連載ビジネス基礎研修 -実体験に結びつける-

『機会損失』の観点から、仕事の質を高める

今回の研修:社会人が持つべき習慣(基礎2)

無駄だと認識していない、無駄な時間!?

 今回の研修では、COPQ(Cost of Poor Quality)つまり、質の悪いサービスによって生じてしまう無駄なコストにはどんなものがあるか、ネジ1本の不良箇所が見つかったエアコンを具体例にして考える場面がありました。

 こうした今回の研修の中で最も印象に残っているキーワードが、機会損失です。ここでの機会損失とは、一般にビジネス用語として使われる際の、「利益としての儲け損ない」ではなく、何らかの原因により業務が滞り、新たに時間的なコストを割かなければならない状態と捉えます。例えば、電車の遅延によりオフィス到着が1時間遅れた場合、その1時間で実施することができた業務が未完了となります。このとき、その業務実施のために1時間の機会損失が生じた、と言えます。そして今回の記事では、こうした機会損失の中でも、自分自身が機会損失だと実感しにくいケースについて考えていきたいと思います。振り返ってみて機会損失だと自分が感じるケースに共通しているのが、準備段階で視野が狭まり、関連分野にまでアプローチできていなかった、ということです。以下に具体例を挙げさせていただきます。

 自分は以前、A&PROの1day就業体験の参加者の方が記入するアンケートの改訂に携わらせていただき、最終的に改訂版を形にすることができました。しかしその過程を振り返ってみると、上司との打ち合わせの中で、自分の準備不足を実感する場面がありました。 この改訂は、参加者一人ひとりの生の声をより一層引き出すアンケートを作ることを目的にしていましたが、そこに集中するあまり、細かなレイアウト・1つ1つの単語の取捨選択等、アンケート全体の質の向上にまで目が向けられていませんでした。結果として新たな議論の末、改良することになった部分のために、打ち合わせ後さらに自分で時間を使うことがありました。

 もちろん、アンケートの質を上げるための新たな改善点が見つかった、という捉え方をすることもできます。しかし打ち合わせ前の段階で、元々議論されていなかった部分についても思考を巡らし、場合によっては改善案を持って打ち合わせに臨んでいれば、打ち合わせ後の時間を他の目的で活用できたのではないかと、“事後的”に感じました。つまり、打ち合わせ前の準備で片付けられたかもしれない仕事が発生し、その後時間的な機会損失が生まれてしまったのです。

 そしてこうした一見実感しにくい機会損失をなくすためにできることが、準備の段階で「見落としていることはないか」「まだ他に考えることはないか」と自分自身に問いかけることだと考えます。先程の例のように、新たな改善が仕事として発生した際、機会損失とは特に感じず、ごく自然にアンケート改訂のために時間を使っていた自分がいました。しかしこれでは自分自身の成長は止まってしまいます。削減できた時間はないか振り返る癖も大切ですが、それ以上に上記のような、仕事をしているその瞬間の自問自答が効果的なのではないかと思います。

まだこの研修を受けていない方へ

 学んだことを自身の経験に紐付けて捉え直すことは、想像以上に難しいことです。この点に関して、直営塾ヘウレーカには、学んだことを自分自身の経験の中で振り返る、そして実践する環境があります。学びと行動を連動させる貴重な経験を学生時代に経験したい方、ぜひ1度この研修に参加してみてはいかかでしょうか!

研修で学んだこと

  • 不良品による総コストは、目に見えるコストの3倍から5倍にもなる
  • Win-Winを考える
  • 理解してから理解する
  • 相乗効果を発揮する(妥協するのではなく、第3の案を考える)
  • 刃を研ぐ(自己の能力を肉体・精神・社会/情緒・知性の4つの視点から向上させる)
  • BSC (Balanced Score Card)の 4つの視点『財務』『顧客』『内部業務プロセス』『学習と成長』

この記事の著者/編集者

萩原 佑太 早稲田大学 基幹理工学部  

大学・学部:早稲田大学 基幹理工学部  部活:硬式野球(高校)先輩の中には甲子園でノーヒットノーランを達成した投手も!  サークル:硬式テニス(今年で63年目を誇る、日本最古のサークルに所属。)  趣味:カラオケ、ラーメン屋巡り、野球観戦(こだわりは太陽の下で楽しむ屋外球場!)  アルバイト:個別指導塾講師、引っ越し  その他の活動:Nexus(大学生の今から、社会で活躍するための基礎を学んでいます!)

この連載について

ビジネス基礎研修 -実体験に結びつける-

連載の詳細

頭で理解するだけでは不十分。参加者自ら実践し、習慣化するまで責任を持つ30の研修プログラム。各クライアントの課題・ニーズに合わせて個別に設計。

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