日本だけでなく、世界中の人を幸せにするリーダー
2020.12.15
プロフィール
名前:前田佳祐
大学・学部:早稲田大学 教育学部 英語英文学科(小島よしおと同じ学部)
サークル:早稲田英語会(アジアで一番大きな演劇大会で、2年連続優勝)
趣味:漫画を読むことです!何回も同じ漫画を読み漁っています!笑
好きな漫画のセリフです。
「俺たちはチームだ。迷ったら判断は任せる。誰かのためなんて思わなくていい。自分の利益のために動いてくれ。それがチームのためになると信じている。全責任は俺が持つ。好きにやれ。」(Days)
最高のリーダーになれた時に、一回くらいこういうことを言ってみたいです!笑
その他の活動:キャリア支援団体(就活生の面談を扱うサービス拡大、サービス設計を担当しています。)
私の経験談
キャリア支援団体の創設
大学二年生の頃、友人とキャリア支援団体を創設しました。なぜキャリア支援団体を作ろうかと思ったのかというと、日本の教育構造やキャリア構造に疑問を持っていたからです。
高校生の頃から「学校で習っていることは将来何につながっているんだろう」と考える時が増えました。また大学受験をする際に、"将来の夢"から逆算して大学受験校を選ぶ高校生が少なかったことを覚えています。私も恥ずかしいことにその中の一人です。
そして大学生になっても同じようなことに疑問意識を抱えるようになりました。大学二年生の頃就職活動について考えていた際に、大学受験同様に〈なんとなく〉で就職活動を進める先輩たちや社会人が多いように感じました。このような現状では、優秀な学生は量産されますが、本当に世界に通用する人間は生まれないのではないかという危機感を感じました。
そのため、学生が今まで以上に就職活動に対する知見を深め、社会を知る機会を与えたいと思うようになりました。就職活動が大学受験の二の舞にならないような環境づくりをするために。そのようなことを友人と免許合宿で毎晩話しているうちに、友人とキャリア支援の団体設計を形作ることができました。
学生100人のニーズ調査を行うことでさらに事業の計画は進み、市場にインパクトの出せることを確信して、ベンチャー企業6社の選抜式長期インターン選考会のイベントを設計しました。一年間活動を続け、合計で8回のキャリアイベントを開催し、学生参加者数も400人を越えることができました。
最初は自分自身の甘さもあり、うまくいかないこともありました。しかし毎回のイベントアンケートの結果を受け止め、分析することによって最終的には満足度85%の目標を達成できました。
キャリア支援団体からキャリア支援団体へ
大学二年生の夏に友人と創設したキャリア支援団体は一年で解散しました。その理由は自分たちの影響力があまりにも小さいことを実感したからです。
私の目標は大学生の多くが、就職活動が大学受験の二の舞にならないような環境づくりをすることでした。そのような課題意識から団体を設立したものの、リピートユーザー数や新規の参加者数は自分たちの思うようには伸びませんでした。
この経験で気づいたことは社会に対する自分の考えの甘さでした。「自分たちならできるだろう」と、自分の過去のインターンでの営業の経験や、友人のSNS集客の力を過信していました。
一部の人には価値を与えることはできたが、社会に新たな波を作ることはできない。そのことに気づいてからより大きな箱を求めていました。
そして大学三年生の12月に今私が所属しているキャリア支援団体に声をかけられました。その団体は北は北海道、南は沖縄まで、日本全国に大規模に展開された日本最大のキャリア支援団体でした。
自分の就職活動もあり決断には迷いが生じましたが、〈与えられる影響力の大きさ〉や〈自分と同じような危機感を持つ団体の方針や仲間〉に惹かれジョインすることを決断しました。
早稲田生の3500人に価値を届けるリーダー経験
日本最大級のキャリア支援団体では早稲田大学支部の20人のメンバーを統括する部署長を任されています。簡単にいうと、以下のの3つを統括するポジションを任されています。
- 新規顧客獲得
- 面談サービス設計
- メディア・プランニング
部署のリーダーとして、以下の3つの目標に取り組み、メンバーをマネジメントしてきました。
- 新規顧客獲得は3500人
- 面談サービス満足度80%
- メディアへのアクセス数20%
新規顧客獲得目標の3500人は早稲田全体の就活生のおよそ1/3の割合になります。これだけの早稲田生に価値を提供する責任を持つ経験をできたことは自分の中でとても大きなイベントでした。“多くの人の人生を幸せにする”という抽象的な自分の夢が少しだけ具体化された気がしました。
リーダーとして学んだこと
私は上記の経験を通して、メンバーのことを本気で想うからこそ、組織は時に耳が痛いことも伝えていくことが重要だと学びました。
その重要性に気づいたのは、ある日組織のトップからFBを受けたからです。私の部署では4つのチームがありますが、その中の1チームの成果が芳しくないことから組織状態についての説明を求められました。
私は以前からそのチームの組織状態は良くないことや、チームリーダーがメンバーから信頼されていないことで、組織の成果が伸び悩んでいることを知っていました。
しかし、組織のトップから指摘されるまで、私は厳しいコミュニケーションを避けてきました。「嫌われたくない」という思いを優先させてしまうことで、彼の下で働くメンバーが苦しい思いをしていることに気づけませんでした。
非常に反省しました。自分が厳しいコミュニケーションを取らないことで、組織で働くメンバーにとって悪影響を及ぼしていること、そして責任ある部署のサービス設計が鈍化して顧客に最高の価値提供ができていなかったこと、そしてそのチームリーダーの成長を止めてしまったこと。リーダーのコミュニケーションのミス一つでこれだけの人にとって悪影響を及ぼしてしまうことを学びました。
そこからチームリーダーと1on1をして、耳が痛いことも伝えていきました。今はまだ改善途中ですが、これから先は〈言いにくいことでも、相手のことを想うからこそお互いに言っていこう〉と話しました。
得られた気づき
この経験を通して、いくつか気づいたことがあります。
まず、自分の意見は必ずしも正解ではなく、自分より他人の意見の方が客観的に情報整理ができている可能性が高いこと。
そして他人に対して誠実に関わることで、周囲は協力してくれるし、支えてくれるということ。
自分の人生は自分だけでのものではない、常に他人との共創のもとに作られていることを学びました。これはリーダーシップにおいて、最も重要なスタンスの一つだと考えています。キャリア支援団体で得られた多くの学びをこれからのビジネスの世界で昇華させていくことが今の目標です。
私の夢
日本だけでなく、世界中の人を幸せにするリーダー
私の夢は少し青臭いけれど、 〈幸せの樹形図〉を創出することです。私はこれまで規模の小さいキャリア支援団体での経験と大規模のキャリア支援団体での経験で、大きな組織だからこそできる与える影響力の大きさに魅力を惹かれています。
これは決して小さな組織をないがしろにしているわけではありません。小さな組織が目の前の人間に最大限の価値を提供するからこそ、大きな組織が波を作れると考えています。
私は大学生ながらも、学生団体のリーダーを複数回経験することで、自分なりの強さを磨いてきました。自分の強さは、〈どんな人であれ、相手に一歩踏み込むことで相手の懐に入り込み、信頼関係を構築することができるコミュニケーション能力〉だと考えています。
この強みを最大限に活かすためには、日本(文化背景や言語同じ種族)よりも海外(文化背景も言語も異なる人種)で働くほうが市場価値として高く評価されますし、自分にしかできない仕事ができると考えています。
私は総合商社に入社をする予定です。総合商社は自分の夢である〈幸せの樹形図〉を体現しているビジネスモデルだと考えています。人と人、会社と会社、国と国を結びつけることで多くの幸せを呼び込むビジネスモデルにとても共感しています。この目標のために、残りの学生生活もキャリア支援団体で多くの人に価値提供していくことに全力で取り組みたいと考えています。
上野美叡