自分がリーダーになり、リアリティある緊急時対応の訓練を行う

今月の研修:災害時・緊急時の対応

あなたが最近災害や緊急事態を想定して訓練を行ったのはいつですか。

自分がその場の責任者として避難などの指示を出さなければならない立場のとき、的確に周囲を導くことができますか?

今回の研修で学んだ訓練、想定の重要性についてお伝えしていきます。

訓練に参加する機会の少なさ

直近参加した緊急時対応の訓練はいつでしょうか。私の場合、地震といった災害に対する避難訓練を行ったのは高校での訓練が最後で、その後、2年ほど前に自動車教習所にて応急救護の講習を行ったのが緊急時対応の訓練としては最後でした。

では、社会全体として緊急事態にどれほど備えることができているのでしょうか。平成29年の内閣府の世論調査によれば、防災訓練に参加したことのある人の割合は4割ほどで、残りの6割ほどは訓練を行っていることは知っているものの参加したことがない人(30.9%)や、訓練が行われていることを知らない人(24%)でした。

これによると過半数の方は訓練に参加したことがないのです。テレビ等で年に数回程度防災に関する特集がなされた際に、地震の発生時は机の下に隠れる、といったポイントを聞いたことはあるかもしれませんが、それだけで実際に対応できるといえるでしょうか。

A&PROでは、年に1回、研修の一貫として災害や緊急事態への訓練を行います。災害では一度に多くの命が失われるため、このように定期的に訓練を行うことが重要です。

その上で、ただ訓練を行うだけでなく、実際に対応力が養えるような意義ある訓練のためには、いくつか重要なことがあると感じました。

主体的で実際に近い状況での訓練と想定

今回の研修を受けて私が気付いたポイントは2点です。

1.自分が主体(リーダー)となり訓練を行うこと

これが重要なのは、災害等が発生した際、自分がその場を取り仕切らなければならない場合があるためです。家庭や自分のチーム、部署など、何かしらの単位を思い出した際、自分がリーダーである方もいるでしょう。一方で、自分が避難の指示を受ける側だけを行う訓練も少なくないと思います。自身が周囲に指示を出し、次には何をするべきか的確に指示ができる状態になるには、まず自分が実際に指示を出す訓練をすることが重要です。

2.実際に近い形で訓練や想定ができていること

実際の災害等に近い状況を想定した訓練でないと、本番で迷わず的確に行動することが難しいでしょう。例えば、学習塾での地震に対する訓練を例に取ります。生徒がふざけたり笑って行ったりしているのに対し、訓練の段階から講師がそれを抑止できていなければ、本番にも生徒をまとめることは難しいでしょう。棚が倒れるような大きな地震があれば、泣き出したり、その後もおどおどする生徒もいるかもしれません。そのような難しさを想定して体験することでこそ、対応力を身につけることができるのではないでしょうか。

その他にも、災害への想定をする機会に、一時避難場所を把握するだけでなく、実際に行ったことはあるでしょうか。実際に避難が必要になる状況では、携帯での通信ができない可能性もあります。地図が手元になくとも避難場所にたどり着けることが、準備ができている状態といえるでしょう。また、地図上の場所だけ知っているのではなく、実際に避難場所に行くことではじめて、災害発生時でも比較的安全な道を事前に知り、避難することができるでしょう。

緊急時には即座に対応することが必要です。このように、自分が主体になる場面を想定することや、実際に近い想定を行うことで、対応が迫られる場面においても瞬時に行動することができるのではないでしょうか。

個人でもできること

研修では、周囲のメンバーに自分が指示する形で、地震発生時の対応をロールプレイを行いました。このように集団で訓練の機会を持つことは重要ですが、もう一方で、個人でもできることもあります。

私は、過ごす時間の長い自宅からの避難について、地震や洪水などの状況に応じた避難場所を把握し、実際に行ってみることとします。その上で、外出時などその他の状況でも、自分が主体となって緊急時の対応を行うことができるよう、今回の訓練で学んだ原則を定期的に振り返ります。

これから研修を受ける方々へ

今回の研修では、すべての緊急事態に対してしらみつぶしに準備するのではなく、優先順位の高いものから準備を行うことを確認した上で、各自が主体となる避難訓練を行いました。A&PROでは、避難訓練であっても誰もが周囲を導くことができるような研修を行っています。行動し周囲と高め合いたいという方は是非研修にお越しください。

研修で学んだこと

  • 主体的かつリアルな訓練の重要性
  • マニュアルを見て対応する余裕のあるトラブルとそうでないものの分類
  • 準備を行う際の優先順位付け

この記事の著者/編集者

田村稔行 早稲田大学 基幹理工学部 情報通信学科  

高校時代から英語の部活、サークルでの活動を続けており、大学では理工学部生向け英語サークルの代表を務めました。
更に、大学1、2年生がキャリアついて考える機会を提供すべく、大学生向け就活支援の学生団体「エンカレッジ」で活動。記事執筆やSNSの運用を行っています。

するとコメントすることができます。

新着コメント

最新記事・ニュース

more

皆さんがリーダーを務める組織にはMVVやスローガンと言ったメンバー全員が認識している「共通目標」はありますか? そして、今その「共通目標」を何も見ずに口ずさむことができますか? もし、一度決めたことがある共通目標が形骸化してあまり浸透していない場合は私と同じ苦悩を経験するかもしれません。

大庭彩 1Picks

たとえ意見が対立しても、プロのコンサルタントやコーチは相手を導くことができる。 基礎1~3を通じて、科学的なメカニズムから築き上げた実践型コーチングについて、ロールプレイを中心に活用方法をトレーニングしていきます。 現場の活動と有機的に結びつける知恵と、今後のプロジェクトに活かす行動力。 これらを大切にするリーダーのための研修です。

たとえ意見が対立しても、プロのコンサルタントやコーチは相手を導くことができる。 基礎1と基礎2を通じて、科学的なメカニズムから築き上げた実践型コーチングについて、ロールプレイを中心に活用方法をトレーニングしていきます。 現場の活動と有機的に結びつける知恵と、今後のプロジェクトに活かす行動力。 これらを大切にするリーダーのための研修です。

「自分と仕事をしたいか」と思われているかどうかは他者の言動を大きく変化させます。相手方の時間を頂いているという認識があなたの評価を変えるでしょう。適切な準備を行うことで周囲と豊かな関係性を築きたい方に必見の記事です。

大庭彩 香山 渉 谷口 宗郁 3Picks

たとえ意見が対立しても、プロのコンサルタントやコーチは相手を導くことができる。 基礎1と基礎2を通じて、科学的なメカニズムから築き上げた実践型コーチングについて、ロールプレイを中心に活用方法をトレーニングしていきます。 現場の活動と有機的に結びつける知恵と、今後のプロジェクトに活かす行動力。 これらを大切にするリーダーのための研修です。

「周りの声を意識して思っていることを伝えられず、自分だけが辛い思いをしている...。」「それもあって、周りに対して愚痴が溜まっている...。」この悪循環を引き起こすコミュニケーションを、A&PROではPassive(受身的)なコミュニケーションと捉えます。そして悪循環を解決させるには、「Passive(受身的)」を「Assertive(自己主張的)」へ変容させていくことが重要です。

矢後慶樹 前田佳祐 大庭彩 3Picks

「メラビアンの法則」や「真実の瞬間」と向合い、各メンバー自身がブランド形成の重要要素であることを自覚していきます。 「目配り」「気配り」「心配り」の各段階を理解し、「マナー」「サービス」「ホスピタリティ」「おもてなし」の違いについて研究。 「マニュアル」「サービス」を理解・実践するのは当然。 「ホスピタリティ」「おもてなし」を顧客・メンバーに提供したいリーダーのための研修です。

メンバーに尊敬されるリーダーは当たり前ですが、メンバーを尊敬できるリーダーは少ないのではないでしょうか? 今回の記事ではメンバーを尊敬することで得られるメリットについてご紹介していきます。

大庭彩 1Picks

知識として体系化されているプロジェクトマネジメント。 ただし、頭で理解していても習慣化できていないと、顧客やステークホルダーの期待値とは程遠い『自己満足なプロジェクト』となってしまう。 各種マネジメントツールにもてあそばれず、プロジェクトマネジメントの本質を理解し、やるべきことを実践し続ける。 そんな責任あるリーダーを対象とした研修です。