今を全力で生き、他者還元のために学び続ける
2022.05.13
プロフィール
名前 : 本田花 (ほんだはな)
大学・学部 : 早稲田大学 文化構想学部 文化構想学科 4年
ゼミ :
- アジア・グローバル研究ゼミ
昨年は日韓関係を考える身近な場づくりとして、ミュージアム展を企画しました。日韓問題をより身近なものに感じてもらい、政府やメディアだけでなく、一人ひとり想いが国際関係改善に寄与できるようになればと思い、日々研究と実践を重ねています。
大学生活での主な活動 :
- キャリア支援団体 en-courage 早稲田大学支部 運営
- 国際交流支援団体 大学生ボランティア
- 早稲田大学マスコミ研究会:フリーペーパーの作成
これまでの就業経験 :
- イタリアンレストランのホールスタッフ
イタリア料理界の重鎮、片岡護シェフがオーナーである、イタリアンレストランのホールスタッフとして働いています。季節の食材やお客様の嗜好を勘案して、柔軟に料理の提案ができるなど、自分らしい接客ができる環境でやりがいを感じています。
- 日本経済新聞社政治部の事務スタッフ
高校生の頃からマスコミの現場に興味があり、事務スタッフとして働いています。新聞が出来上がる過程を最前線で見ることが出来、作成過程を理解し先回りした視点で、事務としてサポートすることにやりがいを感じています。
出身地 :
- 東京都浅草
雷門から徒歩10分の、観光地のど真ん中に住んでいます。小学生の時には、サンバカーニバルにフラッグを振りながらダンスをして参加したり、三社祭を楽しんだりと、昔から下町っ子として生活しています。
趣味 :
- 文章執筆
小学校の時から、本を読むことと文章執筆が好きでした。特に高校生の時には、小論文や新聞部での学校新聞の作成などで、文章執筆に熱中していました。友人が私の文章で新たに気づいたことを伝えてくれる瞬間が何よりもやりがいで、今でも文章を書くことは楽しく、自身の武器として位置づけたいとも思っています。
- ダンス
小学校でジャズダンススクールに通い、中高でダンス部に所属し、活動していました。その中でも印象的なのは、小学生低学年の時に、母からの勧めで発達障害がある方たちと一緒にダンスをしていたことです。この経験の中で、障害も誰もが持つ個性の一つで、人それぞれ違いがあって当たり前、むしろ違うからこそ一緒の場や活動を共有することが楽しいのだと幼いながらに感じていました。それは今なお、自分の価値観に大きな影響を持っています。
私の経験談
恩師との出会い ”無気力からの脱却”
中学生までの私は勉学・部活動など全ての活動に無気力で、成績も最下層として、周囲に心配される日々でした。ですが、中高一貫校だったため、その状態のまま高校に進学してしまいました。それでも、私の無気力さを心配し、毎日根気強く声をかけて下さり、本気で向き合ってくれる先生方のおかげで、自分も自身に向き合わなければいけないと、段々と危機感を抱くようになっていました。そんな時に出会ったのが、人生の恩師である現代文の先生でした。
その恩師は、私が新聞部で書いた小さな記事を見て、「ぜひこの内容を発展させて、大きな記事を書かないか」と、強く背中を押して下さりました。その時の、恩師の真っ直ぐな目と情熱に心を動かされた私は、忘れかけていた、”学び、文章で表現することの楽しさ”を思い出し、文章執筆というものを通して“自分の可能性を広げる”ことに挑戦することにしました。(これ以降、恩師が毎月10冊ほど本を貸してくださり、その本を糧に記事や小論文を書き続け、恩師に添削して頂いては、学校内外のコンクールに出し続ける高校生活を過ごすようになります)
この恩師との出会いがきっかけで、私は自分の可能性を信じて、努力し、挑戦し続けることの大切さを初めて実感しました。それからは、“自分の可能性を広げるために、今を全力で生きる”ことを大切にするようになり、文章執筆に限らず、勉学や部活動に強い当事者意識を持って本気で取り組むようになっていきました。
志の変化 ”自分の可能性を広げ、他者に還元したい”
そして、物事に本気で取り組むことを大切に出来るようになった私は、さらに自分の可能性を広げる素材を集めたいと思い、高校2年生の時に、国際交流のサマーキャンプに参加しました。このサマーキャンプは、全国の中高生と日本に来日している留学生が交流する3泊4日の異文化交流の機会でした。(後に、この団体を運営する大学生ボランティアとして活動することになります)
ひと学年130名の小さな女子校に通っていた私にとっては、このサマーキャンプでは、普段の生活では出会わない同世代の人と交流する初めての場でした。自分の生きている世界がいかに狭く、逆に自分の可能性はいかようにも広げられるのだと、強く実感するかけがえのない経験をしました。また、このサマーキャンプをきっかけに、受験生向けに学校説明会を企画したり、新聞部で新規の取材企画を立ち上げるなど、”人との出会いを原動力に自分の世界を広げたい”と思い、恐れず挑戦できるようになりました。そして、このサマーキャンプは、有志の大学生ボランティアが1年かけて準備し、運営していると知った時、自分の経験を周囲に還元できる人に強い憧れを抱くようになりました。
リーダーとして、他者還元を支える側としての苦悩
そして大学生になり、私は高校2年生の時に参加した既述の国際交流のサマーキャンプを行う団体の、大学生ボランティアとして活動するようになりました。そして、大学3年生になると、そこで活動する学生ボランティアを統括する一つの支部の学生代表を務め、学生支部全体の事業管轄を行いました。
しかし、コロナ禍で中高生の留学が大幅に縮小され、思い描いていた事業は実現不可能でした。それでも、特に自身が参加していた国際交流のサマーキャンプを、対面で行うことは不可能でも、消えてほしくない、いつかコロナが収束した時に必ず開催してほしい、という声が多くあがりました。そこで、私はサマーキャンプの運営経験を、運営側であるボランティアスタッフ内で継承することを目的に、コロナ禍になってから初の対面事業を企画することを決意しました。
ですが、組織全体としても、対面事業の実施判断基準が確立されていない上に、私も含めた事業のチームメンバーと、本部の社会人の方々のコミュニケーション不足が原因で、共通認識が確立できないまま事業が進んでいってしまいました。その結果、当日2日前にオンライン開催に切り替えるという、準備不足が目立つ事業になってしまい、代表として後悔が残る終わり方になりました。
それ以降、上記の団体に限らず「他者に価値を提供したい、還元したい」という想いを実現するには、自身のリーダーシップに向き合い、組織を支えられるような経験と知見を持った人間になるべきだと、強く感じています。
私の志
今を全力を生きることで、全幅の人生を。
現在、キャリア支援団体であるen-courage 早稲田大学支部で、コアサービスであるキャリア面談を設計する部署のリーダーとして活動しています。その中でも特に
- 常に学びや気づきを言語化し、他者に還元できるための知見を貪欲に得ること
- 自身のリーダーシップに向き合い続けること
の2点を意識して活動しています。
(A&PROでの、毎週の研修という学びの場に参加したことも、他者に還元できるための知見を一つでも多く得たいという想いが原動力です)
そしてen-courageという場は、自らが楽しんで全力になれる相手(顧客)と仲間に恵まれた最高の環境であり、私の志を体現する一つの場でもあります。
“他者に還元出来る知見や経験に溢れた利他的な人になる”
これが今の私の志であり、道しるべです。恩師をはじめとする、私に多くのきっかけと学びをくださったような人に今度は自分がなることが、感謝の想いの体現だとも信じています。
だからこそ、他者への視点を忘れず、今、目の前にある学びや経験の一つ一つを大切に、今を全力で生きる“全幅の人生”を今もこれからも歩んでいきたいと思います。
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