あなたにとって、「社会人」とは一体何ですか?
2018.12.18
■今月の研修■ コーチング理論
生徒が勝手に伸びていく、ピグマリオン効果!?
今回の研修では、コーチングの鍵となる欲求のメカニズムや理論について学び、理解を深めました。また、その知識を生徒指導でも実践できるよう、生徒役・講師役に分かれてロールプレイング形式でコーチングの練習を行いました。
興味深かったのは、「ピグマリオン効果」です。ピグマリオン効果とは、例えば「あなたは我慢強い」と言われると本当に我慢強くなる、といったように、期待されるとその通りの結果を出せるという人間の性質を意味しています。
この効果は私自身、直営塾ヘウレーカで生徒指導の手法として用いた経験がありました。初対面の生徒との英語の授業で、問題を解く様子を見て「あなた、英語得意だね。英語にはプライドがあるでしょ」と伝えたところ、その後生徒は英語が武器であるという意識を持ち直し、積極的に勉強しました。その後も授業内で「あなたは英語が得意」と伝え続け、結果として試験の点数も上げることができたのです。
このエピソードを思い出し、ピグマリオン効果をはじめとするコーチングの基礎理論は、生徒指導に非常に有効であると感じました。
これから研修を受ける方々へ
あなたにとって、「社会人」とは一体何ですか?私は、特に物質的に満たされている今の日本では、「他者を精神的に満たすことができる人」のことであると思います。従って、コーチングスキルを持つ人、すなわち人間関係を通して互いの人生を豊かにする人こそ、社会に最も求められる人財なのではないでしょうか。
この研修ブログでも何度もお伝えしていますが、人を導く力、教育する力は、人間力に直結しているのです。社会に価値を提供できる人になるためにコーチングの力がいかに重要か、学べば学ぶほど痛感させられます。
研修で学べた事(キーワード)
- マズローの欲求5段階
- 欲求段階は活動領域によって異なる
- ピグマリオン効果
- マグレガーのXY理論
田村稔行 早稲田大学 基幹理工学部 情報通信学科