影響力を持ちたいなら「リーダーシップパワー理論」を使うべし!
2019.01.11
■今月の研修■ リーダーシップパワー理論
「リーダーシップパワー理論」で分析すれば、人は自分についてくる。
今回の研修では、リーダーシップパワー理論や信頼残高についての知識やメカニズムを学びました。また、それを実際の仕事や生徒指導にどのように活かすかを具体的に考え、グループ内で議論したり、全体で共有したりしました。
最も有意義な学びだったのはリーダーシップパワー理論で、これは「従いたくなる相手」は人それぞれであるということです。というのは、人が他人に従う要因は「人間的魅力」「情報力」「社会的地位」など計7つあるとされており、人によってどの力から影響を受けやすいかは異なるのです。
生徒指導に置き換えると、人間的魅力を持つ人に従う生徒なら、「その気持ち、すごくわかるよ」と感情に寄り添ってくれる講師に従います。逆に、情報力を持つ人に従う生徒なら、感情よりも「データによると、この試験で8割を取れば…」と客観的事実から指導してくれる講師に従うでしょう。そのため生徒を指導する際には、その生徒がどんな力を持つ人に従うかを分析し、その力をうまく発揮しながら導いていくことが重要となります。
このように、どのような力を持つ人に従うかは人によって違うため、人に影響力を与えたい時には相手がどの要素に影響を受けるかを見極める必要があります。これは私にとって非常に大きな学びとなりました。
これから研修を受ける方々へ
社会人として価値提供が前提となるわけですが、私は人に価値を与えることの本質は「人を行動に移させること」だと考えています。飲食店なら足を運んでもらい、食べてもらうこと、家電量販店なら製品を買ってもらうこと、お笑い芸人なら笑わせること、そして学習塾なら生徒に正しいやり方で勉強させること。このようにビジネスとして価値を提供するということは、相手に対して影響力を発揮し、行動させることだと思うのです。その意味で、上記のリーダーシップパワー理論のような知識は非常に重要な価値提供のツールとなります。
しかし、こうした「人を行動に移させる」ための勉強を学校でしてきた人はどのくらいいるでしょうか?少なくとも高校まではそうした学習はほとんどないのが現状ですし、大学でマーケティング・営業関連の勉強をしたとしても、その多くは理論的なものに過ぎず、より実践的な学びを得る機会は非常に稀であるはずです。そう考えると、生徒指導にも他の分野にも活かせるA&PROの研修というのは、社会人、また社会人になる準備をする人たちにとって必要不可欠であり、希少価値の高い学びの場であるということを痛感します。
研修で学べた事(キーワード)
リーダーシップパワー理論
影響力とは相手の心の中に生じるもの
信頼残高
能動的に信頼残高を増やし続けるには、約束をして守ること
長谷川拓志