何気ない日々を10倍楽しむために子ども達が教えてくれたこと

クレド7.好奇心旺盛、常に学ぶ

我々の活動における身近な事柄に興味を持ち、深く学ぶ事を大切にしていきます。教え上手は当たり前、学び上手であれ。仕事を通じて、人生を豊かにする人間へと成長していきます。

つまらない人間にならないための好奇心

「好奇心を持つ」

言葉にすると一見簡単なようですが、意外と難しいのが現代社会に生きる人間の悲しき性。

子どものうちは誰しも好奇心旺盛です。見るものすべてが不思議で、キラキラしていて、驚きの連続で……一日として同じ日はなく、毎日新しい日を生きていました。だからこそ生まれた「なんで?」、「どうして?」という純粋な疑問と飽くなき好奇心。

しかし、だんだん年を重ねるにつれて知識が増え、未知のことに対してわくわくする気持ちが小さくなり、ルーティンに呑まれて同じ景色しか見えなくなってしまいます。思考を停止し、日々の楽しみ方を忘れてしまった大人は少なくありません。確かに成長しているはずなのに、好奇心に関しては退化しているみたいです。
大人になった今、果たしてあの頃と同じくらいの好奇心と熱量を持っているだろうかと、私自身も改めて自分に問いかけてみましたが、少々自信がありません……。

ですが私は見つけたのです。もう一度好奇心の芽を育てる方法を!

それは、知らなかったことを知る喜びを思い出すこと、そして日常の些細なことを見逃さないことです。次の2篇の詩を見てください。

この詩を書いたのは当時小学4年生の男の子と女の子。以前私が勤めていた塾で、自由に詩を書いてくることを宿題として出した時のものです。初めて子ども達の詩を目にした時は本当に衝撃でした。この子達から見た世界はなんて素晴らしいのだろう、と。
この時は12人の子ども達が詩を作ってくれましたが、どの詩も素敵で思わず感嘆の声が漏れました。(余談になりますが、その後言いようのない衝動に突き動かされて全員の詩をパソコンに打ち込んだので、今もデータが残っています)

大人になるたびに少しずつ忘れてしまった大切なことを、わずか9歳の教え子に思い出させてもらいました。
合理性や既存の知識といったフィルターを外し、自分の目で見て感じること。「そういうものだから」と片付けてしまうのではなく、「どうして?」と考える童心を持ち続けることが、好奇心旺盛でいる方法なのです。

学びを無駄にしないために

このように「どうして?」と疑問を持つことで「知りたい!」という探求心が生まれ、学ぶことに意欲的になります。つまり、学ぶための動力源であり、人生を豊かにする材料が好奇心なのです。これを昇華することで学びに繋げることができます。では続いて、学びについて見ていきましょう。

さて、一口に学びと言ってもさまざまですが、いずれにしてもただ学んだだけでは不十分です。そう、活用しなければいけません。得た知識や技術は、実行し活用してこそ真価を発揮します。頭でっかちな人は、せっかくの学びを無駄にしていると言えるでしょう。では、学んだことを活かすためにはどうしたら良いのでしょうか。

一番効果的かつ手っ取り早いのは「良い色」を持つ人たちと一緒にいることです。ここで言う良い色を持つ人とは、よく学び、それを活かせる人を指します。「朱に交われば赤くなる」ということわざの通り、私たちは身を置く環境や周りの人々から多大な影響を受けています。ですから、既に学びを有効活用している人と一緒にいることで、その術を得ることができるというわけです。色には赤、青、黄色……と無数に種類がありますから、それぞれの色ごとに「良い色」を持つ人を見つけたいですね。そのためにも、今いるコミュニティや興味のある分野に留まらず、積極的に世界を広げていくと良いでしょう。そうしていくうちに、あなただけの「良い色」を手に入れられるはずです。

これからの人生にどう活かすか

好奇心を育て、学びの価値を高めるためには、いろいろな人に出会い、多種多様な体験をすることが大切だと思います。これからも年齢や立場、国や団体を問わず、たくさんの人と交流しながらさまざまなことに挑戦していきたいです。そして、そのうちの一つがA&PROだと考えているので、まずはここでしか得られない経験をし、このメンバーとだからこそできることを探りながら、一瞬一瞬を大切に過ごしていこうと思います。

この記事の著者/編集者

久保井美愛   

上智大学外国語学部卒。社会人として仕事に必要なノウハウや心構えを学ぶためにA&PROの研修に参加。大の読書家で、のべ5,000冊以上の本を読んできた本の虫。かつて「図書室の門番」という異名を付けられたことも(笑) 本から得た知識や自身のスキル・経験を活かして、皆さんに価値あるものをお届けします。

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