苦手克服のためには準備が必要

クレド5.時間の有限性を理解する

限りある時間を有意義に活用するために、準備を徹底していきます。自分の時間を大切にしなければ、他者の時間も大切にすることは出来ません。他者(顧客・提携先・メンバー)の時間を尊重することで、自分の時間も尊重されます。

はじめに

グループワークって苦手だな、他の人が意見を出してくれるし、良い意見が言えないから発言しなくていいか。このようなことを考えたことはありますか?

実はこれ、研修を受ける前の私でした。苦手だから迷惑にならないように積極的に意見を出したりせずに、他の人の様々な視点からの意見を聞いて勉強しようと最初は考えていたのです。

ですが研修でこのクレドを知って、自分だけではなく相手の時間も大切にしたい!と考えが変わりました。私と同じことを考えている方やグループワークの苦手意識を少しでも克服したい方に是非読んで頂きたいです。

意見を言わないのは、自分のためにも相手のためにもならない

時間の有限性を理解するとは始めの説明にある通り、自分と他者両方の時間を大切にする必要があります。

例えばグループワークをするときに、恥ずかしい、自信がないからといって意見を出さないで聞き役に徹するとします。そうすると、自分の意見に対する他のメンバーの意見を聞くことが出来ず、新たな気づきや考えを学ぶ事が出来ません。

また、他のメンバーはどうでしょう。私の発言がなければ他のメンバーが私の意見で何か発見する機会も奪うことになってしまいます。

自分の成長のためにも、時間をとって参加している他のメンバーのためにも価値提供をする必要があるのです。

価値提供するには?

クレドにあるように時間を有意義に活用するためには準備が大切です。2つの具体例と一緒に説明していきますね。

1:記事の作成(教わる立場の準備)

今皆さんが読んでいる記事も、準備を大切にすることで完成しています。

記事の原稿を自分で書いてくる(準備)

アドバイスをもらって改善をしていく(フィードバック)

記事はこの繰り返しでできています。当たり前ですが、何もしなければアドバイスも貰えません。自分の意見を知られるのは恥ずかしい、文章で伝えるのは難しいと最初は緊張してしまいますが、アドバイスを貰うことでどう伝えたらわかりやすいかなど発見がたくさんあります。

2:後輩に仕事を依頼する(教える立場の準備)

教わる側の立場だけが準備を必要とするわけではありません。

自己紹介が遅れましたが私は社会人3年目で普段は会社員をしています。いろんな経験や知識が増え、後輩にそれを教える立場にもなりました。先日後輩に新たな仕事を依頼した時の話を紹介します。

その仕事にはいくつかの資料が必要で、私はその場でパッと思いつく資料をかき集めて説明を始めました。ですが、いざ説明を始めてみると資料不足や、段取りの悪い説明をしている事に気づいたのです。

これはクレドにもある「他者(顧客・提携先・メンバー)の時間を尊重する」ができていませんね。

では私はどうすればよかったのでしょうか。私が実践している改善方法としては以下の2つがあげられます。

①説明手順を紙に書き出す
一度、説明手順を紙に書き出すことで頭の中が整理され要点だけを伝えることが出来ます。また、紙を確認しながら説明することで言い忘れを防げます。

②必要な資料と結びつけて説明手順を考える
説明手順を紙に書き出す時に必要資料も一緒に用意することで後から資料が足りないと慌てる事もなくなります。

今はこの2つを意識しながら、説明をしています。資料が足りなくなることも、何が言いたいのかと悩むことも無くなりました。

最後に

時間の有限性を理解して、自分や相手の時間を大切にするには準備が必要です。その準備をしっかりすることで相手にも自分にも価値提供が出来ます。

今回は記事作成や仕事の依頼を具体例としてあげましたが、他にも事前に準備出来ることはあると思います。グループワークにおいても、事前にテーマがわかっていたら、そのテーマにあったエピソードを考えてみてそれを発表する。それが相手にも自分にも価値提供することになるのです。

苦手な事こそ、何か事前に準備出来ることはないか探してみてはいかがでしょうか。この記事が皆様の苦手克服のためのきっかけになったら幸いです。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

この記事の著者/編集者

安部智裕   

歯科学生プロジェクトの広報を担当しています。社会人3年目です。
絵を描くのが好きでプロフィール画像と自身の記事のアイキャッチは自分で描きました!

するとコメントすることができます。

新着コメント

  • 上野美叡

    2023年08月02日

    「苦手な事こそ、何か事前に準備出来ることはないか探してみてはいかがでしょうか。」
    文章を書くことが苦手だと不安そうにしながらも、準備を徹底し記事を書きあげることができた安部さんが言う言葉だからこそ、説得力があります。私も苦手から逃げずに、自分にできることを徹底してやりきりたいと思いました。

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