第二領域に目を向けることでパラダイムシフトにつながる

今月の研修:社会人の持つべき習慣(前半)

習慣は日々の生活に根付いたものであり、行動に大きな影響を及ぼします。では、社会人の持つべき習慣とはどのようなものなのでしょうか。この記事では、研修から得た学びを私自身の過去の経験と紐付けて振り返りたいと思います。

研修で学んだこと

四つの領域

第一領域:緊急&重要  ex)納期のある仕事、クレーム対応
第二領域:緊急でない&重要  ex)計画、準備、他者との関係構築
第三領域:緊急&重要でない  ex)接待、雑用
第四領域:緊急でない&重要でない  ex)雑談

社会人は、タスクに優先順位をつけて取り組むことが求められます。そこで、緊急性重要度の観点からタスクを四つの領域に分類して取り組むことで、生活にバランスをもたらします。

四つの領域のうち第一領域が拡大し過ぎると、目先のタスクへの対応に追われてしまいます。すると、長期的な視点で物事を考えることが難しくなり、緊急性の高いタスクをただこなす状態に陥ってしまいます。

このような状態に陥ることを防ぐためには、第二領域のタスクが重要です。入念な計画・準備が生活に余裕をもたらし、視野を広げることができます。

パラダイムシフト

ニーズ:関係者のニーズ
結果:現在得ている結果、現状、状況
行動:結果をもたらしているメンバーの行動
システム:業務プロセス、規制・規則
パラダイム:ものの見方・考え方。

パラダイムの転換は大きな変革を実現させます。そもそもの考え方が変わることで、パラダイム→システム→行動→結果の順に大きな変化が生まれます。

反対に、何らかの問題を解決するときにニーズや結果をもとに直接行動とシステムを変えても、根本的な解決にはなりません。根本の部分であるパラダイムが変わらなければ、また問題が生じる可能性があるのです。

第二領域とパラダイムシフトの関連性

余裕ができ視野が広がると、物事の本質・根本的な部分について考えやすくなり、パラダイムシフトを起こしやすくなります。

パラダイムに目を向けることが出来ると、パラダイムシフトを起こしやすくなります。このようにして、第二領域のタスクがパラダイムシフトにつながっていくのです。

私の経験談

どのようにして第二領域に目を向けることがパラダイムシフトにつながるのか、私の経験談を通して説明します。

第1領域→第2領域へ

私はキャリア支援NPO法人エンカレッジにおいて、1・2年生向けの長期インターン分野における学生と企業のマッチング事業の立ち上げメンバーとして活動しました。

主な業務としては企業への掲載依頼を担当しており、エンカレッジの先輩方の内定先や長期インターン先を紹介してもらった上で、企業に対して営業を行っていました。

その際にはアンケートをもとに先輩方に連絡していましたが、回答していただけなかったり、返信をいただけなかったりしました。また、企業に営業メールを送っても返信をいただけないこともありました。

対策としてリマインドを行っていましたが、中々協力を得ることができませんでした。

また、タスクの期限までに先輩方や企業に連絡を取ることに必死になっており、アルバイトも重なった結果、第一領域に圧迫されている状態でした。

そこで、1週間ごとの計画を見直しました。電車での移動中など隙間時間を活用すると決め、空いた時間で改めて問題点について考えました。第一領域に追われている状態を脱するため、第二領域を充実させたのです。

  • 第一領域:先輩や企業への連絡、アルバイト
  • 第二領域:計画の見直し→隙間時間の活用

パラダイムシフト

上記の通り、リマインドをしても協力を得ることができない状態でした。これは結果を生み出した行動にしか目を向けていなかったと言えます。そこで、プロジェクトの意義が伝わっていないのではないかと考えました。つまり、パラダイムに目を向けたのです。

その後は依頼文においてプロジェクトの意義を伝えるようにしたところ、先輩や企業に以前よりも協力していただけるようになりました。

第二領域を充実させることで視野が広がり、パラダイムシフトにつながったのです。

パラダイムシフト:履行管理→意義醸成

まとめ

このようにして、直近のタスクという第一領域から計画の見直しという第二領域に目を向けて隙間時間を活用するようにした結果、履行管理から意義醸成へとパラダイムシフトを起こすことができました。

今後に向けて

以上の経験から、パラダイムシフトと第二領域の重要性を痛感しました。今後は計画・準備を徹底して余裕を生み出し、目先の結果や行動にとらわれないようにしていきたいと思います。

これから研修を受ける方へ

習慣は自分では気付けない部分が多く、生活に大きく影響を与えるものです。今の生活に余裕がないと感じている人には特にお勧めできる研修となっています。

今回の研修で学んだこと

  • 大きな変革はパラダイムシフトによって成される
  • 第二領域を充実させることで余裕ができ視野が広がる
  • 視野が広がるとパラダイムに目を向けやすくなる

この記事の著者/編集者

藤井裕己 早稲田大学  

高校まで11年間野球に打ち込み、一浪の末、早稲田大学商学部へ。

大学では塾講師のアルバイトを経験し、その後、学生時代から力を入れて活動する経験をしたいという思いからキャリアNPO法人エンカレッジに加入。

高校時代のリーダーとして挫折した経験から、自分自身を変えたいと思い、大学2年次にリーダーズカレッジに参加。

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