脱「損得勘定」、後悔しない決断をするために柱となる考え方とは

クレド4.誠実・謙虚であれ

今までの人生で様々な決断をし、行動してきたと思います。自分の行動を振り返ってみて、後悔したことはありませんか?例えば、プロジェクトが失敗したり、友人との関係性が悪化したり、チームをまとめられなかったり。過去の行動を振り返り後悔した経験のある人も少なくないでしょう。誰しも、悔いの残る人生は送りたくないはず。この記事では後悔しない決断をするための考え方を紹介します。

損得勘定で動いた失敗談

後悔しない決断をするためには、損得勘定を捨てることが大切だと考えています。損得勘定とは「自分の利害を中心として物事を捉える」考え方のことです。

過去に私が損得勘定で動いてしまい、後悔してしまった活動があるので紹介します。

私の通っていた高校は文化祭などのイベントに力を入れて取り組んでいました。各々のクラスが教室でカジノやクイズ大会などの出し物をします。高校1年生のとき、私たちのクラスはジェットコースターを作ることになりました。初めは目標に向かって皆で楽しく準備を進めていました。

しかし、中にはやる気のない生徒も存在しました。周りのやる気のない生徒を見ると、「なんで自分は頑張っているんだろう、学園祭当日は準備をした人もしてない人も同じく楽しめるし、準備していない人の方がコスパが良いんじゃないか」と考えることがありました。

手を抜く生徒がいるなか、積極的に準備をすることに損した気分を感じていたのです。そのため、自分も周りに合わせ手を抜くようになりました。周りの生徒が自分よりも手を抜いていることを良しとしない生徒は私以外にも多くいました。準備をしたがらない、お互いに足を引っ張り合う関係性になっていました。

その結果、準備が間に合わず、イメージしていたジェットコースターとは程遠いものが完成しました。私としても学園祭の準備には中途半端に関わることになり、モヤモヤした気持ちを抱えていました。1年生の文化祭は個人としても、クラスとしても失敗に終わったのです。

大切なのは「誠実であるかどうか」

このように損得勘定で動くと、損はしなくても後悔することになってしまう可能性があります。当時の私やクラスメイトは損得勘定を基準に動いた結果、後悔する結果になってしまいました。実際には何を基準に行動すれば良いのでしょうか?

それは、「誠実であるかどうか」だと考えます。誠実とは、本来あるべき姿であろうとすることで、あるべき姿とは、目的に向かって動く姿勢のことです。相手に対しても、自分に対しても誠実な行動なのかを考えることでより良い決断ができるようになるでしょう。文化祭の準備の例であれば、文化祭に全力で取り組むことが誠実な行動だと言えます。文化祭の準備に全力で取り組むことは文化祭に関わる全ての人に対しても、文化祭を楽しみたいという自分の気持ちに対しても誠実な行動です。

1年生の失敗を生かし、文化祭と誠実に向き合った2、3年生での活動を紹介します。私はクラスの文化祭の出し物を仕切る担当の1人でした。1年生の頃の問題点は、手を抜く生徒が増えたこと、1度準備から遠のいた生徒が再参加しづらくなったことだと考え、「短期的な目標を作ることで、手を抜く生徒を減らし、進捗報告をすることで、1度準備から遠のいてしまった生徒も復帰しやすい環境を作ること」を提案しました。

実際に私たちが取り入れた活動は、準備をはじめる前の日程決め、単位期間あたりの目標の設定、毎回の準備が終わった際に行うクラスLINEへの進捗報告です。その結果、手を抜く生徒も、取り残されるメンバーも減らすことができました。

3年生の文化祭では、学園祭参加者による人気投票の結果、食販部門で1位、装飾部門で3位に入賞することができました。本来の目的である、学園祭を楽しむことも達成し、私たちは満足のいく学園祭を経験することができました。これは、1人ひとりのメンバーが誠実に行動した結果です。1年生の頃とは違い、手を抜く生徒も減り、クラス全体に良い雰囲気ができていました。

損得勘定を捨て、誠実さを大切にする

損得勘定は損をしないという点において優れた考え方だと言えるでしょう。しかし、人生を豊かにし、後悔しない人生を送るためには「誠実であるかどうか」という考え方を優先した方が良いと思います。私も「誠実であるかどうか」を行動を決断する際の柱として活動していきます。

この記事の著者/編集者

長谷川拓志   

東京都出身。高校時代はハンドボール部に所属していました。大学に入ってからはバドミントンサークルに所属しています。趣味はスノボや山登りなど、自然に触れながら体を動かすことです。毎回の研修で得たものを実践し、価値ある記事を作っていきます。

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新着コメント

  • 上野美叡

    2022年10月28日

    「誠実とは、本来あるべき姿であろうとすることで、あるべき姿とは、目的に向かって動く姿勢のことです。」はっとさせられました。過去に、損得勘定抜きにして動いたことで“偽善者”と言われたことがあります。そのときは、誠実に動くことで嫌な気持ちになることに、やるせなく思っていました。それでも自分が誠実に動かないとなると余計にモヤモヤしていたのですが、その理由が「誠実に動くことは、あるべき姿であろうとすること」だからだと納得しました。コスパを考えることも悪くないですが、誠実であるかを軸にもって、それを当たり前にできるように、行動していきたいと、改めて思いました。

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