最後まで成し遂げるために、まずは自分の考えを手放してみる。

クレド9. 最後まで成し遂げる

中途半端な仕事を拒み、期待以上の成果を上げ、信頼を積み重ねます。自己流に固執せず、業務プロセス、報連相、守破離を積極的に取り入れ、堅実・大胆にプロジェクトを成し遂げます。

これまで、あなたは何かを最後まで成し遂げた経験はありますか。
様々な活動をするにあたって、振り返る段階のときに「ある程度できたから」「学べたから」と結果を度外視し、自己満足して終わらせてしまった経験はないでしょうか。
この記事では、私の経験談を通して「最後まで成し遂げる」ために必要なことについて考えていきたいと思います。

目的を明確にすること。そして、初めは自己流にしがみつかないこと。

最後まで成し遂げるために必要なことの一つは、目的を明確にすることではないでしょうか。特に、仕事をするときには、「自分が」成果を出すことももちろん大事ですが、あくまで「誰にどんな価値を与えるか」といった目的をいつも据えておくことが大切だと思います。

それから、初めは自己流を手放すことも大切だと思います。特に、初めて取り組む活動に関しては、既にできている人やお手本となる人をまずは徹底的に真似してみるのも良いのではないでしょうか。最初から自分の味を出そうとしてしまうと、かえってチームに迷惑がかかってしまうこともあります。

私は昔バレエを習っていたのですが、その発表会で自己流に固執してしまった経験があります。ある曲目で、センター(最前列の中央で踊る人のこと)を任されたときのことです。目立つポジションのため、「沢山練習して絶対成功させよう!」と意識高く臨みました。何度も鏡の前で練習し、「この表現方法が良いのではないか」と自分なりに工夫していた箇所(手の動かし方や雰囲気)がいくつかありました。後日流し稽古(初めから終わりまで本番のように踊る)のテープを観てみると、自分が悪目立ちをしていることに気づいたのです。曲目の完成は、曲と雰囲気とメンバーが作品として一体になっていることにあり、さらに言えばその一体感を持ってお客さんを感動させることにありました。しかし、目の前の自分の動きの練習に手一杯で目的を明確にしていなかったために、自分が良いと思うものに固執してしまったのです。

上手くなりたいと思う気持ちに任せ、沢山練習していたのは間違っていなかったと思います。しかし、その努力の方向性がチームのゴールに沿っているかどうかも、考えるべきだったと思います。今考えてみれば、お手本というのはそこら中にありました。先輩たちの過去の上映作品を見返して真似することもできたはずですし、インターネットでも様々なバレエの作品が公開されています。

上記の例のように、目の前のことだけを追って手一杯になってしまうと、どうしても視野が狭くなってしまいます。一生懸命一つのものごとに向かうことは非常に大切ですが、物事を始める前にはいつも目的を明確にすることを習慣づけるだけで格段に結果が違うのではないでしょうか。また、活動しているうちに目的がわからなくなってしまった時には、一度立ち止まって、誰にどんな価値を提供するのかを考える時間を持っても良いのではないかと思います。

ものごとは、始めることは簡単ですが、最後まで成し遂げることはとても難しいです。それに、「これさえあれば!」という特効薬のようなものもありません。だからこそ、目的を設定してお手本を地道に真似ていくことが最適解なのではないでしょうか。

これからどう活かすか

熱を入れて活動しているときほど、目的を忘れてしまうことは少なくありません。今こうして記事を書いている時も、自分の表現や書きたいことにこだわりすぎてしまうことがありますが、「目的は何か?」を常に自分に問いかけていきたいと思います。
また、たくさんの人と関わって仕事をすることが増えるほど、目的ではなく目の前の目標にとらわれてしまう瞬間もあります。一部分(目標)でしかないのに、まるでそれがすべて(目的)のように大きく見える活動場面が増えるからです。そういったときにこそ、枝葉の部分で時間を浪費してしまうことのないように、目的をいつも意識できるようにしようと思います。

この記事の著者/編集者

向井七海 早稲田大学 文学部  

小学生の頃からずっと世界平和を目指しています。平和を考える中で哲学に惹かれ、高校時代ドイツに留学。そこでシリア難民に出会ったことをきっかけに、大学では中東・イスラーム研究コースに所属。多文化共生や日本語教育を学びながら、大小問わず「平和をつくりだす」ことを目指して活動しています。

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