弱みに向き合い、本物のリーダーへ

研修を通じて気づいたこと

全力を出し切ること。

私は人生であまり全力を出し切ることはありませんでした。

もちろん全力を出すことは時折あっても、出し切る、つまり自分の体力や精神力を全部注力して向き合うことはほとんどありません。

しかし、今回の研修では常に考え、常に自分ごとに捉え、思考を広げ、深めていきました。

この経験はどんな条件、制約があっても、その時できる自分の全力を尽くすことにつながると考えています。

自分の考えていたリーダー像の変化

今まで私は、リーダーは人をまとめ、率いる存在だと考えていました。

しかし、今回の研修では誰よりも組織や人に誠実に向き合い、人を導いていく存在という認識に変わりました。

弱い自分に向き合う

私はこれまで現状をある意味限界ととらえていました。これからの成長は、今の延長線上にしか存在しないと思っていました。

しかし、それは弱い自分、辛い部分から目を背けている状態ということだと気付き、そこに向き合うことで想定できないような成長が見込めると感じました。

心境の変化

3日間本当にありがとうございました。

講師を担当してくださった森口さんや会場の準備や学びのサポートをしてくださったメンバーの方々にも感謝の気持ちで一杯です。

正直参加直前までは、ただのインプットの時間と考えておりました。

しかし、実際には自分の思考どころか、価値観や考え方に触れることになり、久々の刺激的な学びとなりました。

3日間の実践記録

研修で学べたこと

  • 約束を守ること
  • 誠実に向き合うこと
  • 全力を出し切ること
  • 相手の視点や思いを想像すること
  • 知恵と発想力をフルで使うこと
  • 常に本質に向き合い、説得力を重視すること
  • リーダーは人をまとめるのではなく、誰よりも本質に向き合い、誰よりも説得力のある意見に従うこと
  • コーチングは相手を成果や目標へ導くもの
  • 常に自分ごととして捉えてインプットすること
  • 科学的なメカニズムを理解すること
  • 辛い過去・弱い自分に向き合うことで成長すること
  • 常に受け手を考えてコミュニケーションをすること
  • 責任には権限と義務が生じること

Gmap-c(目標設定・成果と課題の把握)

研修全体を通した目的:エンカレッジの活動問わず、社会に出て様々な人物と関わるので、リーダーシップやコミュニケーション力を学ぶ。

1日目:

  1. 目標Goal(本日の目標と計画の宣言)
    ・議論を止めない。
    ・自分だけでなく他の参加者の思考や発言を促す。
  2. 実施内容Measure(現状・成果の把握)
    ・共通認識をとらず、自分の尺度で発言していた。
    ・相手の思考を促す発言はあまりできなかった。
  3. 考察Analyze(ギャップの分析。課題の抽出)
    ・共通認識が取れない。
    ・相手の発言や意図を理解しきれていない。
    ・話全体を把握しきれていない。
    ・情報の取捨選択ができていない。
    ・ワードセンス不足。
  4. 対策Plan(今後の対策・計画)
    ・話を聞いている時に要点をまとめ、半分の文章でまとめられるようにする。

2日目:

  1. 目標Goal(本日の目標と計画の宣言)
    ・人に質問する時は、概念化→構成要素→基準化を守り、半分以下の文章でまとめる。
    ・発言するチャンスを感じたら腕を真っ直ぐ上げる。
  2. 実施内容Measure(現状・成果の把握)
    目標達成度:80%
    ・結論→理由、場合によっては補足という意識は常にできていた。
    ・発言するチャンスは比較的取れたが、時々ひよってしまう時があった。
  3. 考察Analyze(ギャップの分析。課題の抽出)
    ・他の人に、より価値のある発言を投げかける。
    ・自分本位ではなく、何を伝えたいのか、どんな効果を想定しているのかを話す。
    ・自分の発言を聞いた人が、自分ごとに落とし込んでいる状態。
  4. 対策Plan(今後の対策・計画)
    ・発言の際に、自分が何を学び、自分の原体験に落とし込んでどのように解釈が変わったかを話す。→エピソード記憶

3日目:

  1. 目標Goal(本日の目標と計画の宣言)
    ・学んだ内容を自分の経験と照らし合わせ、エピソードベースで塗り替えることでより深く自分の中に落とし込む。
  2. 実施内容Measure(現状・成果の把握)
    ・今日はロープレが多かったが、見ている時もただ観客という視点になるのではなく、自分があの場に座っていたらどうしているだろうかという意識を持って取り組むことができた。
  3. 考察Analyze(ギャップの分析。課題の抽出)
    ・コーチングロープレで途中で詰まったり、悩むタイミングがあった。
    ・自分の中に存在する答えやシナリオから逸れた時。
    ・相手に対してフラットな姿勢で向き合えていない。
    ・自分の考えを一旦なくす。
  4. 対策Plan(今後の対策・計画)
    ・自分が担当しているエンターに対してもう一度誠実に向き合うことを宣言する。
    ・自分の中の先入観を捨てて、相手の思考の手助けをする。

これから研修を受ける方々へ

日常がモノ足りない、正直今までの人生をそつなくこなせてきた、そんな大学生におすすめしたいです。

私は元々人並み以上に考えるくせがあり、学校や就活で出会う大人に対してもそこまで圧倒されることはありませんでした。もちろん、これは今まで正面から向き合われていなかっただけかもしれません。

しかし、A&PROの研修ではそんな甘えた考え方は消え去りました。

自分よりはるかに論理的かつ説得力のある講師の方が、今まで会ったどの社会人よりも誠実に自分たちに向き合ってくださり、そんな余裕を持って取り組んでいる暇はありませんでした。

最終的には、知識以上の体験として私の中に染み付いています。

A&PROより

A.N.さんは、この研修で徹底的に自分の弱みに向き合わされたかと思います。

周りから評価され、率いる存在であってきたA.N.さんには、そうした機会が多くなかったのではないでしょうか? だからこそ、リーダーとしてのキャリアを進んでいく上で多くの気付きを得たと思います。

リーダーに求められる要素の一つに「誠実さ」があります。誠実さとは、あるべき状態を目指すことです。自分の弱みに向き合うことも誠実さの一つです。自分の弱みに向き合えない人間は、組織の弱みも都合よく解釈するでしょう。A.N.さんには、常にあるべき姿を目指して組織をリードしてほしいですし、それができるリーダーだと信じています。

この研修で学んだことを今後のキャリア支援団体の活動に生かしていくことを楽しみにしています。適宜報告してください!

(リーダーズカレッジ:山嵜)

この記事の著者/編集者

信宗碧 さん 早稲田大学 文学部 美術史コース  リーダーズカレッジ リーダー 

就職活動を通して就職後のキャリアを楽しみにしている学生が少ないことに課題感を覚え、大学生に向けたキャリア支援を行うNPO法人『エンカレッジ』に加入。
納得したキャリア選択のためには視野を広げることや自分の中のバイアスに向き合うことが重要だと考え、学生に考えるきっかけを提供できる企業案件の担当するセクションのリーダーを務める。

現在10人規模のメンバーのマネジメントと支部のブランドイメージ構築に向け、活動しています。

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