな感じだ?」

Aさんは答えます。

「みんな新規獲得に苦しんでいます。組織全体がマイナスな雰囲気に包まれています。」

上司のBさんは言います。

「その精神状態・モチベーションで良い成果が残せると思うか?行動をするメンバーにモチベーションがないならそもそも成果は出ない。」

ここまできてAさんは「ハッ」としました。もしかしたらモチベーションの低下が行動の質を下げ、それが成果の質も下げているのではないだろうかと。

モチベーションと成果の因果関係

私はモチベーションと成果の因果関係において、

モチベーション→行動の質と量→結果→モチベーションのサイクルが存在していると考えています。

モチベーションと結果の因果関係の図

つまり良いモチベーションが創出されている時に組織全体の行動の量と質が向上し、最終的に結果も向上するというサイクルが生まれます。

このサイクルが回っている時は組織が円滑に機能している状態です。

一方でこのサイクルは悪い方向にも転がります。

モチベーションが低下してしまうと、行動の量と質も下がってきます。そのような行動からは良い結果は生まれません。さらにはそれ以降のモチベーションも低下してしまうのです。

10月の新規顧客獲得の苦悩

実はさっきのAさんBさんの話は自分の体験談なんです。

私はキャリア支援団体のエンカレッジという団体の早稲田支部に所属しています。少し詳細に話すと、先ほどのAさんは私で、Bさんは社会人のマネージャーという関係性です。

団体での今年の顧客獲得数は早稲田の就活生9000人のうちの3500人でした。その中で10月の新規顧客獲得数のKPIは200に設定していました。

しかし、リファラル(紹介)がメイン経路になる学生団体において10月の時期はリファラルする対象が枯渇してしまう現象の中で活動していました。

組織内の雰囲気は「もう獲得はできない」という状態になっていました。

そのようなモチベーションは小さなところから始まり、いつしか全体に広まっていきました。

そこから徐々に新規顧客獲得に対するアクション量も減少し、目標KPIの200に対して実績は160と未達になってしまいました。

11月モチベーション復活施策の成功

10月のKPI未達のボトルネックとして、

組織に顧客獲得のモチベーションの醸成ができていないことを設定しました。

そのため、以下の3つの施策を実行しました。

  • 全体チャットでの獲得共有と称賛文化を徹底化
  • チーム成績の可視化
  • 先月実績からの未達チームへのコンサル

全体チャットでの獲得共有と称賛文化の徹底化の狙いは2つありました。

  1. 獲得方法をリアルタイムで共有することによるナレッジ浸透の促進
  2. 実績の称賛をすることにより組織全体のモチベーションの向上

毎日獲得のナレッジが共有される度に、組織全体で実績を称賛することを文化としました。

その結果、支部全体のモチベーションが復活しました。

目標KPI200に対して、240人の獲得を達成することができました。(先月比の1.5倍の実績です。)

また組織のメンバーから以下のメッセージをもらったりもしました。

佳祐におめでとうって言われたいとみんなで話していました。

とても嬉しい言葉でした。

これから先にどう活かすか

今回は私の経験談でしたが、モチベーションの向上が組織の成果に結びつく経験は誰しもしたことがあると思います。

頭でわかっていても、本当に大変な時や苦しい時には実践できないこともあると思います。

そんな時に私はこの記事を読み直して、「大変な時こそ楽しむ」ことを思い出し、組織にいい影響を与えることができる人材になりたいと思います。

読んでくださっているみなさまにとってもこの記事がそのような記事になっていると嬉しいです。

この記事の著者/編集者

前田佳祐 早稲田大学 教育学部 

2つのキャリア支援団体を経験してきた早大文系の4年生。大学二年生の頃にキャリア教育に疑問を感じ、キャリア支援団体を設立。与える影響力の規模から設立したキャリア支援団体をたたみ、日本最大級のキャリア支援団体にジョイン。将来は世界全体に幸せな未来を築くために、総合商社への入社を決意。現在は早稲田の就活生の1/3に影響を与える組織で4つの部門を統括する部署長として活躍。(新規顧客獲得部門、面談サービス設計部門、メディア部門、組織コンサル部門)

最新記事・ニュース

more

「メラビアンの法則」や「真実の瞬間」と向合い、各メンバー自身がブランド形成の重要要素であることを自覚していきます。 「目配り」「気配り」「心配り」の各段階を理解し、「マナー」「サービス」「ホスピタリティ」「おもてなし」の違いについて研究。 「マニュアル」「サービス」を理解・実践するのは当然。 「ホスピタリティ」「おもてなし」を顧客・メンバーに提供したいリーダーのための研修です。

島元 和輝 荒 諒理 川瀬 響 3Picks

行き過ぎた完璧主義は仕事を停滞させるだけでなく、自分自身を苦しませてしまいます。本記事ではプロジェクトマネジメントを題材に、自分の良さをかき消さず、最大限発揮する仕事への取り組み方を考えます。完璧主義で悩んだことのある皆さんに是非ご覧になって欲しい記事です。

左貫菜々子 藤井裕己 谷 風花 大庭彩 4Picks

プロジェクトマネジメントを機能させる土台となるのが『理念のマネジメント』 プロのリーダーは、「権威のマネジメント」を避け、「理念のマネジメント」を構築し、維持し続ける。 「好き・嫌い」や「多数決」ではなく、説得力ある提案を互いに尊重する文化を構築したいリーダーのための研修です。

荒 諒理 木藤 大和 島元 和輝 川瀬 響 4Picks

復習回数を闇雲に増やしたり、ノートいっぱいに何度も書かせる記憶法は、社会に出てから通用しない。 多忙なリーダーは、重要事項を一発で覚える。 たとえそれができなくても、復習回数を最小限にし、効果的・効率的に記憶することが大切。

「やばい、キャパオーバーしていて仕事を回しきれていない・・・。」成果を生み出すためにリーダーを務め、多くの責任を引き受けたのはいいものの、こうした悩みを抱く方は少なくないと思います。本記事は、リーダーの方の中でも、「仕事を回しきれていない。」と実感している方、経験した方、キャパオーバー対策したい方に届けていくことを想定して進めていきます。キャパオーバーは解決できます!

そもそもプロジェクトとは何か。それを知ることによって、あなたが現在取り組んでいる活動をもっと豊かにすることができるはずです。プロジェクトの基本を学び、そのプロセスについて考えてみましょう。

大庭彩 上野美叡 2Picks

タスクには明確に優先順位が存在し、正しい優先順位でタスクに向き合うことが締め切りへの余裕につながります。緊急度と重要度のマトリックスを用いて改めてタスクへの優先順位をつけることを意識したいです。

大庭彩 1Picks

皆さんがリーダーを務める組織にはMVVやスローガンと言ったメンバー全員が認識している「共通目標」はありますか? そして、今その「共通目標」を何も見ずに口ずさむことができますか? もし、一度決めたことがある共通目標が形骸化してあまり浸透していない場合は私と同じ苦悩を経験するかもしれません。

大庭彩 1Picks