「プラスα」は人の為ならず!?
2020.02.16
視点を変えれば新たな気付きが!
■今月の研修 リーダーシップパワー理論
今回の研修では、リーダーシップパワー理論について学び、その中で他人に影響力を行使する上での6つの武器について学びました。私自身約1年前に同じテーマの研修を受けましたが、部下としての視点から考え直すことで、また新たな発見がありました。
それが「影響力の武器6つ」の中の1つである「返報性の原理」についてです。人は、誰かから何かしらの恩恵を受けた際、相手に何かお返しをしないと申し訳ない、という感情を無意識に抱く傾向にあります。これが返報性の原理です。例えば皆さんは、コンビニのトイレを借りた際、何か1品購入しなければ店の人に悪いな、と感じたことはないでしょうか。これがまさしく返報性の原理が現れたケースです。そして私は、「部下が上司に対して、この返報性の原理を上手く活用して行動することが、部下自身の成長機会の獲得につながる」という学びを得ました。
ここで読者の皆さんに勘違いをしてほしくないのは、「部下として上司に媚を売る」こととは全く異なるということです。また、部下が上司を「利用する」こととも異なります。大切なこと、それは、上司から任された、あるいは部下自身が日々実施している仕事にプラス α の価値をつけることです。単に資料をまとめるだけでなく、自分なりの分析を加えたり、在庫管理を任された際、そもそもの在庫数の基準の最適化を提案したり、、。想像力を働かせれば、できることは格段に広がります。
そしてこうした1つ1つの積み重ねにより、上司からの信頼が高まることで、新たな仕事に関わるチャンスが拡大するのではないでしょうか。もちろんこうしたケースでは、上司に「何か返さないと申し訳ない」という感情は一般的にありませんので、冒頭で記載した返報性の原理そのものとは若干のズレがあるかと思います。しかし本質の、こちらが何かを受け取った相手には何かを返す、という面では共通しているのではないでしょうか。
まさしく、「プラス α 」は人の為ならず、ですね!!
追記:今回の記事のキーワードである「プラス α の価値」については、以下の本記事でも取り上げていますので、ぜひご覧ください!!
これからこの研修を受ける人へ
先ほどもお伝えした通り、今回の研修は自分にとって2回目でしたが、前回とは異なる視点からまた新たな発見を得ることが出来ました。皆さんもこの研修を受けた際は、自分とは違う、また新たな気づきを得ていただけたらと思います!
研修で学んだこと
- 影響力は、相手の心の中に生じるものである
- 返報性の原理
- コミットメントと一貫性
- 人は社会的証明・好意・権威・希少性のある相手から影響を受けやすい
木藤 大和