災害に正しく向き合えていますか?

今月の研修:災害時・緊急時の対応

毎年のように異常気象が起きています。心なしか最近は地震も多くなっている気がします。

日本は海外に比べて台風、大雨、洪水、大雪、地震、噴火、津波、土砂災害という自然災害が起こりやすいのです。

あなたは災害に対して正しく優先順位をつけることができていますか?

リーダーは災害時の対応を考える際にメンバーの安全を守る立場として注力するべき災害に労力をかける必要があります。なぜならば、そうしないとメンバーが本当は注力するべきだった災害によってどんどん危険にさらされていくからです。

災害は万が一では起こらない

よっぽど起こらない状況をさす言葉として『万が一』という言葉があります。

もし言葉通りに万が一を1/10000と捉えるのであれば、災害は万が一では起こりません。実際に私の地域で今後30年以内に震度6強以上の地震に見舞われる確率は33.1%だそうです。万が一どころか”三が一”なのです。(こちらのリンクで市町村別に確率を求めることができます。)

しかし場合によっては1/10000の災害もあるでしょう。

例えば、海がない埼玉県においては津波が来る可能性は万が一以下になりそうですね。

以上のことより、災害時・緊急時と言っても、明確に向き合うべき緊急事態の優先順位が存在することが分かります。

正しい優先順位をつけるには

緊急時となりうることをあげると上記に挙げた自然災害に加えて、火事、テロ、心臓発作、食中毒、スズメバチ……とキリがありません。全てに完全に対応することは不可能と言っても過言ではないでしょう。

ではどうしたらいいでしょうか。

被害が大きく予測不能な緊急事態こそ事前に向き合う意味があると考えたため私は

  • 被害に遭う確率が高いこと
  • 事前に予測が難しいこと

という2つの切り口で優先順位をつけるべきだと考えます。

結論を書くと、私はこの2つの切り口で考えた際に、地震が一番優先度が高い災害であると考えます。

①被害に遭う確率が高いこと

私は被害に遭う確率が高いものは優先的に訓練するべきだと考えます。

大雨や台風というのは今後30年で発生する確率がほぼ100%ではありますが、被害に遭う確率は250分の1の0.4%になります。一方東京であれば20%以上の確率で震度6弱以上の地震の被害に遭うのです。震度6弱とは固定していない家具の大半が倒れ、窓ガラスが割れることもあるのです。そう考えてみると地震は被害が出る確率が極めて高い災害と言えるでしょう。

被害に遭う確率が高いものがそのまま私たちにとっての脅威でもあるため、データに則って感覚ではなく、実際の数値で考えることが重要です。

地震調査研究推進本部地震調査委員会全国地震動予測地図2020年版 地震動予測地図の手引編・解説編より引用

②事前に予測が難しいこと

もう一つの切り口で、事前に予測できるかどうかというのも重要な要素だと思います。例えば、大雨や台風は現代の技術で前もって予測と対策を行うことができます。この場合は緊急時が起こらずともマニュアルを見たり事前に連絡網を回したりするなどで、被害を抑えることができます。しかし反対に地震や噴火は予測が難しく、避けられないことが多いです。なので緊急時に備えて訓練する意味があるのだと思います。

気象庁 台風進路予報(中心位置の予報)の年平均誤差の推移より引用

どれだけ我がこととして捉えられるか

私は災害の事実にどれだけ向き合い、我がこととして捉えるかというところが大切であると考えます。

実はこの記事の下書きを執筆するときに、正しいデータを元にした記事になっていないことに気づきました。つまり、私自身もこの記事を書いてはじめて災害に対して事実と向き合わないずに感覚で捉えていたということに気づいたのです。それでは災害時にメンバーの安全を守ることはできません。

更に調べてみると地震には周期があり、まさに今起きてもおかしくないという状況であることもわかりました。

事実に向き合ううちに地震が恐ろしくなり、4月から住む物件ではハザードマップと照らし合わせて地震被害のリスクが低い場所から物件を探しています。

私は緊急時・災害時の対応を学んで終わりではなく、緊急時・災害時を事前に想定できる人間を目指します。

これから研修を受ける人へ

A&PROでの避難訓練は学校ではやらないような実践型の避難訓練でした。私は社会人になる前にこのような命に関わる研修を受けることができたことを本当に良かったと思っています。災害がいつ起きてもおかしくない日本だからこそ、皆さんにもぜひ受けてほしいと思う研修です。

研修を受けて学んだこと

・緊急事態の対応は手順を踏む
緊急事態はパニックに陥りがちで、そのときに一度にたくさんのことをやろうとするとより焦ってしまう。まず安全確保、安全確認、状況把握のステップを着実にこなすことが大切。

・緊急事態の発生確率を科学的に考えて優先順位をつける
緊急事態の可能性をあげたらキリがない。発生確率を把握し、被害の大きさなども考慮して優先順位をつけることが大切。

・目の前の生徒、顧客だけでなく、その先にいる保護者や関係者のことを考えた対応を取る
事件は現場で起こっているが、そこだけ対応できてれば良いというわけではない。現場を任せてもらっている事による説明責任があるため、そこに対しても対応しなければならない。

この記事の著者/編集者

中都智仁 早稲田大学 教育学部数学科 

早稲田大学在籍。サークルとバイトだけの大学生生活を送っていたが、コロナ禍になり自分のキャリアを見つめ直し、ビジネススクールに入校。
『もっと早くからキャリアを考えればよかった』という後悔からキャリア支援団体のen-courageで早稲田生のキャリア支援をしている。1、2年生向けのイベントを企画する部署のリーダーを務めたり、メンバー採用の最終フェーズの担当者を務めたりしていた。
メンバーの成長を促進する一流のリーダーになるべく、リーダーズカレッジに参画。

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