One to oneマーケティングを大学生活に活かす

今月の研修:サービス理論(基礎2)

One to one マーケティングという言葉を聞いたことがあるでしょうか。顧客満足度を上げ、顧客と共に成長していく組織を作るためのマーケティングです。

One to one マーケティングは企業と顧客間で使われることが多いですが、大学生活にも応用することが出来ます。

前半ではOne to one マーケティングについて説明し、後半では就職活動での活用方法を紹介します。

One to one マーケティングとは

One to one マーケティングは顧客満足度を上げ、顧客と企業との間に強い繋がりを作り、顧客内シェアを拡大するマーケティングです。マスマーケティングがサービスを作った後に顧客を集めるのに対し、One to one マーケティングでは顧客に合わせサービスを作っていきます。

サービスが単一でなくなるため手間は増えますが、顧客満足度を上げることが出来るのです。

One to one マーケティングは身近なところにあります。例えば音楽アプリのプレイリスト。歌を聴くためにスマホのアプリを利用している方も多いと思います。何曲も歌を聴いているうちに、あなたにおすすめのプレイリストが作成されたことがあるのではないでしょうか。これも One to one マーケティングの一つです。

音楽アプリはあなたが過去に聴いた歌に似ている歌や、同じ作曲家の歌をプレイリストにまとめてくれます。人により聴く歌も異なるため、一人ひとりの顧客に合わせたプレイリストを作成しているのです。

既に存在するパーツ(歌)を組み合わせ、顧客に合わせたサービス(プレイリスト)を作成しています。このようにパーツを組み合わせてサービスを提供することをカスタマイゼーションと言います。

今いる顧客を大切に扱うことが次の顧客に繋がる

One to one マーケティングは理にかなったマーケティングだと言えるでしょう。上で述べたように顧客に合わせた最適なサービスを提供することで、顧客満足度を上げます。それに付随し、新たな顧客の獲得が出来るからです。

人は本当に感動したとき、その感動を他人に伝えたくなる性質を持っています。顧客に感動を与えることで、良さが広まりやすくなるでしょう。

先ほど例に挙げた音楽アプリは、お気に入りの歌を見つけるうえでとても役立ちます。今となっては当たり前の機能ですが、初めてこの機能に触れたときは感動したのではないでしょうか。私も初めてこの機能に触れた際はなんて便利なんだろうと感動し、周りの友人に紹介したいと感じました。

このような感動を顧客に与えられたのは顧客にとって便利な機能を本気で追及したからでしょう。

一人一人の顧客に本気で向き合うことが市場シェアの拡大に繋がり利益になる

これがOne to one マーケティングの特長の一つです。

身の回りの人々を大切にする

One to one マーケティングは企業と顧客の間でしか成り立たないと思われがちですがそのようなことはありません。ビジネスだけでなく、就職活動などの場面においても利用することが出来ます。中期プロジェクト型インターンのようにディスカッションなど日々の積み重ねを通じ、自分を理解してもらう機会があると思います。その際に、One to one マーケティングが使えるのではないでしょうか。

私の考えるOne to one マーケティングの本質は自分の価値を相手の中で高めることにあります。目の前にいる人に対し誠実に対応していくことが自身の評価を上げ、より豊かな人間関係の構築に繋がるのです。

身の回りの人々に感動を与えられる対応をしていく

これを続けることがセルフブランディングになります。

One to one マーケティングでは顧客情報を基により良いサービスを提供します。同様に、セルフブランディングを行うためにも相手を知ることから始めるべきです。相手の欲求を読み取り、それに合わせ対応を変えます。感動を与えることで相手にさらに情報を与えたいと感じてもらうことが理想的です。

プロジェクト型インターンであれば、チームで課題をこなす場面もあるでしょう。チーム目標を決めることや役割分担を決めることなど大切なことはいくつもあります。しかしそれらの土台にあるのは相手を理解することです。メンバーの強みを聞き出し、相手に合わせた適切な仕事に割り振るなど、メンバーを大切に扱うことで自分の価値を高めていくことが出来ます。実際にサービスを提供しているわけではありませんが、One to one マーケティングの考え方を用いることでより良い活動をすることが出来るようになるでしょう。

私は、A&PROにおいて自分自身をブランディングすることを目標としたセルフブランディング研修に参加中です。この研修の中において、さらには日々の生活の中において、自分がどのような人間なのか口で訴えるのではなく、誠実な行動を繰り返すことでセルフブランディングしていこうと思います。

これから研修を受ける方々へ

研修内では、マスマーケティングと比較することでOne to one マーケティングの特徴を捉えます。その後自身の抱える問題を、One to one マーケティングの特徴を基に、解決できないか検討します。

学んだことの応用方法を研修内で考え、机上の空論で終わらせることなく実行可能な状態にする

これがこの研修の大きな特徴だと思います。新しい知識だけでなくその活用方法まで考えたい、そのような方にお勧めの研修です。

研修で学んだこと

  • マスマーケティングとOne to one マーケティングの違い
  • 顧客内シェアの拡大が目標
  • 顧客に合わせサービスを提供するためにはカスタマイゼーションが有効
  • 顧客との学習関係を築くことがカギになる

この記事の著者/編集者

長谷川拓志   

東京都出身。高校時代はハンドボール部に所属していました。大学に入ってからはバドミントンサークルに所属しています。趣味はスノボや山登りなど、自然に触れながら体を動かすことです。毎回の研修で得たものを実践し、価値ある記事を作っていきます。

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