連載リーダーシップゼミ -参加者の声-

「やる気のある生徒は必ず伸ばせる」と言えるだけの講師を目指したい

研修を通じて気づいたこと・今後に役立てられること

1.原理原則に即した基準の重要性

 物事の数値化を行う際に、原理原則からズレることのない基準を導入することが重要だと感じました。

2.人を育てるために求められるもの

 塾講師として、単に成績を伸ばすことだけでなく生徒を育てることを考えるならば、生徒の内面まで踏み込んでいくことが重要であると感じました。

3.共感することへの課題

 自分の弱点として、相手の立場に立って考えポジティブな面からアプローチすることが苦手である、ということに気づけました。
 研修の中で共感と同情の違いを学び、 その後共感を示すことを目的にロールプレイングを行いました。その際、相手に共感の意図が上手く伝わらなかったのです。知識として学ぶことと実際に活用することの間に大きなギャップを感じました。
 今後の生活の中で実践を続け、トレーニングしていきたいです。

心境の変化

 私はこれまで他の塾で講師として働いている際、終始生徒に対し成績を伸ばすためだけの教育を行っていました。そこでは相手に深く向き合うようなことはなく、また自分との相性の合う生徒・合わない生徒がいることも当然であると考えていました。
 今回の研修を経て、人を育てるという観点からの教育論に触れて感動したと同時に、教育のプロを目指す以上、「やる気のある生徒は必ず伸ばせる」と言えるだけの講師を目指したいと思うようになりました。

3日間の実践記録

研修で学んだこと

  • 責任・権限・義務
  • コミュニケーションは仕事を豊かにする
  • 限られた時間を有効活用
  • 概念化・構成要素・数値化・ダブルチェック
  • PREP法
  • 潜在ニーズ
  • 相手の存在を信じる
  • 誤解なく、自分の意図を伝える
  • 共感・同情
  • 人を育てる
  • 目的・目標とモチベーションを結びつける
  • 目標に向かって主体的に取り組むよう導く

Gmap-c(目標設定・成果と課題の把握)

1日目:目上の方との会話を臆すること無く行うための技術と自信をつける

  1. 目標 Goal (本日の目標と計画の宣言)
     研修における議論・ゲームに対し積極的に参加し、自身における現状の問題点を明確化する。
  2. 実施内容 Measure (現状・成果の把握)
    目標達成度: 90%
     対話や議論の中でも積極的に発言し、納得行くまで議論することができた。この中で自分の弱点を明確化すること、及び気づいてなかった弱点にも気づけた
  3. 考察 Analyze (ギャップの分析・課題の抽出)
    ・守るべき原理・原則を忘れて、自分本位に考えてしまう癖があることに気づいた。
    ・目上の人と話す際、人として共感できる部分と立場の違いから生じる相違点を意識できていないことに気づいた。
  4. 対策 Plan (今後の対策・計画)
    ・特に評価を行う際には常に原理・原則を意識する。
    ・言われたことをすぐ身につける技術が未熟なので3日間をかけて定着させる。

2日目:独りよがりな考え方にならないようにする

  1. 目標 Goal (本日の目標と計画の宣言)
    ・常に守るべき原理・原則に忠実に考える。
    ・独りよがりな考え方になる原因を見抜く。
  2. 実施内容 Measure (現状・成果の把握)
    目標達成度: 0%
    ・ロールプレイング等に積極的に参加できなかった。
    ・他人と作業をする際、相手の立場に立って考えることが苦手であり、ニーズの把握に失敗していたことに気付いた。
  3. 考察 Analyze (ギャップの分析・課題の抽出)
    ・潜在ニーズを汲み取ることが苦手であった。
    ・不完全な意見を出すことが苦手であるという新たな弱点に気付いた。
  4. 対策 Plan (今後の対策・計画)
    ・今日学んだことは現状ほとんど定着していないため、明日までにしっかりと練習を積む。

3日目:他者の立場に立って考えられるようになる

  1. 目標 Goal (本日の目標と計画の宣言)
     昨日の復習で浮かんだ疑問点を解消し、三日間の内容を有機的に結びつけて理解する。
  2. 実施内容 Measure (現状・成果の把握)
    目標達成度:50%
     実際に自分が経験した例を元に、生徒と真剣に向き合う方法や、未来の目標を見据えて主体的に取り組ませるアプローチを学べた
  3. 考察 Analyze (ギャップの分析・課題の抽出)
    ・相手のポジティブな面に着目してほめることが苦手であった。
    相手に誤解のないように意図を伝える難しさを感じた
    ・生徒と向き合うために、生徒の内面までふみこむことが苦手であることに気付いた。
  4. 対策 Plan (今後の対策・計画)
     今回行ったロールプレイングは生徒の数だけ存在するので、今までに出会った実例を元に、どのように対処すべきであったか考える。

これから研修を受ける方々へ

 これまで私は他の塾で講師として働いていたこともあり、教育について幾分か分かったつもりになっていました。しかし、今回の研修を経て「真に人を育てるとはどういうことか」を改めて再認識させられることになったのです。
 人を導くにあたって、自分はまだまだ知識も経験も足りてないことに気付かされました。

A&PROより

 人を育てるための教育では、自分がその人に寄り添いながら、その人がどうすべきかを二人で模索することが重要です。この研修を通じてその実践、特に共感することの難しさに気づきを得ていただきました。

 共感は、コーチングにおいて相手との関係を築く際に必要なこととして挙げられます。相手の持つ感情に寄り添うことで、相手を自分が尊重していること、親身になって考えていることを示せるのです。
 同情と違う点として、共感はポジティブな感情に寄り添うことだと言えます。自分がポジティブな面にアプローチすることで、成長欲求を行動に移したいという気持ちが相手に芽生えるのです。例えば宿題が多いと嘆く生徒に対しては、「辛い」という感情に同情するのではなく「受験に受かりたい」という感情に共感することで、生徒自身に宿題をしたいという気持ちが生まれます。

 このように共感の重要性を理解すること自体は難しくありませんが、これを実際に活かすには日々の努力が不可欠です。その理由の一つが、生徒の考えの理解が共感するために必要なことだからだと私は考えています。つまり相手がどう成長したいかによって共感すべき感情も変わるのです。例えば上記生徒の例は前提として「受験に受かりたい」生徒の話でした。しかし、この生徒が「自分は卒業したら進学ではなく就職をする。就業訓練の時間が欲しい」と考えているなら、上記のような共感の言葉は全く相手の気持ちに寄り添うことになりません。共感を正しく行うためには、生徒に対する傾聴を日々怠らない努力が必要となるのです。

 今後の生活での実践・トレーニングを経て、生徒一人一人の成長欲求に誠実に向き合い、共感しながらコーチングを行うような講師となれるよう、応援しています。

(リーダーズカレッジ:野澤)

この記事の著者/編集者

M.S. さん  東京大学大学院 工学系専攻 

この連載について

リーダーシップゼミ -参加者の声-

連載の詳細

1DAY体験後は、実際に自身がどれだけ成長できるかを実感してもらいたい。

単なる就業体験では意味がない。 単なる発表会でも意味がない。

参加者の能力開発にこだわった3日間の集中プログラムです。

今のうちに自身の限界にチャレンジし、社会で本当に役立つ自身の強みを見つけ、今後の学生生活や就職活動に大いに役立ててほしい。

(1)コミュニケーション研修
社会に出ると様々な職業や年齢の方々と仕事をすることになります。
A&PROの主なクライアントでもある企業の経営者や幹部などを想定しビジネスで使えるコミュニケーション方法を理論とゲームを通して学びます。

(2)コーチング研修・アサーティブ研修
たとえ意見が対立しても、プロのコンサルタントやコーチは相手を導くことができる。
科学的なメカニズムから築き上げた実践型コーチングについて、ロールプレイを中心に活用方法をトレーニングしていきます。

(3)リーダーシップ研修
人は何に対して導かれるのか、「パワー理論」「信頼のメカニズム」「影響力の種類」について体系的に研究し、その場で実践。


参加希望の方はこちら ⇒申込フォーム
※A&PROと提携する大学・企業から推薦されたメンバーのみが参加可能

話題のニュース

more

目次 プロフィール私の経験談初志は唯一無二の研究者志に対する自問自答を繰り返す研究者志向から、事業家志向へ最後の学生生活1年で為すことリーダーと ...

今月の研修:リーダーシップパワー理論 信頼口座・信頼残高について、皆さん知っていますか?簡単に説明すると、信頼口座・信頼残高とは、相手からの信頼 ...

皆さんこんにちは!! A&PROの長期インターン生として活動をはじめて2年が経過した、早稲田大学4年の萩原佑太です!! 今回の記事は、本 ...

「あなたが尊敬する人は誰ですか?」 面接などの定番質問ですね。一度は聞かれたことがあるのではないでしょうか。 この質問をされたときにパッと思い浮かぶ人物はいますか? もしかしたら、今近くに尊敬できる人がいないと悩んでいる方もいるかもしれませんね。尊敬できる人に出会うことは自らの成長に繋がります。人との出会いが人生を変えることもあるのです。そこで、この記事では尊敬できる人に出会う方法をお伝えしていきます。

今月の研修:リーダーシップパワー理論 人から信頼される人間になりたい、これは誰しもが思うことではないでしょうか。さらにリーダーという立場であれば ...

今月の研修:災害時・緊急時の対応 皆さんは今この瞬間地震が起きたらどう対処しますか?火事だったら?強盗がガラスを割ったらどう行動するでしょうか? ...

他者に説明をしたり指示を出したりした際に「言っていることをなかなか理解してくれない」、「指示した通りに行動してくれない」と思ったことはありませんか? このような場面では、つい相手に非があるように感じてしまいますが、実は自分の取り組み次第でコミュニケーションの質は格段に上がるのです。そこで今回の研修で学んだ、コミュニケーションを図るうえで人の上に立つ人が心得るべきことについてご紹介します。

今月の研修:リーダーシップパワー理論 目次 リーダーシップパワー理論を人材採用へ活用するこれから研修を受ける方々へ研修で学んだことリーダーシップ ...