現状に甘んじることなく成長する

4.誠実・謙虚であれ

周りの人たちに対して、損得ではなく誠実・謙虚に行動していきます。小さな約束もきちんと守り、信頼を積み重ねていきます。

はじめに

私は、謙虚という言葉を使ったスローガンを今までに何度も見てきました。読者の皆さんも日々の生活で謙虚さを求められることがあると思います。

一方で、実際に謙虚さについて考える機会はあまりないのではないでしょうか?

そこで、今回の記事では謙虚さが必要とされる理由と、具体的に謙虚さがどういうものかについて執筆してみようと思います。

今回の記事では、謙虚さを

現状に満足しないこと

と定義します。

成長するために謙虚さが必要である

私は成長するために謙虚さが必要だと考えています。このように考える理由は以下の二点にあります。

  • 成長欲求が弱まる
  • 改善点を探そうとしなくなる

成長欲求が弱まる

現状に満足している状態では、今以上に良い状態を目指す意欲が弱くなってしまいます。現状に満足していないからこそ、より良い状態を求めて努力するのです。

例えば、私は以前、ダイエットをしてより良い体型になろうと思いながらも、運動せずに間食をしていました。間食や運動不足は、痩せるという目標から遠ざかってしまう行動です。

このような行動をとってしまう原因として、当時は自分の体型を無理に変える必要性を感じていなかったことが挙げられます。理想とする体型ではないものの、食の幸せを手放してまで体型を変える必要はないと思っていました。

自分の体型に関する現状にある程度満足していて、痩せてより良い見た目になろうとする成長欲求が弱まっていたのです。

改善点を探そうとしなくなる

現状に満足している状態では、改善点を探すこと自体をしなくなってしまいます。成長しなくてもよいと思っている場合、わざわざ改善点を探す必要がないからです。
また、改善点がないとすら考えてしまう場合もあります。

例えば、私が塾講師のアルバイトで担当していた生徒が、定期テストで大きく点数を伸ばしたことがありました。私は成果が出たことに満足し、最善を尽くすことができたと思っていました。

しかし、実際はケアレスミスがいくつかあり、生徒の力を余すことなく引き出せてはいませんでした。今思えば、見直しの時間を作るための時間配分を教えるなど、改善する余地は残っていました。

一定の成果が出ているという現状に満足しているために、実際には改善点があったとしても探そうとしない、もしくは改善点がないと考えてしまうのです。

成長に必要な謙虚さとは

私は、成長に必要な謙虚さは以下の二つだと考えています。

  • 常に改善点を探す
  • 周りの人を見て学ぶ

ここでは、二つの謙虚さについて、具体例とともに説明したいと思います。

常に改善点を探す

成長するためには、現状に留まることを良しとせず、常に改善する余地がないか考える謙虚さが必要です。課題を探し続けることで、成長する機会を逃しにくくなります。実際に改善点がある場合に見逃すことがないよう、備えておくのです。

例えば、以前のエンカレッジでは、長期インターンを探す学生に対して具体的なフォローアップができていませんでした。そこで、1・2年生に向けて企業からの長期インターンの案件を紹介するためにプロジェクトが立ち上げられました。

私もこのプロジェクトに参加し、企業への営業を通して長期インターン案件の獲得に取り組みました。その結果、新規の案件を獲得し、掲載することができました。

この例においては、具体的なフォローアップができていない現状を「しょうがない」と受け入れてしまうのではなく、どこを改善すれば良いかを考え続ける姿勢が守られていました。

改善点を探し続けて、プロジェクトを立ち上げ自分たちで長期インターンを紹介する仕組みを作るに至ったのです。

私は常に改善点を探すために、頭の中で「なぜ?」と繰り返し問いかけるよう意識しています。これによって、物事が現在の状態になっている原因を掘り下げ、根本的な問題に気づきやすくなります。

周りの人を見て学ぶ

他人から学ぶことのできる謙虚さも、成長するためには欠かせません。他人を見て良いところを取り入れることで、自分の成長につながります。

例えば、私が所属するチームのリーダーは、年齢や立場にとらわれずに言うべきことを言う人物です。リーダーよりも年齢が上のメンバーもいる中でもこの姿勢を貫くことで議論が活性化しており、本当の意味でお互いのためになる行動だと感じています。

私はリーダーの姿勢を見て、まだ自分が先輩方に遠慮している部分があることに気づき、チームのために自分の意見を伝えることをより強く心がけるようになりました。

また、周囲の人から学んだことを年間計画表や記事で文章化するようにしています。こうすることで、後から振り返りやすくなるだけでなく、より明確で深い学びにつながります。

今後に向けて

今回は、なぜ成長するために謙虚さが求められるのか、どのような謙虚さが求められるのかについて書いてきました。

改めて謙虚さについて考えるとともに自分の行動について振り返ると、まだまだ改善する点が多くあるなと感じました。

私は現在OB訪問サービスを立ち上げようと日々活動していますが、継続的なサービス提供の仕組みづくりや品質など、解決すべきことが多くあります。利用者に価値を提供できるサービスを作るために、常により良い状態を求める姿勢を貫きたいと思います。

この記事の著者/編集者

するとコメントすることができます。

新着コメント

最新記事・ニュース

more

「メラビアンの法則」や「真実の瞬間」と向合い、各メンバー自身がブランド形成の重要要素であることを自覚していきます。 「目配り」「気配り」「心配り」の各段階を理解し、「マナー」「サービス」「ホスピタリティ」「おもてなし」の違いについて研究。 「マニュアル」「サービス」を理解・実践するのは当然。 「ホスピタリティ」「おもてなし」を顧客・メンバーに提供したいリーダーのための研修です。

島元 和輝 荒 諒理 川瀬 響 3Picks

行き過ぎた完璧主義は仕事を停滞させるだけでなく、自分自身を苦しませてしまいます。本記事ではプロジェクトマネジメントを題材に、自分の良さをかき消さず、最大限発揮する仕事への取り組み方を考えます。完璧主義で悩んだことのある皆さんに是非ご覧になって欲しい記事です。

左貫菜々子 藤井裕己 谷 風花 大庭彩 4Picks

プロジェクトマネジメントを機能させる土台となるのが『理念のマネジメント』 プロのリーダーは、「権威のマネジメント」を避け、「理念のマネジメント」を構築し、維持し続ける。 「好き・嫌い」や「多数決」ではなく、説得力ある提案を互いに尊重する文化を構築したいリーダーのための研修です。

荒 諒理 木藤 大和 島元 和輝 川瀬 響 4Picks

復習回数を闇雲に増やしたり、ノートいっぱいに何度も書かせる記憶法は、社会に出てから通用しない。 多忙なリーダーは、重要事項を一発で覚える。 たとえそれができなくても、復習回数を最小限にし、効果的・効率的に記憶することが大切。

「やばい、キャパオーバーしていて仕事を回しきれていない・・・。」成果を生み出すためにリーダーを務め、多くの責任を引き受けたのはいいものの、こうした悩みを抱く方は少なくないと思います。本記事は、リーダーの方の中でも、「仕事を回しきれていない。」と実感している方、経験した方、キャパオーバー対策したい方に届けていくことを想定して進めていきます。キャパオーバーは解決できます!

そもそもプロジェクトとは何か。それを知ることによって、あなたが現在取り組んでいる活動をもっと豊かにすることができるはずです。プロジェクトの基本を学び、そのプロセスについて考えてみましょう。

大庭彩 上野美叡 2Picks

タスクには明確に優先順位が存在し、正しい優先順位でタスクに向き合うことが締め切りへの余裕につながります。緊急度と重要度のマトリックスを用いて改めてタスクへの優先順位をつけることを意識したいです。

大庭彩 1Picks

皆さんがリーダーを務める組織にはMVVやスローガンと言ったメンバー全員が認識している「共通目標」はありますか? そして、今その「共通目標」を何も見ずに口ずさむことができますか? もし、一度決めたことがある共通目標が形骸化してあまり浸透していない場合は私と同じ苦悩を経験するかもしれません。

大庭彩 1Picks