ニーズ調査をビール作りに活かす

今月の研修:プロジェクトマネジメント(基礎1)

多くの企業、もしくは個人単位でも、ニーズを把握するために様々な取り組みが行われています。顧客のニーズを満たさなければ、プロジェクトの成功はあり得ません。

そこで今回の記事では、ニーズ調査について解説した上で、私がゼミで今後行いたいと考えているニーズ調査を紹介します。

プロジェクトにおけるニーズ調査の重要性

ニーズを理解することで、プロジェクトの目的・目標が明確になります。

プロジェクトに取り組む際は、本来の道筋から逸れないように目的・目標を設定しておくことが必要です。ニーズを理解した上で、「誰のため、何のため」のプロジェクトなのかをはっきりさせましょう。

逆に言えば、ニーズ調査の結果からプロジェクトの目的・目標を明確化することができるか、逆算して考えることが重要なのです。

ニーズ調査の手法

ニーズ調査のひとつの手法として、ヒアリングが挙げられます。

まず実施する前に、ヒアリングの目的を明確化する必要があります。

明確な目的を設定することで初めて、適切なヒアリングの方法を選択することができるのです。

次に、ヒアリングの準備をします。

誰に何をいつ聞くのかを決めておかなければ、ヒアリングを実施する段階で問題が起きてしまうかもしれません。これは図の②〜④にあたります。

顧客ヒアリングのロードマップ

入念な準備を経て、実際にヒアリングを行います。ここで得られた情報は、整理し共有しておくと良いでしょう。ただ情報を集めるのではなく、活用することを想定しておくのです。

ニーズ調査はプロジェクトに反映させて初めて意味を持ちます。これらの過程を通じて得られたニーズを満たすように、プロジェクトに反映させましょう。

その他のニーズ調査の手法としては、アンケートがあります。

実施する際には、そのアンケートが本当に必要かを見極めなければなりません。無闇にアンケートを行うと、顧客に負担がかかるだけでなくニーズを正確に把握できない可能性があります。

ゼミでのニーズ調査

私が所属するゼミでは、大手飲料メーカーとの共同プロジェクトを実施しています。

今年度は、ビールを飲む若者が減ってきていることを踏まえ、いくつかの班に分かれて「若者がつくる若者に向けたビールの商品開発」に取り組んでいます。

私が所属する班は、その苦味からビールを敬遠する一方で、「大人の飲み物」として憧れを持っている人に着目しました。そして、「苦さを感じつつも美味しく飲むことで大人の仲間入りをしたい」というニーズがあるのではないかと仮説を立てました。今後はニーズ調査を踏まえ、具体的な商品案を考える予定です。

そこで、以下の2点を実施しようと考えています。

  1. SNSを利用したアンケート
  2. 一部回答者へのヒアリング

まず、ターゲットとなる層を抽出するために、InstagramやLINEでアンケートを実施します。具体的には、選択形式でビールに対する印象を聞き、「かっこいい」「大人」と答えた人のリストを作成します。

さらに、仮説検証のため、その人たちに対してヒアリングを実施します。その際には、「苦いけど美味しく飲めるビールと苦くないビール、どちらを飲みたいか」と質問しようと考えています。仮説が正しいか直接的に聞くことを避け、意図せず答えを誘導してしまう事態を防ぐことが狙いです。

ターゲット層の抽出と仮説検証からニーズを読みとるという目的から逆算し、質問を考えているのです。

おわりに

今回の研修を受けて、プロジェクトを成功させるためにはどのようにしてニーズ調査を行えば良いか整理することができました。

ゼミでのプロジェクトは、新商品開発という実務に近い雰囲気を体感できる良い機会です。納得のいく結果を出せるように尽力していきたいと思います。

これから研修を受ける方へ

今回の研修では、プロジェクトマネジメントに携わる上で必要な学びを得ることができます。この記事ではニーズ調査を取り上げましたが、一部に過ぎません。実際に研修に参加し、他の内容についても学ぶことをお勧めします。

研修で学んだこと

  • プロジェクトを成功に導く5つのプロセス
  • プロジェクトに不確実性はつきものである
  • 不確実性を乗りこなす3つのアプローチ
  • 課題ログ
  • 目的、ニーズ、成功基準を明確化する意義
  • どのようにしてニーズの調査を行うか
  • Quality Function Deployment

この記事の著者/編集者

藤井裕己 早稲田大学  

高校まで11年間野球に打ち込み、一浪の末、早稲田大学商学部へ。

大学では塾講師のアルバイトを経験し、その後、学生時代から力を入れて活動する経験をしたいという思いからキャリアNPO法人エンカレッジに加入。

高校時代のリーダーとして挫折した経験から、自分自身を変えたいと思い、大学2年次にリーダーズカレッジに参加。

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