Win-Winの関係は理想?現実的にどう目指す?

今月の研修:社会人が持つべき習慣(公的成功)

人間関係には6つ種類があります。自分も相手も勝つWin-Win、自分が勝ち相手が負けるWin-Lose、自分の勝ちだけを考えるWin、自分が負けて相手が勝つLose-Win、自分も相手も負けるLose-Lose、関係を持たないNo-Deal

今回の研修では、Win-Winの関係か、それができないならば関係を持たないNo-Dealを選ぶという、6つのうちこの2つだけが誠実な関係性であると学びました。

つまり相手と関係を持つときは、Win-Winでなければならないということです。しかし、初めからWin-Winの関係を目指せる相手ばかりではないこともあるでしょう。

そこで今回は、Win-WinとNo-Deal以外の4つの関係性から、Win-Winを目指す方法を考えます。自分はWin-Winのスタンスでいるが、相手がWin-WinとNo-Deal以外の4つのスタンスでいる状況で、自分がどう相手に働きかけることができるかを、考えてみましょう。

それぞれのスタンスの相手とWin-Winを目指すには

Win-Lose / Win

相手が負けても自分が勝つことを望むWin-Loseや、自分の勝ちだけを考えるWinのスタンスの人は、相手のWinを考える思いやりが足りません。まず、こちらのWinの要求を向こうに伝える必要があります。その際、こちらの要求を伝えすぎて、向こうが負けることがないようにすることに注意しなくてはなりません。そして、こちらの要求に誠実に向き合ってもらえるように努めましょう。向こうの要求には全力で応えることはもちろん、さらにこちらのことを思いやってもらえるような人物になる努力をしなくては、Win-Winの関係を築くことは難しいでしょう。

例えば、試験前に勉強を教えてほしいと言ってきた友人がいたとします。その際、こちらが自分の勉強時間が減ってしまうことに気を回してもらえないのであれば、その友人はWin-LoseやWinのスタンスの人です。そのような友人には、自分が教える代わりに、友人の得意科目については教えてもらいたいとか、過去の問題の傾向など試験についての情報を聞きたいとか、こちら側の要求をまず伝えなくてはなりません。そして友人がこちらのWinも考えてくれるよう、試験の点数が伸びるように勉強を教えることはもちろん、自分も試験勉強にしっかり取り組む姿を見せるなど、思いやりをもってもらえるよう努力をするとよいでしょう。

Lose-Win

相手を勝たせるために自分が犠牲になっても構わないというLose-Winのスタンスの人は自分のWinを要求する勇気がありません。こちらから、向こうのWinを提案してあげることが必要になります。

ここで注意点ですが、相手がLose-Winのスタンスのとき、自分に有利だと、ラッキーだと考えてはいけません。その理由として、もちろん、誠実な関係ではないものを良いとしてしまう人間性に言及することもできますが、それだけでなく、そのような相手との関係性はすぐに破綻してしまうからです。相手に負荷がかかっている場合、いつか無理が生じてしまいます。

Lose-Winのスタンスでいる人は、相手に好かれたい思いが強く、それが目的になっていることもあります。向こうにも勝ってほしいということ、向こうが勝つことで嫌悪感を抱くことはないことを伝えましょう。相手側に期待やビジョンを持たせ、成長を促せるとさらに良い関係を目指せます

先ほどの試験勉強の例で考えると、自分の試験勉強よりも相手の試験勉強に付き合ってしまう人がLose-Winのスタンスの人です。そのような友人には、友人自身の勉強時間は足りているのかを確認し、こちらが友人の勉強に付き合う時間もとりたいということなど、相手側のWinを提案すべきです。そして目先の試験のためだけでなく、お互い切磋琢磨して学習ができる関係を築きたいということを、相手側に伝えるとさらに良いでしょう。

Lose-Lose

相手を負かすためには自分も不利になっても構わない、もしくは自分が負けるなら相手も負かせたいというLose-Loseのスタンスの人は、不誠実だといえますが、そうなってしまっている原因にアプローチすることで、Win-Winの関係を目指せるでしょう。

このような人と関係を持つには、Win-Winの関係を目指していくよう説得が必要となります。こちらを負かせたいと考えている原因を解決し、良好な関係を築くことができることを示しましょう。

向こうは、こちらがWin-Loseの関係を築こうとしていると警戒して、それならLose-Loseな関係を求めてしまっていることが考えられます。そうではないことをきちんと示し、お互いが勝てるWin-Winの関係を提案しましょう。そして向こうがWinを望むような明るいビジョンと、こちらのWinを応援してもらえるような誠実さを見せる必要があります。

試験勉強の例でいうと、相手の勉強時間を減らそうと、自分の勉強時間も犠牲にして相手と遊ぶ約束をとりつけようとする人が、Lose-Loseのスタンスの人だといえるでしょう。一緒に試験でよい点数をとりたいと説得をし、しっかり勉強すれば試験でよい点数を取ることができるというビジョンを示し、自分は試験に真剣に取り組む姿を見せるなど誠実に向き合ってもらえるよう努力をすることで、Win-Winの関係を目指せるでしょう。

Win-Winのスタンスでいるために

自分がWin-Winのスタンスでいることを前提に話をしてきましたが、それも簡単なことではありません。

Win-Winの関係を目指すには、相手のWinのためにできることを考える思いやりと、自分のWinのための要求を相手に伝える勇気の二つが必要です。

相手への思いやりを持つには、相手のことを考える余裕を持つために、自分のことは自分でできる、自立・自律が必要になります。そして相手に要求を伝える勇気を持つためには、相手から応援されるに足る人物でなければなりません。どちらも日々自分を高める努力が不可欠です。

さらに、思いやりと勇気のバランスをとることが一番大切なのですが、これはとても難しいです。これはコミュニケーションの経験を積むことで身につくものでしょう。何事も経験というのは簡単ですが、質の良いコミュニケーション(お互いが誠実な関係)の経験が大事になるので、そういった意味では、自分に誠実でない相手とは関係を持たない、No-Dealを選択することも必要です。

Win-WinかNo-Dealのみが誠実な関係であるということを、今一度、最後に振り返っていただきたいです。Win-Winを目指すアプローチは必要ですが、そのために自分を消耗させては、結局Lose-Winです。No-Dealの選択肢を必ず頭の片隅に置いて、Win-Winを目指すアプローチをしましょう。

これから研修を受ける方々へ         

研修では、今回私が触れたWin-Winの関係を目指すこと以外にも、前回の研修と合わせて大きく7つの社会人の持つべき習慣について学びました。

最後に触れたWin-Winのスタンスでいるためにできることのヒントは、この研修で学んだ社会人が持つべき習慣に多くあります。日々自分を高めるために何ができるかをこの研修では学びます。皆さんも毎日成長するためにできることを知りたくありませんか?

そのヒントとなった、研修で学んだ他の多くの習慣についても、メンバーがそれぞれ考えたこと、実践していることを記事にしています。ぜひ、メールアドレスだけでアカウントを作成できるので、他の記事も見逃すことのないよう、アカウントを作成してみてください。記事を通して学べることもあるかと思います。

そして、学びっぱなしでなく、実際に行動に移すということが大切です。実践していることがあれば、ぜひ教えていただきたいなと思います。ともに成長できる人をA&PROは歓迎します。

研修で学んだこと

  • 第1の領域:緊急かつ重要、第2の領域:緊急ではないが重要、第3の領域:緊急だが重要ではない、第4の領域:緊急でも重要でもない
  • 第1の領域を小さくするため第2の領域の活動がある・第2の領域はスケジュールできる
  • 第2の領域ですべきこと:肉体、精神、社会/情緒、知性を磨く活動・Win-Winの関係を持てるよう考えるべき
  • Win-WinでないならNo-Dealを考えることが誠実
  • Win→Win-Win、Lose-Win→Win-Winとするよう動くべき(相手のためにも自分の要求を伝えるべき)
  • 医者が診断し処方箋を出すような丁寧なコミュニケーションをいつでもとれるようにするべき

この記事の著者/編集者

上野美叡 日本歯科大学・生命歯学部  

歯科クリニック開業を目指す歯科大学生。
予防歯科の考え方を浸透させ、健康に長生きできる社会づくりをしたい。
学生のうちにできる準備はしたいと考えA&PROに参加。
歯科学生プロジェクトのリーダーを務める。

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