人のため、組織のため、何よりも自分のために誠実でありたい
2020.10.17
研修を通じて気づいたこと・今後に役立てられること
自分がどのような人の話に心を動かされ、信頼してついていきたいと思えるかを考えてみると、自身の実体験をもとに試行錯誤し、常に高みを目指しているという共通点があります。私のマインドやスタンスを広げていってくれた先生たちがそうでした。人を導けるようになるよりもまず、いつでもどこを見られても誠実な人であろうと強く感じました。
コミュニケーションはただ対話することではないことを学び、これは自分の普段の生活にも応用できることを知りました。たとえば私は現在、サイクルショップでアルバイトをしています。この仕事も心の持ち方によっては自転車を並べる、店内整理をするなどの単純な作業でさえ、お客様に価値を提供するために何ができるかというコミットメントに発展させることができることに気づきました。今後はコミュニケーションの質を意識しながら取り入れていきたいです。これまで損得勘定で動きがちでしたが、3日間のワークショップを通じて人生を豊かにするヒントを得ることができました。
以前、部活の部長や探究活動のリーダーとして話し合いをした時、議論が上手くいかなかったことがありました。改めて振り返ると、グチの言い合い、つまり同情でストレス発散をするという、本質からかけ離れた方法を取っていたことに気づけました。共感という前向きなアプローチで共通ポイントを発見することを今後のプロジェクトや友人関係に応用していきたいです。
心境の変化
研修参加前は知らない場所とメンバーで、しかも無料の研修ということに対する不安や怖さが正直ありました。そのような一見、居心地の悪そうな場所に自ら踏み出して自分のスキルを磨こうと奮い立たせて良かったと思います。研修が進むにつれて不安や怖さが消えていき、徐々にのめり込んでいく自分に気づきました。見かけ上は馴染みのないことでも自分の可能性の芽を生かすために挑戦、努力し続けることが大切だと感じられました。
これまでの人生で学びたかったけれど機会がなかった“コミュニケーション”や“コーチング”を私のために使える形で教えてくださった森口先生、学ぶのに最適な環境を用意してくださった大庭さん、ここに参加するきっかけをくださった山中さんに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
3日間の実践記録
研修で学べたこと・感じたこと
- 人を導くためには自分が誠実である必要がある
- ノルマをコミットメントに変えて主体的に考える
- コーチングで一人の人生を変えることができる
- 作業も誰かのための行動に変えられるほど、コミュニケーションは人生を豊かにする
- 辛い過去は心に閉ざす必要はなく、自分の未来につながる
- メカニズムを知り、適切な手法を持つことが必要
- ヘルプよりもサポートの方が再現性がある
- 表面的な優しさよりも内面的な強さや本質に着目
- お金をもらうということは、価値を提供し続けるということ
- 自分を変えたければ、居心地の悪い環境に自らを置くこと
- 正しく伝えている“つもり”ではなく、正しく伝わっているか常に確認
- 対面であるからこそ、メンバーに合わせた世界に1つだけの研修を受けることができた
これから研修を受ける方々へ
これまでリーダーをやったことがあって、なんとなく上手くいかなかったけれど、具体的に何を改善すれば良いのかが分からない人、改善のヒントを得たい人におすすめしたいです。今後、グループで活動する時のリーダーとしてあるべき姿や、メンバーとしてどのようなマインドで貢献するべきかの道標になると思います。
私にとっては「大学1年生で学べて良かった!」という感動が詰まった3日間になりました。他の皆さんも同様の感動が得られると思うので、意欲があるならチャレンジしてほしいです!
A&PROより
損得勘定で動くということは私も身に覚えがあります。自分にとって損か得かに重きを置いて、多くの物事を打算的に判断していました。「損はしたくない、できることなら得をしたい」と思うのは人の常でしょう。しかし、そこをぐっと堪えて一歩引いた位置から俯瞰してみると、実は損得勘定で動く方が損をしているということが多々あります。どんなことでも積極的に関わって密にコミュニケーションを取り、誠実でいることこそが人生を豊かにする近道なのです。
時にはそれによって傷つくことも、辛い思いをすることもあるかもしれません。ですが、その経験は未来のあなたを支える糧になるはずです。誠実さを貫きながら、まっすぐ前を向いて強く歩んでいってください。
(リーダーズカレッジ:久保井)
中都智仁 早稲田大学教育学部数学科