志望理由と自己PRの書き方|大学入試出願書類・自己推薦書【小論面接】

学習塾ヘウレーカ・小論文面接講座担当の遠藤です。

医学部を受験する生徒向けに、小論文と面接についての記事を毎月連載しています。ご参考いただけると嬉しいです。

※掲載している内容は小論文・面接の基礎知識です。これをもとに自身でアウトプットし、添削を受けて修正することで、スキルを向上させましょう。

今回は、出願書類の中の志望理由記入欄自己PR記入欄の書き方についてご紹介します。

書き方のポイント

まず、どんな項目でも共通して気をつけるべきポイントを4点お伝えします。

1点目は、小論文や面接と同様に、できるだけ結論ファーストで書くことです。

書類を読む大学の先生方には、手早く目を通しただけでも「読みやすくて理解できた」という印象を持っていただかなければなりません。

以前ご紹介したPREP法などを活用し、結論ファーストでわかりやすい構成にしましょう。

2点目は、書いたものを先生などに添削してもらうことです。

書いた内容が出願書類として適切なものかどうか、自己判断するのは危険です。どれだけ注意していても気付かないミスや修正点があるかもしれません。

3点目として、清書した後の書類も、出願する前に先生などに確認してもらうようにしましょう。

下書き段階で誤りがなくても、清書のときに誤字脱字をしてしまう場合もあります。

最後に、実際に提出する書類は必ずコピーをとって保存しておきましょう。

特に面接試験がある方は、書類に記載した内容と一貫性のある回答が求められるため、面接練習の時に必要になります。

記述すべき内容

ここからは、志望理由記入欄と自己PR記入欄のそれぞれについて、書くべき内容をお伝えします。

志望理由

志望理由の内容については、以前の記事にまとめた面接での答え方を参考にしていただければと思います。

ただし、面接で口頭で答える時とは違い、書類では書ける字数がある程度決まっているため、その範囲にちょうどおさまるように内容を調整する必要があります。

長くする場合には、余計な文を含まず、アピールに効果的な文を足せるように考えてみましょう。

また短くする場合でも、表現を工夫することで、内容をほとんど変えずに文章を短く仕上げることができる可能性もあります。かさばっている部分がないか、一語一語確認してみましょう。

《表現の工夫例》

  • 「〜することができる」→「〜できる」
  • 「〜しなければならないと考えます」→「〜すべきと考えます」

自己PR記入欄

志望理由以外で自己PRをする記述欄では、テーマが決められていることがほとんどです。その場合は、テーマで求められている内容から逸れないように記述しましょう。

テーマが決められていない場合でも、以下のテーマ例を参考にしながら、何についてアピールするか考えてみてください。

《テーマ例》

  • 今までで特に力を入れた活動
  • これまでの活動の中で特筆すべき取り組みの内容とその成果
  • あなたがリーダーシップを発揮した経験

また、述べるのはもちろん過去の経験に関することなのですが、大学側がこれを記述させる目的は、大学入学後・卒業後の活躍が見込める受験生かどうかを評価することです。

したがって、将来の活躍をイメージさせる内容になるように構成を立てましょう。医師を志望される方なら、医師に必要な能力を得られた経験が望ましいと言えます。

《構成例1》

  1. 活動内容の概要
  2. 直面した困難とその乗り越え方
  3. その経験から学んだこと

《構成例2》

  1. 活動内容の概要
  2. 特にアピールしたい経験の内容や成果
  3. 将来どのようにその経験が活かせるか

ここで最も重要なのは、「自分が努力したこと」に焦点を置いて書くことです。

というのは、部活動やクラスなどの団体で一つのゴールに向かって取り組んだ活動を書くときに、自分の頑張りではなく団体としての頑張りを記述してしまう方がいますが、それでは自分自身をアピールすることには繋がりません。

たとえば、チームで全国大会出場という目標を達成したとしても、「あなたの工夫や努力のおかげもあって全国大会に行けた」ということを明確に主張しなければ、強いメンバーのいるチームに所属していただけだったのでは?と思われてしまいますよね。

大学入試での選抜では、成果そのものと同じくらい、あるいはそれ以上に、より良い結果のために考えて行動できることをアピールするのが大切です。

下記のように、切り取るエピソードや表現を工夫して、自分自身が行った努力を明示しましょう。

《悪い例》

  • 皆で声を出し合い、良い雰囲気を作ることに努めました。

《良い例》

  • 私は部内のミーティングで、声出しを強化することを提案しました。
  • 私は誰よりも声出しに尽力し、良い雰囲気を作ることに努めました。

ちなみに、出願書類の中に志望理由を書く欄がない場合には、志望理由もしくはそれに通ずる内容を含めることも検討しましょう。

出願書類も入学者選抜の大事な一部

以上、出願書類の志望理由と自己PRの書き方についてご紹介しました。

出願書類は試験ではないため、軽視している受験生もいるかもしれません。しかし、書類を丁寧に仕上げて志望校に対する熱意を示せば、その想いは受験生の皆さんが想像している以上に大学側に伝わるものなのです。

また、万が一不合格だった場合に、自信の持てるクオリティではない書類で出願してしまっていたとしたらどうでしょうか。学力が届かず不合格になったのか、それとも書類の質の低さも不合格に関係していたのかがわからないため、「せめて確実な質のものを提出しておけばよかった」と、大きな後悔が残るかもしれませんよね。

もちろん勉強に割く時間やエネルギーとのバランスを取りながらではありますが、出願書類は軽視せず、手を抜かずに準備しましょう。

この記事の著者/編集者

遠藤 七海 東京外国語大学(国際社会学部)卒  

大学・学部:東京外国語大学 国際社会学部 スペイン語専攻 
部活:男女バスケットボール部 マネージャー(高校) 
趣味:海外旅行(観光よりもサバイバル)、ミュージカル鑑賞 
アルバイト:浦安の某有名テーマパーク、大学進学塾での講師 
その他の活動:メキシコに短期語学留学(衝撃のサボテン料理を体験) 
現在お住いの地域:千葉県(総武線沿線) 
研究:教育社会学 「将来の夢」についての研究 
家族構成:父、母、犬のももさん、私 
その他:好きな食べ物は麺類(こだわりはラーメンの海苔を食べるタイミング)苦手な食べ物はパクチーとレーズンです

するとコメントすることができます。

新着コメント

  • 森口敦

    2021年11月02日

    大学生メンバーの就活にも役立つ価値ある記事!!

最新記事・ニュース

more

復習回数を闇雲に増やしたり、ノートいっぱいに何度も書かせる記憶法は、社会に出てから通用しない。 多忙なリーダーは、重要事項を一発で覚える。 たとえそれができなくても、復習回数を最小限にし、効果的・効率的に記憶することが大切。

「やばい、キャパオーバーしていて仕事を回しきれていない・・・。」成果を生み出すためにリーダーを務め、多くの責任を引き受けたのはいいものの、こうした悩みを抱く方は少なくないと思います。本記事は、リーダーの方の中でも、「仕事を回しきれていない。」と実感している方、経験した方、キャパオーバー対策したい方に届けていくことを想定して進めていきます。キャパオーバーは解決できます!

そもそもプロジェクトとは何か。それを知ることによって、あなたが現在取り組んでいる活動をもっと豊かにすることができるはずです。プロジェクトの基本を学び、そのプロセスについて考えてみましょう。

大庭彩 上野美叡 2Picks

タスクには明確に優先順位が存在し、正しい優先順位でタスクに向き合うことが締め切りへの余裕につながります。緊急度と重要度のマトリックスを用いて改めてタスクへの優先順位をつけることを意識したいです。

大庭彩 1Picks

皆さんがリーダーを務める組織にはMVVやスローガンと言ったメンバー全員が認識している「共通目標」はありますか? そして、今その「共通目標」を何も見ずに口ずさむことができますか? もし、一度決めたことがある共通目標が形骸化してあまり浸透していない場合は私と同じ苦悩を経験するかもしれません。

大庭彩 1Picks

たとえ意見が対立しても、プロのコンサルタントやコーチは相手を導くことができる。 基礎1~3を通じて、科学的なメカニズムから築き上げた実践型コーチングについて、ロールプレイを中心に活用方法をトレーニングしていきます。 現場の活動と有機的に結びつける知恵と、今後のプロジェクトに活かす行動力。 これらを大切にするリーダーのための研修です。

たとえ意見が対立しても、プロのコンサルタントやコーチは相手を導くことができる。 基礎1と基礎2を通じて、科学的なメカニズムから築き上げた実践型コーチングについて、ロールプレイを中心に活用方法をトレーニングしていきます。 現場の活動と有機的に結びつける知恵と、今後のプロジェクトに活かす行動力。 これらを大切にするリーダーのための研修です。

「自分と仕事をしたいか」と思われているかどうかは他者の言動を大きく変化させます。相手方の時間を頂いているという認識があなたの評価を変えるでしょう。適切な準備を行うことで周囲と豊かな関係性を築きたい方に必見の記事です。

大庭彩 香山 渉 谷口 宗郁 3Picks

たとえ意見が対立しても、プロのコンサルタントやコーチは相手を導くことができる。 基礎1と基礎2を通じて、科学的なメカニズムから築き上げた実践型コーチングについて、ロールプレイを中心に活用方法をトレーニングしていきます。 現場の活動と有機的に結びつける知恵と、今後のプロジェクトに活かす行動力。 これらを大切にするリーダーのための研修です。