自分の本当の弱さに気づいた2日間

研修を通じて気付けたこと、今後に役立てられること

基準化、数値化を行い、自身達の取り組みを振り返る

私は本研修に参加する前、自身やチームの取り組みを振り返った際、その出来具合を成功か失敗かでしか判断を行わない、もしくは自身達の肌感覚でしか達成度の採点を行わないといったことが多かった。

しかし、本研修を通し、客観的な目線からも判断できる基準を設け、数値化を行うことで、自分たちの取り組みにおいて何が達成できており、何が達成できていないのかを、より具体化して捉えることができるようになった。同時に、客観的目線から他者との比較が可能となり、成功体験に再現性を持たせること、そして失敗の原因とその具体的な改善策の発見がよりスムーズに行えることに気付かされた。

だからこそ、今後は自身の所属する団体において、達成度の基準化、数値化の意識をチーム全体で共有しながら目標に向かって取り組み、より継続的なチームの成長促せるリーダーとして活躍したい。

情報の伝え手に対し、単なるオウム返しではなく、異なる表現を使ったダブルチェックを行う

以前までの私は、他者から口頭で情報を伝えられた際、実際に自身が認識した情報に間違いがないかを確認しようと意識していたものの、聞いた言葉を単に繰り返して確認を取るのみで終わらせてしまうことが多かった。

しかし、本研修での取り組みを通じ、自身が伝えた情報をただ繰り返して確認を取り続けた結果、最終的に互いの認識していた事柄に数々の齟齬が発生していることを体感させられた。そして、より正確な共通認識を図るためには、単なるオウム返しではなく、表現方法を変えたうえでの確認作業が必要となることを実感した。

だからこそ、今後私が他者から受け取った情報を確認する際は、この表現を変えて尋ね返すダブルチェックを常に意識し、より細部までの共通認識を図れるよう意識したいと思う。

短期的な相手への優しさではなく、長期的な相手の成長に目を向け、相手にとって嫌なことであったとしても誠実に向き合う

今まで、私はチームで活動する経験が何度もあったが、チームの雰囲気を悪化させたくないと考え、メンバーが言われてマイナスな感情になってしまうような改善点や欠点に関しては触れずにいることが何度かあった。

しかし、本研修を通し、本当に相手の成長を思うならば、たとえ相手がその瞬間マイナスな感情になろうとも、その潜在ニーズにまで意識を向け、その人の課題に対して誠実に向き合い続けることが重要であると実感させられた。

だからこそ、今後は、私がリーダーとして率先してメンバーの成長を促すため、短期的な優しさを見せるのではなく、相手の長期的な成長に目を向け、相手の潜在的な課題に向き合い続けたいと感じた。

研修参加前後での心境の変化、研修講師やA&PROメンバーへのメッセージ

2日間、研修を開催し、私たち学生に数々の成長の機会を設けてくださった森口様、そして様々な場面で私たちのサポートをしていただいたA&PROの皆様、誠にありがとうございました。

私は本研修に参加する前、自分自身を、「他者の気持ちを意識できており、相手を思いやった行動ができる人間である」、「他人との信頼関係を築ける人間である」と思い込んでいる節がありました。

しかし、本研修を通し、相手と長期的に付き合いたいと思ってもらう、本当の意味での「信頼」を築くためには、積極的に相手との約束を守り、それに向けて相手の顕在ニーズだけでなく潜在ニーズにまで目を向け、相手が嫌だと感じるようなことでも、誠実に向き合い続けていくことが重要であると学ぶことができました。実際、研修当初は自身の本当の弱みに対して向き合うことが多く、一時的につらく感じるような場面もありました。しかし、その経験をしたからこそ、自身の弱さから逃げず、正面から向き合うことができ、様々な課題点への気づきやその解決に向けた改善に取り組めたと身を通して感じています。

今後は、私自身も、相手との短期的な関係に目を向けるのではなく、皆様のように相手の成長に目を向け、長期的な信頼を築ける存在になれるよう、上記の事等、本研修で気付かせていただいたことを常に忘れず、活動していきたいと思います。2日間、本当にありがとうございました。

これからリーダーシップゼミを受ける人へのメッセージ

「自分自身リーダーになりたいけどリーダーになるためには何ができればいいのだろう」、「今の自分は周りを引っ張るうえで何ができていて、何が足りないのだろう」と考えたことはありませんか。

本研修は、そんな人たちにとって非常に多くの気づきを与えてくれる研修だと思います。特に本研修は、知識を吸収して「学ぶ」だけでなく、吸収したことを実際に発散する実践を通して「学ぶ」ことが要求される場面を幾度も体験することができ、一般的な講義などを経て得る、インプットによる「学び」に加え、アウトプットによる「学び」を得ることができます。自分自身に向き合い、そのうえで周りに価値を与えることのできる人間しかリーダーになることは出来ません。より信頼され、より周囲と成長できるリーダーになりたいと考えている大学生の方にぜひ参加して欲しいと思います。

推薦してくれた方へのメッセージ

白石知朗さん

この研修に推薦してくださりありがとうございました。当初は、研修という場に緊張感を覚えていたとともに、本当に2日間だけで新しい気付きが得られるのか不安に思っていました。しかし、実際に参加してみると、常に自分自身と向き合う環境を与えてくださり、リーダーを目指すうえでの自身の本当の弱さについて気づきを得ることができました。また、気づいた直後から実践を通してその改善策に取り組むことで、今まで体験したことがないほどに自身を成長させることができたと感じました。

まだまだ課題点も多く、学ぶことも多い自分ですが、たまに力を貸していただきながらも、白石君に置いて行かれないよう、走り続けていきたいと思います。今後とも、よろしくお願いします。

研修を通じて学んだこと

  • 情報の伝えてに対し、単なるオウム返しではなく、異なる表現を使ったダブルチェックを行う
  • リーダーこそ、自身の弱みに向き合い、思考する
  • より説得力のある意見に従う
  • あらゆる仕事がコミュニケーションに結び付くと豊かになる
  • 信頼の積み重ね・自信の積み重ねがなぜ重要か
  • 知恵を使い、手段の幅を拡大する
  • 基準化、数値化を行い、自身達の取り組みを振り返る
  • 概念化により、情報を聞き手にイメージさせ、共通認識を高める
  • 他者の人的資源、時間的資源をいただいていることを忘れず、COPQの最大化を常に意識し続ける
  • SMART+Cを意識した目標設定を行うことで、机上の空論では終わらせず、チーム全体で動く道を明確化できる
  • 挨拶を誠実に行うことで、自身が準備できていることを相手に伝える
  • 常に相手の状態を確認しながらコミュニケーションをとり、聞き手側が伝え手側の情報を理解できているかを意識する
  • 責任を果たすために権限をもらう際には、約束事としての義務を確実に果たす必要がある
  • 他者との関係構築にあたっては、相手への同情ではなく、共感を意識する
  • 目標達成を評価するのではなく、達成までの具体的な取り組み、誠実な姿勢を評価する
  • 短期的な相手への優しさではなく、長期的な相手の成長に目を向け、相手にとって嫌なことであったとしても誠実に向き合う

この記事の著者/編集者

小黒哲寛 早稲田大学  

するとコメントすることができます。

新着コメント

最新記事・ニュース

more

タスクには明確に優先順位が存在し、正しい優先順位でタスクに向き合うことが締め切りへの余裕につながります。緊急度と重要度のマトリックスを用いて改めてタスクへの優先順位をつけることを意識したいです。

大庭彩 1Picks

皆さんがリーダーを務める組織にはMVVやスローガンと言ったメンバー全員が認識している「共通目標」はありますか? そして、今その「共通目標」を何も見ずに口ずさむことができますか? もし、一度決めたことがある共通目標が形骸化してあまり浸透していない場合は私と同じ苦悩を経験するかもしれません。

大庭彩 1Picks

たとえ意見が対立しても、プロのコンサルタントやコーチは相手を導くことができる。 基礎1~3を通じて、科学的なメカニズムから築き上げた実践型コーチングについて、ロールプレイを中心に活用方法をトレーニングしていきます。 現場の活動と有機的に結びつける知恵と、今後のプロジェクトに活かす行動力。 これらを大切にするリーダーのための研修です。

たとえ意見が対立しても、プロのコンサルタントやコーチは相手を導くことができる。 基礎1と基礎2を通じて、科学的なメカニズムから築き上げた実践型コーチングについて、ロールプレイを中心に活用方法をトレーニングしていきます。 現場の活動と有機的に結びつける知恵と、今後のプロジェクトに活かす行動力。 これらを大切にするリーダーのための研修です。

「自分と仕事をしたいか」と思われているかどうかは他者の言動を大きく変化させます。相手方の時間を頂いているという認識があなたの評価を変えるでしょう。適切な準備を行うことで周囲と豊かな関係性を築きたい方に必見の記事です。

大庭彩 香山 渉 谷口 宗郁 3Picks

たとえ意見が対立しても、プロのコンサルタントやコーチは相手を導くことができる。 基礎1と基礎2を通じて、科学的なメカニズムから築き上げた実践型コーチングについて、ロールプレイを中心に活用方法をトレーニングしていきます。 現場の活動と有機的に結びつける知恵と、今後のプロジェクトに活かす行動力。 これらを大切にするリーダーのための研修です。

「周りの声を意識して思っていることを伝えられず、自分だけが辛い思いをしている...。」「それもあって、周りに対して愚痴が溜まっている...。」この悪循環を引き起こすコミュニケーションを、A&PROではPassive(受身的)なコミュニケーションと捉えます。そして悪循環を解決させるには、「Passive(受身的)」を「Assertive(自己主張的)」へ変容させていくことが重要です。

矢後慶樹 前田佳祐 大庭彩 3Picks