人は本来、働き者、怠け者?(マグレガーのXY理論の本当の活用方法)

■今月の研修 コーチング理論

大事なことは、「こういう人間だ」と決めつけないこと

特にビジネスコーチングでは、正確かつ迅速に相手から情報を聞き出し、その場の相手の状態を把握していくことが求められますが、この「相手の状態」に関して自分は誤った考え方をしていたことに気づかされました。

自分はこの研修時、人はマグレガーのXY理論のどちらか(X:人間は命令や強制がないと行動しない怠け者 Y:人間は進んで責任をもって仕事をする生き物)一方に属していると考えてしまいましたが、実は同一人物でもXY両方持っていて、活動領域によって変わりうることを学びました。つまり人の物事に対する主体性は、時間や場所あるいはその人を取り巻く状況次第で変わりうるということです。このことを意識することで、他人と関わる際に先入観や第1印象だけで「この人はこういう人間だ。」と固定して決めつけることがなくなります。

生徒指導の場では、素早く的確に生徒の学習状況や精神状態を理解することが求められます。だからこそ重要なのは、生徒の解答ミスや気持ちの変化の原因を最初から1つに決めつけず複数の選択肢の中から検討し、最適な解決策を提示すること。そして社会人になってからも同じ意識をもって、上司や部下、顧客や営業先との良好な関係を構築していきます。

これから研修を受ける方々へ

この研修を通じて、自分の他者(生徒)への見方が変わりつつあります。生徒の勉強に対するモチベーションが時期や科目などによって異なることは、自分の経験を考えれば明らかですが、研修時の自分にはそうした考え方が不足していました。これはあくまで自分自身が感じた学びであって、これからこの研修を受ける方にもそれぞれ独自の新たな学びがあると思います。また今回の研修は一緒に働いている先輩講師の方々のレベルの高さを痛感する機会でもありました。森口先生の質問に対して、素早く的確な返答をする先輩方の知識や論理性、頭の回転の速さが今の自分には足りません。これからもこの環境で努力していこうと改めて感じました。

最後に、この研修をぜひ受けていただきたいという方がいます。それは、思い込みや即断による言動で失敗をしがちな方です。なぜなら、自分は検討不足が原因の失敗が多いという弱点を再認識し、改善策の1つを見つけられたからです。あなたの弱点の克服につながるヒントがこの研修にはあります。

研修で学べた事(キーワード)

  • マズローの欲求5段階やマグレガーのXY理論のどの領域に属するかは、たとえ同じ人でも、その人の活動領域によって異なること。
  • 時間制限の中でコーチングを行うことは相手の時間を大切にしながら、自分自身の更なるレベルアップにもつながること。(時間は有限で、他者と共有しているものである)

この記事の著者/編集者

萩原佑太 早稲田大学 基幹理工学部  

高校まで10年間野球に打ち込み、一浪の末、早稲田大学理工学部へ

大学では、個別指導塾や引っ越しアルバイトを経験後、大学2年次からA&PROに所属している

A&PROでは塾講師を務め、4年次からはキャリア支援の学生団体にて顧客開拓部署のリーダーも務める
現在はA&PROと学生団体とのコラボプロジェクトに取り組み、日々相乗効果を目指し奮闘中

趣味はカラオケで、全国採点1位を獲得したことも!

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