サービスを『パッケージ』として設計・提供する

■今回の研修■ 『STAGE』

アドバイスを与えた生徒、果たしてその後は?

 今回の研修では、A&PROメンバーが月1回ごとに自身の行動を確認するための50項目である、STAGEについての深掘りを個人・グループで行いました。その中で最も印象的だったことが、「生徒にアドバイスをした時点で、講師には、生徒のその後の変化を確認していく責任が発生する」という言葉です。

 今回自分が問題として捉えているのは、自分の担当する授業回数が少なく、定期的に関わることが出来ない生徒への対応です。確かに、目の前の生徒に不足している点を、その場で指摘できることは素晴らしいことです。しかしそのアドバイスが、その後本当に功を奏しているかが確認できないのであれば、アドバイスした意味はありません。なぜならば、生徒自身がなかなか定着させられず困っていることというのは、悪い習慣として身についてしまっていることがほとんどだからです。

 たとえば、計算ミスが多いという課題を抱えた生徒は、多くの場合、解法自体が分かっていないわけではありません。途中計算を飛ばしたり、字が汚かったりといった具合に、知識・発想以外の部分に問題があります。だからこそ、アドバイスをする際には、1週間後・1か月後にどのような変化があるかまでを見守り、最終的にどうなったかの確認までを想定する必要があります。今後、アドバイス後の生徒の変化をしっかりと見守り、長期的に生徒をサポートできる講師を目指していきます。

 そしてこのことは、今後自分が社会人として働き、新たなサービスを設計・提供していく上で、なくてはならないスキルだと感じます。いくら良いアイデアが浮かび、実行したとしても、顧客からの反響を分析することまで想定がされていなければ、次回に向けた改良に結びつけることはできません。それどころか顧客からは、いったんサービスを利用したら、それ以降はほったらかし、と思われてしまいます。一つのサービスを設計・提供するときは、そのサービスを長期的に運用するという視点を忘れずに、顧客に対してどんな効果があり、今後どのような改善ができるかを測定・検討できるまでの仕組みづくりを心掛けていきます。

これから研修を受ける方々へ

 今回上で自分が書かせていただいた内容は、学んだことの一部にすぎません。STAGEの50項目の中で、普段自分が実践できていると感じることでも、改めて深堀りしてみると新たな気づきが得られます。そして抽象論にとどまらず、次に向けての具体的な対策までを考える機会でもあります。このことは社会人として働く上で必須のスキルだと思いますので、ぜひ読者の皆さんも1度参加してみることをおすすめします!

研修で学んだこと

  • 想定外の時こそ、基本の行動が大切
  • 振り返りの際は、良かった点・悪かった点双方に目を向ける
  • 職場のルールや誓約書は、自分が守るためのものであると同時に、他人(後輩)を導くものである
  • サービス設計の際は、全体像を想像することが必要(パッケージ化)
  • 生徒と目標を共有する際は、その目標が生徒自身に見合ったものであると認識させることが必要
  • ネガティブなことから目を背けさせない

この記事の著者/編集者

萩原佑太 早稲田大学 基幹理工学部  

高校まで10年間野球に打ち込み、一浪の末、早稲田大学理工学部へ

大学では、個別指導塾や引っ越しアルバイトを経験後、大学2年次からA&PROに所属している

A&PROでは塾講師を務め、4年次からはキャリア支援の学生団体にて顧客開拓部署のリーダーも務める
現在はA&PROと学生団体とのコラボプロジェクトに取り組み、日々相乗効果を目指し奮闘中

趣味はカラオケで、全国採点1位を獲得したことも!

最新記事・ニュース

more

「メラビアンの法則」や「真実の瞬間」と向合い、各メンバー自身がブランド形成の重要要素であることを自覚していきます。 「目配り」「気配り」「心配り」の各段階を理解し、「マナー」「サービス」「ホスピタリティ」「おもてなし」の違いについて研究。 「マニュアル」「サービス」を理解・実践するのは当然。 「ホスピタリティ」「おもてなし」を顧客・メンバーに提供したいリーダーのための研修です。

島元 和輝 荒 諒理 川瀬 響 3Picks

行き過ぎた完璧主義は仕事を停滞させるだけでなく、自分自身を苦しませてしまいます。本記事ではプロジェクトマネジメントを題材に、自分の良さをかき消さず、最大限発揮する仕事への取り組み方を考えます。完璧主義で悩んだことのある皆さんに是非ご覧になって欲しい記事です。

左貫菜々子 藤井裕己 谷 風花 大庭彩 4Picks

プロジェクトマネジメントを機能させる土台となるのが『理念のマネジメント』 プロのリーダーは、「権威のマネジメント」を避け、「理念のマネジメント」を構築し、維持し続ける。 「好き・嫌い」や「多数決」ではなく、説得力ある提案を互いに尊重する文化を構築したいリーダーのための研修です。

荒 諒理 木藤 大和 島元 和輝 川瀬 響 4Picks

復習回数を闇雲に増やしたり、ノートいっぱいに何度も書かせる記憶法は、社会に出てから通用しない。 多忙なリーダーは、重要事項を一発で覚える。 たとえそれができなくても、復習回数を最小限にし、効果的・効率的に記憶することが大切。

「やばい、キャパオーバーしていて仕事を回しきれていない・・・。」成果を生み出すためにリーダーを務め、多くの責任を引き受けたのはいいものの、こうした悩みを抱く方は少なくないと思います。本記事は、リーダーの方の中でも、「仕事を回しきれていない。」と実感している方、経験した方、キャパオーバー対策したい方に届けていくことを想定して進めていきます。キャパオーバーは解決できます!

そもそもプロジェクトとは何か。それを知ることによって、あなたが現在取り組んでいる活動をもっと豊かにすることができるはずです。プロジェクトの基本を学び、そのプロセスについて考えてみましょう。

大庭彩 上野美叡 2Picks

タスクには明確に優先順位が存在し、正しい優先順位でタスクに向き合うことが締め切りへの余裕につながります。緊急度と重要度のマトリックスを用いて改めてタスクへの優先順位をつけることを意識したいです。

大庭彩 1Picks

皆さんがリーダーを務める組織にはMVVやスローガンと言ったメンバー全員が認識している「共通目標」はありますか? そして、今その「共通目標」を何も見ずに口ずさむことができますか? もし、一度決めたことがある共通目標が形骸化してあまり浸透していない場合は私と同じ苦悩を経験するかもしれません。

大庭彩 1Picks